昨日、いつもと違う道で帰宅する途中に立ち寄った某大手ショッピングセンターの入り口で“よく当たるコンピューター手相”なるものをやっていた。平日ということもあり、誰も並んでいなかった。オッサンの独り歩きの場合、こういうものに興味があっても素通りする私である。しかし、なぜか昨日は“後戻り”してまで、その前に立ってしまった。
パソコンの前に座っていた若い女性が顔を上げると、いきなり「この上に(男性は)左手を載せて下さい」と言った。私は言われるままに、手のひらサイズの“ガラス窓”に左手を置いた。その上からタオルを被せられ、下からはコピー機のような光が漏れてきた。
結果がプリントされるまでの僅かな時間で300円を支払い、私は「お嬢さんもやってみたのですか? どうでしたか? 感想は…」と彼女に尋ねた。すると「まぁ… 当たってるところもあるけど、外れてるところも…」と答えてくれた。実に正直なお嬢さんで、個人的には“賛成”であるが… 私が余計なことを尋ねてしまい、申し訳ございませんでした。
午前11時半過ぎ、降車ランプが点灯していたので、私は「ご乗車ありがとう…(以下略)」と言いながら減速を始めた。バス停の手前20mほどの歩道上を二人の女性(貫禄のあるおばさんと、買い物カートを押しているおばあさん)が歩いていたので、私は乗客か否かを見極めるために二人を注視し始め… その時、おばさんが振り返って手をあげたので、私は「バスに乗るんだ」と思った。
私はバス停でお客様を降ろしてから、乗車扉を開けて二人が来るのを待つことにした。が、二人の足取りは重くて遅かった… 私は「本当に乗るのかな? 私のバスに対して手をあげたのではなかったのか?」と不安になってきた。その時、後方で乗用車のクラクションが鳴り、続けておばさんの声が聞こえたような気がした。そのバス停は某飲食店の前にあるのだが、その駐車場へ入ろうとした乗用車が、歩道を歩いている二人にクラクションを鳴らしたのだろう… アホな運転手だ。
その後、引き続き左ミラーで見ていたが、おばさんたちの重くて遅い動きには変化がなかった。私は「やっぱり私の勘違いか… このバスに乗らないんだな」と思って、乗車扉を閉めて発車しようとした時… 後方で再びクラクションが鳴り… 続けて「鳴らすなバカヤロー! 歩いとるだろうが! 見て分からんのか! このボケ!(言葉は正確ではないかもしれないが、だいたいこんな内容の叫びだった)」と怒鳴るおばさんの声が聞こえた。少しビビった私は再び乗車扉を開けて、車外スピーカーに切り替えて「乗られますかぁ~?」と大きな声で尋ねた。すると、おばさんは「乗らないですぅ~!」と優しく答えてくれた。アチョオ~!
10月1日に完全弊社の営業所から半弊社の営業所への転勤を命ぜられ… 新しい制服をもらってから、ちょうど2か月が経った。
今朝、バスの点検をして、車内を見回って… その時、「コロンコロン…」と何かが床を転がる音がした。見ると、それは私の制服のボタンだった。どこかに引っ掛けたわけでもなく、強く引っ張ったわけでもなく… ずぅ~っと、普通に着ていただけなのに… ボタンを留めてあった糸が切れたようだった。
先日、私と同じ日に転勤してきた運転士が「この前、いきなり制服のボタンが取れちゃって… それを針と糸で付けている最中に、もう一つのボタンまで取れちゃって… なんなんだぁ~!」と言っていた。その時は「ホンマかいな!?」と思ったけれど、今朝の自分の経験から「真実に違いない!」と思った。
納入業者のホームページを見たら、上海に関連会社があると書いてあった。分かっちゃいるけど…
夕方、私の次の発車時刻は00分ちょうどだった。先発バスの発車時刻は45分だったが、既にバス乗り場に止まっていた。時計を見ると43分を30秒ほど過ぎたところだったので、私は「もうすぐ発車するんだな」と思った。
55分頃、私は乗り場にバスを停めて扉を開けた。すると、先頭で乗ってきた女性(推定30代)が「どうして45分のバスが来ないんですか!」と言ったのである。私は「えっ!? 45分のバスはココにいましたよ」と答え… が、女性はさっさと車内通路を歩いていってしまった。
普通ならば、そこで「いいえ! 来ていません!」とか、「早く行っちゃったんじゃないですか!?」とか… 何か“つづき”があると思うのだが… ただ一言だけ言い放って行ってしまった… まさか、それ自体が目的なのだろうか??? 私には理解できない。
朝の通勤時間帯、私のバスは1~2分の遅れで某駅へ向かっていた。気が付くと、私のバスの後方には2台のバスが連なっていた。私のバスとは違う始発点からやってきて、私のバスと同じく某駅へ向かっているバスである。そして、終点である某駅の一つ手前のバス停に一人の女性が立っていたので、私はバスを止めて扉を開けたのだが… その女性は、なぜか一歩後ろへ下がったのである。
そのような動作は、自分の目的地と異なる行き先のバスが来た場合か、私のバスが超満員の時に乗らずに見送る場合か… しかし、今回はどちらにも当てはまらなかったので、私は理解に苦しんだ。そのバス停を通るバスはすべて次の某駅が終点であり、私のバスはまだまだ余裕で乗れる状態だったからである。
私が「理由は分からないが、彼女が一歩下がったんだから、扉を閉めて行こうかな…」と思った時、彼女は私のバスとすぐ後ろのバスを見比べながら乗ってきたのである。何か小声でブツブツ言いながら… 彼女の視線から推測すると、バスの行き先および経由の表示を見ていたようだった。
なるほど… 私のバスは1~2分程度の遅れだったが、後ろのバスはもっと遅れていたのだろう。そして、彼女はそのバスが来るべき時間からずっとバスを待っていて… ほぼ時間通りに来た私には文句を言えないから、わざわざ後ろのバスに乗って文句を言うつもりだったのかもしれない。毎日乗っていれば、何分のバスは何処から来るバスか分かるからなぁ…