バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

入社して十何年、初めての…

2016年01月16日 23時31分32秒 | バス運転士
ある終点で忘れ物チェックをした時のこと… 2人掛けの椅子の座面に“かなり大きな色付きのシミ”が3つくらい付いていたので、私は「こういう類の古いシミは、多くのバスにあるけれど… 今朝、営業所で点検した時には無かったような… ちょっと色も濃いみたいだし… まさか…」と不安になった。

ちょうど、他の座席に“乗客が捨てていったと思われるクシャクシャの白い封筒”があったので、それを使って座面のシミを擦ってみたところ… 見事に色移りしたのだった。「なるほどぉ… 血痕であることは間違いないようだ」と思った私は、すぐに警察… 否、営業所へ連絡を入れ、座面を取り外して金属製の骨組み内に立てかけ、その上に“この座席は、只今ご利用いただけません”というA4版の案内シートを載せて運行を続けた。

約1時間後… 私が営業所に戻ると、1人の上司が待ち構えていて、予備の座面と交換… 清掃係の人がシミの付いた座面を洗ってくれることになっていた。その時、ふと思ったのだが… もしも、これが私のいた完全弊社の営業所だったら… 運転士が洗って! 乾かして! 元に戻しているような気が… しないでもない。

「そういうこともある!」と、以前から話には聞いていたのだが… 私は、入社十何年で初めてだった。ということで、今年の私には人生で初めての出来事が… そう、血痕ならぬ結婚が… ん? 結婚して嫁さんをもらうんじゃなくて、誰かから結核をもらうのがオチだろうって!? う~む… そうだなぁ~ 入社早々、水疱瘡をもらっている私としては… その方がありそうだなぁ~ ハハハ…


乗車拒… 否、乗車辞退!

2016年01月15日 23時00分01秒 | バス運転士
ある始発停で発車時刻まで30秒となった時… 1人のおばぁさんが駆け込んで「お願いします」と言いながら、フリーパスが入っていたであろう“空のケース”を提示した。すぐに私が「ん?」という顔をしたので、おばぁさんはケースを二度見… 「あれ!?」と言いながら、カバンやポケットの中を探し始めた。

しかし、フリーパスが出てくる気配はなく、「途中で落として来ちゃったのかなぁ… すいません、やっぱり降ります」と言って、地下鉄の出入口の方へ戻って行った… 一瞬、「このまま降りずに粘られたらどうしよう?」と思ったけれど… 落ち着いて状況判断の出来る人で良かったぁ~!

また、あるバス停で止まって中扉を開け、1人のおばさんが降りた時… ちょうど通りかかったお爺さんがいたので、私は「どうするのかな?」と思いながら前扉も開けた。すると、お爺さんが前扉に近付いて来たので、「そうだよねぇ~ 目の前にバスが来れば乗るよねぇ~」と思った。

そして、お爺さんはフリーパスをポケットから… いや、カバンから… いや、何もないところから… 出てくるはずもなく、「ん? ん~~~ やっぱりいいわ。歩いて行くで!」と言ったのだった。うん、まぁ… そこから終点まで比較的短い2区間だし… もともと歩くつもりだったみたいだし… お爺さん、健康で長生きしてねぇ~ また来世~!

ランニング・ジイサン

2016年01月14日 20時11分47秒 | バス運転士
朝7時台のA駅経由B駅行き… “二車線同時に左折する嫌らしい交差点その1”を通過して、次のバス停に向かってブォ~ンと加速… できなかった。背中に何とかパトロールと書かれたジャンパーを着たお爺さんが、ゆっくりゆっくり… 車線の左端を自転車で走っていたからである。


左車線がバス専用時間帯ということで、右車線にはズラッと一般車が並んでいたし… そこから100mくらい先にはバス停があるし… 自転車のお爺さんが時々フラついていたし… ということで、私は追い越しを諦めてバス停まで追従… しかし、その先の信号のタイミングが良かったので、そのせいでバスが遅れたということはなかった。


朝9時台のA駅行き… “二車線同時に左折する嫌らしい交差点その2”を通過して、次のバス停に向かってブォ~ンと加速… できなかった。お爺さんと言えるかどうか分からないけれど… 決して若くはない“マラソンランナースタイルの男性”が、車道の左端を走っていたからである。


すでにバス専用時間帯は終わっていたけれど、まだまだ交通量が多く… 右車線の車へ迷惑を掛けずにジイサンを追い越すのは難しかったので、私は「またすぐにバス停があるし… ジイサンもバスに気が付けば歩道に上がってくれるだろう。バス停を過ぎれば、歩道には誰もいないんだから…」と思った。


ところが! バス停を過ぎても、その先の大きな交差点を過ぎても… ジイサンは後ろをチラ見しただけで車道を走り続けたのである。そこで、右車線の後続車が途切れた瞬間、私は「おい、ジイサン! 少しは気を遣えよ!」と… いや、あのぉ… 一応、事故防止のため「プッ」とクラクションを鳴らして追い越したのだった…


実は、そのジイサン… 黄色いウェアを着ていて… 黒いパンツが透けていたのである。まぁ~ そんなもん見たくないわぁ~! なに? 先日、オマエが「迷惑料としてパンツの1枚や2枚…」と言ったから、そのジイサンは見せ続けてくれたんじゃないかって!? そっかぁ~ じゃ、お礼を… 言うわけないぢゃん!

♪上を見ないで走ろう

2016年01月13日 21時00分07秒 | バス運転士
上を見ないで走ろう
怒りが 込み上げぬように
思い出す ゴマすり
一人ぼっちのバス

上を見ないで走ろう
保身しか 考えてないから
思い出す 言い訳
一人ぼっちのバス

幸せは すべて上に
シワ寄せは すべて下に

上を見ないで走ろう
これ以上 グチらないように
切り替えて走る
一人ぼっちのバス


思い出す 入社の日
一人ぼっちのバス

女性だけ 僕のバスに
男らは 次のバスに

上を見ないで走ろう
これ以上 グチらないように
切り替えて走る
一人ぼっちのバス

一人ぼっちのバス
一人ぼっちのバス

初夢じゃないけれど…

2016年01月12日 22時25分30秒 | バス運転士
最近、3日続けてバスの夢を見てしまった…

その1=【いつもはガラガラの巡回バスを超満員で走らせていたのだが… 住宅地を回って戻って来る時に、普通に考えれば絶対に入って行かない“狭くて急な下り坂”へ入ってしまい、「あ、道を間違えた!」と言ったら、乗客が「ここでいいよ!」と言って、全員が降りて行った… ちょうどそこへ先輩運転士(感覚的なモノなので誰かは分からない)がやって来て「ちょっと、ここの草刈りを手伝ってよ。バスはそのままでいいからさぁ~」と言われて、バスを置いたまま手伝うことになった】という夢だった。う~む… 昔だったら、ありそうな話だなぁ~(ねぇよ!)

その2=【弊社の貸切バスで、大きなイベントへの来場者を乗せて走るという仕事をやって… イベントが終わるまで会場で待機(自由時間)だと思っていたら、上司と思われる人物(やはり誰かは分からない)から「松井くんは、イベントの中で舞台挨拶(なんじゃそりゃ!)をしてもらうから練習しておくように!」と言われ、挨拶文を必死こいて暗記して… 自由時間はなくなってしまった】という夢だった。いくらバスの運転士は“昔と比べて、やるべきことが増えた”と言っても、舞台挨拶までやるなんて… 意外と面白かったりして!? だけど、運転よりも緊張するだろうなぁ~

その3=【始業点呼で受け取った運転カードを見たら… 行き先が“ベトナム→クアラルンプール→タイ…”となっていたので、「これ、行けるんですか?」と上司に聞いたら、「行ける行ける!」と言われてしまった】という夢だった。しかしまぁ… 高速バスならぬ“音速バス”で海外へ…(どんな車体やねん!) しかも運賃は高速バス並みの“ハワイ往復9800円!”だったりして!? それはそうと、どうせ夢なんだから… バスで空を飛んでみたかったなぁ~ ハハハ…