中日新聞夕刊の「この道」欄で、「森村誠一」が 半生を語っている。
「森村誠一」といえば、『人間の証明』、『野生の証明』、『悪魔の飽食』
などの作品で一躍脚光を浴びた作家。
その「森村誠一」も、ホテルオークラを10年で辞めて、作家の道を志した
当時は、原稿をいくつもの出版社に持ち込んでも、どこも門前払いだった
とか。大手はどこも歯牙にも掛けてくれなかったのが、ある出版社の
編集長(青樹社の那須さん)の眼鏡に適い、出版までこぎつけたものの
全く売れない。半値で叩き売りしたところ、「角川春樹」の目に止まった
ことで運命が急転する。人との出会いが人生を決定づけてくれる。
努力とあきらめない心を教えてくれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
森村誠一氏が人気絶頂だった頃、ある日刊紙に「生命保険無用論」を
書かれた。その内容は「男なら生命保険なんかに頼るな。3億、5億くらい
稼げ。そうすれば生命保険なんか要らないだろう」というものだった。
当時、千代田生命の広報部に居た私としては、「資産が3~5億あっても、
遺産相続を円滑に行うには、3億円の保険に入る必要がある」と反論した。
だが、「30億以上もの遺産があれば、もう 3億程度の保険では
焼け石に水でしかない」とも思ったものだった。
その私は、3億円くらいは稼いだが、今は貯金ゼロ。保険も解約してしまった。
医療費も葬式代も無い。つくづく生命保険と年金の必要性を感じる。
さて、森村誠一氏は印税で どれだけ貯めたのだろう?