現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「鎌倉殿の13人」阿野全成のご子孫は今

2022-08-13 16:29:05 | 虚無僧って?

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第30回場面カット 新納慎也さん演じる阿野全成の最期 (C)NHK

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」8月7日放送の第30回で、新納慎也さん演じる阿野全成が殺された。特異なキャラで視聴者からも愛されていた全成が壮絶な最期を遂げ、私的にもショックが大きい。

実は「阿野全成」は、虚無僧史を研究し続けてきた私としては、かねて関心を持っていた人物。

「中国唐代の普化禅師を祖とする普化宗は、鎌倉時代、紀州由良の開山法燈国師覚心によって日本に伝えられた」

とする虚無僧の伝記は、『虚鐸伝記国字解』に書かれ、一般に流布された。

その書のはしがきに「虚鐸伝記という書は遁翁の作で、阿野中納言家に伝ったものを山本守秀が解読し、寛政7年(1795)出版した」と書かれており、「阿野中納言公縄(1728-1781)」の朱印が押されている。

そこで「阿野」氏についてネットて調べたところ、すごいことがわかりました。

源義朝の七男で義経の同母兄今若丸駿河国駿東郡阿野荘静岡県沼津市西部)を領し、その地名を苗字の地として阿野全成と称した。

藤原成親の四男藤原公佐をが阿野全成の娘を娶り、阿野荘の一部を相続して「阿野」を家名とした。

公佐の子実直宝治3年(1249年公卿に列した。

その子孫実廉後醍醐天皇に仕え、妹の廉子は天皇の後宮に入って後村上天皇の生母となる。この縁から阿野家は代々

南朝に仕えたが、南北朝合一後も公家社会に留まった。

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駿河駿東郡の阿野荘は、北条早雲の後室「葛山」氏、その子北条幻庵とつながる。そして興国寺にも繫がる。

後醍醐天皇の尺八(一節切)が現存しており、阿野廉子の子南朝の村上天皇は住吉神宮を行在所とし、一休とも繫がる。

虚無僧の伝承が南朝と関わりが深いことからも、阿野氏に「虚鐸伝記」が伝えられたというのは、何か関連を感じ

させる。さて、その後の阿野氏は

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実治は合一後、権中納言となり、その後も浮き沈みはあったが

江戸時代、公業実藤公緒公縄の4代が官位に留まる。

明治維新後、公誠参与に補任、その子実允子爵

分家に山本家があるとのことで、「阿野公縄家に伝えられた『虚鐸伝記』を山本守秀が解読した」というのも、同族の仲

故かと思われる。

家業は神楽というので、尺八との関連も無きにしもあらず。

そのご子孫は、らんと、現在バイオリニストの水谷川陽子さんとチェリストの水谷川優子さん。

阿野家最後の当主「阿野佐喜子」さんが「水谷川忠俊」氏に嫁がれた。その「水谷川忠俊」氏は音楽家「近衛秀麿」の実子。

それでお二人のお子様「陽子」さんと「優子」さんも音楽家として現在活躍中。

「水谷川忠俊」氏は作曲家。父は子爵 近衛秀麿義父は男爵 水谷川忠麿

「阿野佐喜子」と結婚
長女 1964- 陽子 バイオリニスト
次女 1968- 優子 チェロリスト

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