喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

佐野洋子さん

2011-05-20 | 読後感

皆さんご存知、





この絵本を書いた、佐野洋子さん。

本屋で、目に留まって買った、




裏表紙

この文藝別冊の追悼総特集。

これ読んで初めて知ったんだけど、
みなさん、知ってましたか、
あの谷川俊太郎さんが、佐野洋子さんと
結婚されてたことがあったって。

佐野洋子さんて、
自由奔放で、自分にとても正直に生きた、
強い女性だったんだなと思った。
それゆえに、孤独だったんじゃないかと思う。

しかし、息子さんのこととなると、
普通の母親だったんだなって。
雑誌『LEE』の1991年の11月号のエッセイに、
息子さんから「あんたは、人間としてはまあまだけど、
母さんやってる時はみっともない」と言われ、
「私はダメな母親だった」と書いていらっしゃる。
思春期に息子さんが荒れたとき、
ただひたすら、自分を責め続け、
うろたえ、おろおろして、
毎日ドッキンドッキンと不安であった。
やることなすこと、裏目裏目に出てくる。
こういう姿を見て、
息子さんは「みっともない」と言われたんでしょう。
このエッセイを読むと、
佐野洋子さんも「普通の母親じゃん」と・・・・・・

このエッセイの中の、
「子供は親が育てるものではない。自分で育っていくのだ。
そして親を育ててくれるものなんだ。」
この言葉、子育て中に出会っていれば・・・・・
育てようよと気負わず、子育てをすればいいんだと、
今になって思う。

息子さんの広瀬弦さんと谷川俊太郎さんの
特別対談もあり、
『100万回生きたねこ』を書いた人とは
思えないような一面もあり、意外だった。

コメント
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