バスの中から、
「どってらい!うまい」という幟が目についた。
名古屋じゃ、
「どえりゃあ!」だなぁと、思わず笑った。
「どってらい」は和歌山の方言らしい
「ど」は接頭語で、
①ののしり卑しめる意を表す
②その程度が強いことを表す
として近世以来、関西で使われだしたらしい。
大阪では「どけち」「どあほ」など名詞につくのに対して、
名古屋では「ど暑い」「どでかい」など形容詞につくことが多いそう。
ちなみに私の出身地の山口県では「ど」に似たような言葉で
「ぶち」という言葉がある。
「とても」「すごく」の意を表す強意の副詞として、
「ぶちえらい」「ぶちおもしろい」というように使います。
ふるさとの訛りなつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく
石川啄木