「人間万事塞翁が馬」と思える出来事の
連続と書かれている。
山中先生、普通の家庭で育って、
特別優秀だったわけでもなく、
挫折や辛い事もいろいろ経験され、
普通の人だなと思った。
とっても、人間味のあるいい人だなと思った。
それにしても、「ジャマナカ」なんて、ひどい!
大学院の薬理学の実験で学んだ教訓と、
三つ書いておられ、その三つ目。
「先生の言うことをあまり信じてはならない。
今の教科書にAはBであると書いてあっても、
10年後の教科書にはAはCであると
書いてあるということはしばしばある。
先生の言うことをそのまま信じこまず、
真っ白な気持ちで現象に向きあうこと、
先入観を持たないこと。」と。
私も人の言うこと信じないわけじゃないけど、
自分でもう一度、調べるようにしている。
そうすると、学びも深まる。
留学先の研究所の所長さんから
「研究者として成功する秘訣はVWだ。
VWさえ実行すれば君たちは必ず成功する。
研究者にとってだけでなく
人生にとっても大切なのはVWだ。
VWは魔法の言葉だ」と言われたそうです。
「V」はVision。
長期目標といいかえてもいいかもしれませんと。
「W」はWork hard。一生懸命働く。
「一生懸命遊び、一生懸命働く」が
私のモットーだから「W」はあるんだけど
「V」はないな~
山中先生が苦しい時期にいろいろな本を読まれ、
何度も読まれたと言う
『仕事は楽しいかね?』という本が紹介されてました。
本から学ばれたこととして、
・10回のうち1回成功すればいい
という気持ちでチャレンジ
・やるかやらないかの選択を迫られたとき、
やらなくて後悔するくらいなら、
やってから後悔しよう。
・いちばん辛いときは、
その辛さを克服できる一歩手前
チャレンジをやめるとそこから先へ進むことは
決してできない。
いまでもあたらしいチャレンジをするように
心がけていると言われています。
また、高く飛ぶためには
思いっきり低くかがむ必要があると。
この本はとても親しみやすく、
人生のお手本として共感できることが沢山でてくる。
『山中伸弥先生に人生とips細胞について聞いてみた』
京都大学ips細胞研究所所長 山中伸弥
聞き手:緑慎也
出版社:講談社