喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

龍巡り8.鷲鳳山 長髙寺

2024-01-12 | 龍巡り

圓頂寺(恵那市上矢作)、清安寺(土岐市泉町久尻)と巡って、
多治見市旭ヶ丘のとても静かな住宅街に



長髙寺はある。路地に入っていくので、少しわかりにくい。

平成18年に新しく開寺された日蓮宗のお寺。
門も社務所、庫裏も近代的で
本堂も広い庭の一角にある茶室でもおかしくないような。

門を入ると右に受付があり、
チャイムを押して、天井画を見させて欲しい由を伝えると
本堂(正面の建物)を開錠してくださる。


akino1942さんのブログから拝借(今は写真禁)

中に入ると、天井いっぱいに雲上双龍。
土岐市出身の彫刻家、神戸峰男さんに
1年かけて描いていただいたのだそう。





灯台下暗しで、遠くに行かなくても、
素晴らしい龍の天井画はあるんだなと、
感動の龍巡りでした。




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龍巡り7.高光山 清安寺の五龍圖

2024-01-11 | 龍巡り

東濃の龍巡り二つ目の寺は
いつも通勤で車で走っていた国道19号線から
交通アクセス — 高光山 清安寺
北に少し入ったところにあった。
以前、勾玉作りをした美濃陶磁歴史館の近く。






境内には見事な桜の古木があり、
春が楽しみだ。

恵那の圓頂寺も、ここも、次に行ったお寺も、
事前に電話を入れたほうがよいと書かれていた。

電話するタイミングを逃したり、電話したけど留守、
3つ目ははなから電話する気なし( ^-^; )と。
それも当日の事。(・_・;)

たまたま見れたから良かったけど、
アポ取って行かれた方がよいかもです。

ここは住職様が不在で、奥様が案内してくださった。
残念ながら、御朱印は御住職不在のため
書いていただけなった・・・・・桜の頃、また来よう。

玄関入ると、

f:id:nijihajimete:20180616224518j:plain
「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借 

実物の縮小写真が飾ってあった。
これだけでもすごい。

本堂入ると、


メイクで人生をもっと自由に★フジタハナさんのブログより拝借

外陣の天井全面に五龍圖。

樹齢700年の高知の魚梁瀬杉を
縦191㎝、横108㎝の板にして、
11枚を繋げて描かれているのだそう。

私は見ていなかったので知らなかったけど、
NHK大河「いだてん」のオープニングのタイトルバック絵、

山口晃 @ 大河ドラマ『いだてん』_b0321633_16273324.jpg

この東京圖を描かれた山口晃さんが、
1ヶ月半ほど、お寺に泊まり込みで、描かれたのだそう。

作品が完成し、張替えをした時、
取り外した天井板の裏に
当時(約350年前)の暮らしの様子が書いてあったそう。
これは面白いという事で、山口さんも勧められ、

『三食共ニシ 何くれ無ク世話ヲ頂クの事 甚ダ有難き事ナレドモ、
風呂の湯チト熱シ。梅ノ頃ヨリ始メ 櫻ノ頃仕上ル』

と裏面に書かれたそう。落書き見たい。(=^・^=)

おそらく何百年か先、再びお寺の修繕が行われ、
天井画が外されたとき、
それを同じように未来の人たちが見つける。
どんな反応をするんだろう。
想像するだけで楽しいね。


一番右の龍

f:id:nijihajimete:20180616224554j:plain
右から2番目の角が1本の黒い龍(「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借)


中央の龍

f:id:nijihajimete:20180616224455j:plain
左から2番目の1本の角で火を吹いてる龍(「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借


一番左の白い龍

5匹の龍は左から白、赤、黄色、黒(紫)、緑(青)の
五色を表しているそう。
墨の濃淡だけで、色彩は施されていないけど、
形相から色が推し量られるようだ。
鱗も1匹ずつ違って、それぞれの龍に合っている。

また、方角も表しているそうで、
白は西、赤は南、黒は北、緑は東。
中央の龍は黄で、他の龍より高い位置で護っているのだとか。
そういえば、悟りを開いた長老のような顔をしてる。

天井画をひと時堪能した後、
お堂の奥に案内してくださった。





お堂を修繕された時、
天窓にガラスの角柱を付けられ、
案内された時、
ちょうど、夕日がその柱に反射して、
壁に光のスペクトルが、仏教旗のように。

いやはや、家から二、三十分のところに、
こんな素敵なお寺があったなんて、
全く、知らなかった。

己書で、また、年賀状で
初めて龍を描いたことや
年女であることが、
私の好奇心に火を付けた。(*´з`)

今年の一年は龍巡りに没頭するぞ・・・・・・・!!
いい龍の天井画や襖絵をご存じの方は
教えてちょ。


追記
私が長老だといったこの龍の中に、



隠し文字と隠し絵が。
行かれたら、是非、探してみて。
















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龍巡り6. 寶林山 圓頂寺の八方睨みの龍

2024-01-10 | 龍巡り

住んでいる近くに、
龍の天井画や襖絵のあるお寺はないかなと
調べたら、 あった!!







岐阜県恵那市上矢作町本郷にある曹洞宗のお寺。



この須弥壇?の後ろ、開山堂になっているらしいが
その天井に、







元は岩村城にあり、
廃城の際に圓頂寺に移されたもの。

江戸時代中期に狩野派の絵師によって描かれたといわれているが、
作者は不明だそう。

黒一色で、その濃淡で描かれた龍が多いけど、
ここの龍、彩色されている。
赤いのは何だろう、火炎かな・・・・・・

八方睨みの龍と言われている。
どの角度から見ても、睨まれいるという解釈が一般的だが、
それぐらい、地域に心を配る思いがこめられていると。
住職ご夫婦、地域に開かれたお寺として、
色々頑張っておられるようだ。


近場にこんな見応えのある龍の
天井画が有るなんて、

是非是非、岩村城下町の散策と合わせて、
足を延ばして、圓頂寺へ。

3月に入ってすぐに
「いわむら城下町のひなまつり」が開催されるので、
それに合わせて、行かれるといいかも。

足を出している男雛
岩村の商家1
岩村の商家2






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龍巡り5.妙心寺の八方睨みの龍

2024-01-09 | 龍巡り

龍安寺から南へ歩いて20分くらいの所に
妙心寺がある。



甲子園球場が8個ほど入る広さで、
敷地内に36ヶ寺、敷地外に10ヶ寺の塔頭寺院があり、

龍安寺もその一つ。
また、敷地内の道は生活道路になっていて、
自転車がよく行き交っていた。


ところで、敷地内には妙心寺と名のつく寺院はなく、
図の勅使門、山門、仏殿、法堂、大方丈、大庫裏、浴室の
七堂伽藍を指して妙心寺と呼ぶのだそう。


myoushinji_nanafushigi 07
法堂天井の雲龍図

狩野探幽により、8年の歳月を費やして描かれ、
どの角度からも目が合うことから、
別名、「八方睨みの龍」と言われている。

この法堂には作製年、文武天皇2年(698年)の
日本最古の梵鐘が保管されていて、
録音された音色を聞くこともできる。
ちなみにこの梵鐘、国宝に指定されている。



龍巡り、面白いなぁ。
普段は非公開といった文化財も多いので、
確認をして、巡る順番(アクセスも)もよく練って
出かけるに限るね。

この一年も仕事頑張って、
龍巡り、楽しむぞーっ。(*´з`)

※塔頭とは
 本山の住持(長)やそれに相当する高僧の
 隠居所、また、菩提寺とした寺院
 
 法堂とは
 禅宗寺院で用いられ、お経をとなえたり説法を行う建物
 他の宗派は講堂と呼ばれる

追記
妙心寺の三門の楼上には

三門楼上の観世音菩薩と十六羅漢

非公開だけど、観世音菩薩と十六羅漢が祀られ、
極彩色鮮やかに飛天や鳳凰、龍の図が柱や梁に描かれているそう。
6月18日の山門懺法会のときに、特別に拝観できるようだ。
JR嵯峨野線「花園」駅から徒歩8分、市バス26「妙心寺北門前」バス停から徒歩5分

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龍巡り4. 龍安寺の「雲龍図」襖絵

2024-01-09 | 龍巡り

泉涌寺から東福寺駅にもどって、京都駅へ。

ちょうどお昼時。お店も決めていなかったので、
時間も稼げるので、



駅弁買って、ホームの待合室で。
今まで京都、何度も来たけど、初めて。

しかし、美味しかった!

地下鉄烏丸線に乗り換えて、
今出川駅で下車し、相国寺へ。
法堂の鳴き龍をみるはずだったのに、
12日からの公開だった。(・_・;)

気を取り直して、バスで
次の目的の石庭で有名な龍安寺へ。


山門

何十年も前に一度来たことがある。
石庭の風景だけは鮮明に記憶に残っているけど、
他の景色は全く記憶に残ってなかった。


有名な「吾唯足知(われただたるをしる)」のつくばい

昨年の春、細川護熙氏が約3年かけて描いた
「雲龍図」襖絵40面が完成し、
32面第 2~8の龍が公開されている。
龍安寺 令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開|【京都市公式】京都観光Navi (kyoto.travel)

















細川さん、14日で86歳だそう。
40面もの襖絵、すごい体力だなぁ。

それにしても、政界を引退されて、
「雨読耕晴」の生活をされていると、
何かで読んだことがある。

この細川さんの襖絵が
何百年と、後世に残るんだね・・・・・・すごい!

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