私の干支でもある辰年の今年、
思い立って、京都の龍巡りをすることに。
青春18きっぷを使って、
京都駅で奈良線に乗り換えて一駅、東福寺で下車。
駅を背に、左に数分行ったところにある瀧尾神社へ。
本殿
赤い鳥居をくぐってすぐの拝殿の天井に、
長さ8mの木彫りの龍。
天井に龍を描くことはよくあるけど、
彫刻は珍しい。
辰年のお正月(8日まで)限定で、
拝殿内から龍を見上げることができる。
本殿はもともと貴船神社奥宮の社殿を移築したものだそう。
貴船神社の祭神は高龗神(たかおかみのかみ)という
水をつかさどる龍神。
そんな関係から龍の彫刻が作られたのではないかと。
江戸時代後期に
大丸百貨店の創業者の下村彦右衛門が
自宅のあった伏見京町から
毎日欠かさず瀧尾神社にお参りをし、
大丸百貨店の繁栄はそのご利益のおかげと
莫大な額の寄進をし、それによって、
神社は移築・改築、整備されたのだそう。
ところで、この龍、あまりにもすばらしい出来だったため
夜な夜な拝殿を抜け出し、
「川に水を飲みに行っている。恐ろしく眠れない」
と近所から噂が広がり、
困った神社が、龍が抜け出せないように
当時、天井に金網が設置されたそう。
昨年大丸京都店に展示された瀧尾神社の龍頭
下から見上げただけでは、龍頭がよく見えなかったけど、
瀧尾神社は2024年の辰年にお参りしたい龍の京都初詣スポット - MKメディア (mk-group.co.jp)
この↑記事に瀧尾神社のことがいろいろ書いてあって
龍頭がよくわかる写真があったので拝借。
今年も祇園祭の頃、展示されるのではないかと。
その時、祇園祭の大船鉾の龍頭も
一緒にご覧になるといいかも。
瀧尾神社の龍頭を参考に復元されたのだそう。
是非、二つを身近に見たいものだ。
※作者は江戸末期の京の彫物師、丸山新太郎で、
本殿の正面や、社内、回廊には彼が彫った
動物の彫刻がたくさんあるそうだ。
残念なことに、今回は急いでいたのでパスした。