おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

なにが「冷温停止」、なにが「収束」

2011年12月19日 | Weblog

8時の気温は、マイナス8度。ジャンジャン、ガンガン雪が降っておりまする。いい雪です。ところが、ちょいと疲れが残っておって、スキーに行くには腰が重い。もう若くないのでござる、シクシク。

さて、過日、野田どじょうがフクシマ第一原発事故の「冷温停止」と「事故の終息宣言」をいたしましたです。今朝のモーニングバードによると現場で作業にあたる原発作業員は「まだまだ、だな。線量、高いも」と言っておるのにじゃ。

ドイツのNHKにあたる、公共放送は「あれは日本政府のプロパガンダ」と酷評しておる。ドイツの雑誌、シュピーゲルも大批判。ニューヨークタイムスも、似たりゴンベと、「終息宣言」は、世界のマスコミから総スカンなのじゃ。

千葉県柏市では、屋外の放射線数値がいまも0.35マイクロシーベルトだそうな。ご当地では、普段は0.05マイクロシーベルト程度ですから、千葉あたりでもとんでもないことになっておる。

しかも柏市では家のほこりから強烈な量のセシウムが検出されたそうな。1キログラムあたり5970ベクレルだそうな。柏市辺りでそんな状態なら、福島県はどんな状態か。

福島市渡利地区では、1キログラムあたりのホコリにあるセシウムは約20,000ベクレルだそうな。原発から約60 キロの場所にあるこの地域は特に汚染されているといわれておる。

そんなこんなで、どこが「収束」か。しかも、フクシマ第一原発からは、いまも放射性物質はダダ漏れ状態じゃ。事故発生当時に比べれば、そりゃ放射性物質の放出は少なくなったものの、3、4号機の建屋は壊れておって、ダダ漏れ。1号機は、臭いものにふたをしただけ。

だれかが、炉心を覗いてきて、だから「冷温停止」というなら、まだわかるけど、誰か覗けるのか? そんなもん。誰も見ることすらできませぬ。

そんなひどい状態で、炉心に溶けた燃料棒の取り出し方法も、どうしていいかわからんというのに、なにが「冷温停止」じゃ。腹が立つのぉ。