午前6時の気温は、マイナス3度。朝方から降り始めたのでしょうか、降雪は2センチとわずかでござる。それでも静かに真っ直ぐ降ってきておる。
量こそ少ないけれど、ニセコらしい降り方ではありまする。いよいよ本格的な雪のシーズン到来!! きょうも除雪せねばねぇ…
さて、報道によると、明治乳業の粉ミルクから、1キロあたり最大30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたそうな。東北のどこぞの牛乳を使ったのかと思ったけれど、どうやらそうではない。
この粉ミルク、埼玉県春日部市の工場で3月14~20日に生産したものだそうな。そして、原料の牛乳はというと、3月11日以前に生産されておるそうな。
なのに、なんで汚染されたかというと、「乾燥させるために使った空気に、福島第一原発から飛んできた放射性物質が混じっていた」とメーカーはみておるそうな。
3月14~20日の期間といえば、12日に1号機で水素爆発が起き、海水注入、その間に放射性物質はニッポン中に拡散。
そして14日には、3号機も爆発、上空の風向きは西または南西でござった。その日、2号機の冷却機能も喪失しておる。
さらに15日、4号機の壁に穴が開き、火災が発生。3号機からも煙が出だしておる。まぁ、いってみれば、ニッポン中が、この先原発はどうなるのかと固唾をのんでおったのが、この14~20日の期間なのでござる。
そんなことで、埼玉県にある明治乳業の工場周辺にも放射性物質は降り注ぎ、乾燥させるために取り込んだ空気が汚染され、粉ミルクが汚染されたってことでござる。
埼玉県の春日部がこんな状態ですから、福島県内はもちろん、原発から南西方向にある首都圏は、この時、どんだけ汚染されたことか。
乾燥中の粉ミルクと同様、この時の空気を吸い込んだ首都圏の人々、この先起きる数年先のガンなど健康被害、なんとも怖いことになっておる。
なにせ、匂いも色も、なにもないのが放射能でござる。
そんな中、「原発のベント(排気)の配管が、地震によって壊れた」と指摘する社員がいることが、6日原子力安全・保安院の発表によって明らかになっておる。
これまで、東電も経産省も「地震では原発は壊れていない」とし、あくまで「その後の津波で予備電源やら何やらが破壊された」のが事故の原因であり、原発の耐久性には問題がないとの見解でござった。
こんなもん、誰もが大ウソだとおもっておった。津波以前に原発は地震で配管などが破壊されたと思うのが妥当だけれど、ようやくこうした証言が出てきたってことなのじゃ。
しかも今回の地震の震度、いきなり国際基準を持ち出して震度9としておる。ニッポンの基準ではそんなに高い震度だったのか? まことに疑問でござる。この場合、あえて「震度を高くみせたい思惑」も透けてみえる。
そして、さらにきのう、原発事故の補償金が提示されておる。呆れたことにひとり8万円だそうな。一桁も二けたも少ないと思うのはおぢだけか?
仮に泊原発で事故があったなら、30キロ圏内に住むおぢは、トットと逃げまする。土地も家もなにもかも、捨ててしまわねばなりませぬ。それで8万円か!?
この夏、ニセコで行われた「脱原発パレード」という名の、反原発デモにはこんなプラカードがあった。「農家は畑を持って逃げられません」。おぢの心に突き刺さりましたです。
過酷な原発事故は、人間の営みそのものを、根底から壊してしまうのじゃ。畑のない農家、到底、生きていけません。それが原発事故の実情でござる。
ここはもう、「国民投票制度」を確立し、「原発の是非を問う国民投票」を実施すべきではなかろうか。過半数のニッポン国民、原発にNoを突きつけると思うけど…