午前6時の気温はプラス13度。
雨降りの朝で風もある。
荒れ模様のお天気でござる。
きょうからあすにかけて雨の予報じゃ。
農家も心配する日照の少ない今年の6月でござる。
さて、
イギリスがEUから脱退したことで、日経平均株価は1000円を超える大暴落じゃ。
朝方は、なぜか残留派が優勢との見方が大勢を占め、市場には楽観的な見方が広がって、日経平均株価は上昇しておった。
その後は離脱派が有利と伝えられて一気に急落。
日経平均の下げ幅は終値で7.9%にもなった。
昨夜開いたアメリカ市場はダウ平均が610ドル安でマイナス3.4%とニッポンに比べればずいぶん小幅で終わっておる。
イギリスの国民投票の結果を受けて最初に開く市場がニッポンだったためか?
アベノミクスもうまくいかず、ニッポン経済が弱含みだからか?
不思議なことにきのうの日経平均株価は、前場高値で推移し、後場から急落した。
最初は「楽観論が支配」したわけで、そこらあたり、あとから考えるとどうにも訝しい。
そこで想起されるのは「ワーテルローの戦い」と「ロスチャイルド」のお話だ。
有名なお話で、ご存知の方も多いけど、ちょいとお付き合いくださいな。
ワーテルローの戦いは、ナポレオン率いる「フランス軍」と「イギリスなど連合軍」による天下分け目の戦争でござった。
イギリスは国債で戦費を調達していたのでこの戦いに負ければ、イギリス国債は紙くずになる。
電話も電信も、ラジオもない時代のことで、正しい情報こそがカネ儲けに繋がった。
そこで当時世界に金融の中心だったロンドンの投資家の多くは、金持ちで情報網を持っておるロスチャイルドの一挙手一投足に注目しておった。
実は、このロスチャイルドはいち早くイギリスの勝ち、ナポレオンの負けを知り、イギリスの債権が暴騰することを知っていたのです。
正しい情報をいち早く入手していたわけだ。
だけど、ここでロスチャイルド家のネイサンという方は、青ざめた顔してイギリス国債を売り始めたそうな。
これを見た一般投資家は、イギリスが負けたと勝手に判断し、国債を我先にと売り始めた。
そこでイギリス国債は大暴落する。
そこで待ってましたとばかり、ロスチャイルドは安くなった国債を猛烈な勢いで買いまくったという。
その翌日、イギリスなど連合軍が勝ったとの情報がようやく届き、イギリス国債は大暴騰。
ロスチャイルドは大儲けするという有名な話でござる。
そこで、きのうのことじゃ。
もしかすると、ニッポン市場をターゲットに、イギリスの国民投票の大勢が判明する前、楽観論を振り撒いた「知恵者」がいた可能性がないとはいえない。
「残留派が勝つ」との情報で株価を吊り上げたところで、空売りを仕掛ける。
そのあとは転がるように下落する株価を眺めながら、下がりきったところで買い戻して大儲け。
「生き馬の目を抜く鉄火場」を制した人は、たぶんどこぞにいるのでしょう。
「目端が利く」とはそういうこと。
今回は大いに予想がつくことだった。
周到に準備さえすれば、どっちに転んでも大儲けできたことになる。
おぢのような凡人には到底太刀打ちができませんです、ハイ!!