午前7時の気温はプラス16度。
晴れのお天気で、きょうはご当地の最高気温が30度になるそうだ。
急に真夏が来るのでは体がついていけません。
じーさん、熱中症にでもなっては困るので、外での作業、きょうは見送りじゃ。
ご当地の最高気温がいきなり30度なら、九州はとんでもない豪雨だ。
福岡、大分県で6人が死亡し、行方不明は19人だそうな。
孤立しておる方も300人いるとかで、大変なことになっておる。
熊本地震といい、今回の災害といい、ここんとこ九州は災害が多い感じがしております。
今回は「線状降水帯と呼ばれる積乱雲の帯」が原因だそうな。
これが原因となる豪雨、最近多いような気がします。
昔から、こんなのあったのかなぁ???
とにもかくにも、被災地の皆さんにお見舞いを申し上げます。
早急な復興、復旧を願うばかりです。
話はゴロンと変わりますが、
楽しく毎朝拝見しております朝ドラ「ひよっこ」。
主人公のみね子のおじである宗男さん、過日の放送で「インパール作戦」に参加しておったと申しておりました。
先の戦争では数多くの悲惨な戦闘が行われておりますが、悲惨さでは最高レベルというのがこのインパール作戦ですわ。
以前も当ブログで書いてますけどね!!
これを指揮したのは牟田口廉也中将というお方だ。
精神主義のサンプルみたいなとんでもない指導者で、この人のおかげで多くの日本兵が餓死しておる。
当初8万6000人の兵士がバタバタ餓死し、わずか1万2000人となったのです。
その生き残りが「ひよっこ」の宗男さんってことですわ。
大失敗の作戦後、牟田口はこう述べたという。
「諸君、佐藤烈兵団長(佐藤中将)は、軍命に背きコヒマ方面の戦線を放棄した。食う物がないから戦争は出来んと言って勝手に退りよった。これが皇軍か。皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。日本は神州である。神々が守って下さる…」
「食うものがないから戦争はできない」として撤退した、至極まっとうな佐藤烈兵団長。
これを非難する牟田口、「足もやられたら口で噛みついて行け」とは常軌を逸した司令官でござる。
この佐藤中将自身は、軍法会議で撤退の是非を論じることを望んでいたそうです。
しかし軍部は「心神喪失」状態だったとして、佐藤中将は予備役にされたという。
アホな指導者のおかげで大量の餓死者を出してしまったにもかかわらず、旧日本軍はこのとんでもない作戦の事実を隠ぺいしたのでござる。
当時の神がかり「神国ニッポン」を象徴するような話ですわ。
そういえば、真っ当なことを言う人を「心神喪失」にする所業、何かに似ておるぞ?
そう、加計学園問題で真実を述べた前川さんを「風俗通い」におとしめた安倍内閣と似たりゴンベだ。
牟田口自身はというと、ちゃんと食事をして、戦後も生き残ったけど、兵士へのお詫びは死ぬまでしなかったという。
部下の兵士は次々餓死したのにお詫びの言葉もない牟田口、人でなしですわ。
太平洋戦争は、当初のパールハーバー攻撃は計算された奇襲で大成功でしたけど、あとはほとんどが杜撰な作戦で多くの死者を出しておる。
太平洋戦争によるニッポン人の死者は300万人にのぼる。
このインパール作戦と、ガダルカナルを筆頭にした南方での日本兵の餓死者が悲惨の頂点だ。
食べ物が無くなり、戦友の遺体を食べたなどといった話は枚挙にいとまがない。
アメリカ軍が、なんとかして最前線い温かい食べ物を届けたのとは対象的だ。
当時の日本軍は、食糧などを補給する「兵站」を重要視しないという異常事態だったのです。
食事がなくて戦争など出来るわけがないのにねぇ、、、
いまどきはロジスティックとして重要視されてます。
いずれにせよ、大戦中にインパール作戦というとんでもない作戦があり、多くの日本兵が餓死したことを、朝ドラ「ひよっこ」で知る人もいるわけで、戦争の愚かさを改めて理解するきっかけになったのでござる。