午前6時の気温は、とうとう零度です。
ご当地はこの秋一番の冷え込みとなりました。
ずいぶん寒さには慣れてきておりますが、外に出るとそれでもそうとう寒い気がします。
このまま冬に突入することはないとは思いますが、難儀なことですわ。
ところで、
「小樽のひとよ」で知られる歌手の三條正人さんが亡くなったそうです。
享年74歳だそうな。
若い人は知らないでしょうけど、昔は歌謡曲というもんが一世を風靡いたしました。
年寄りから若者までがよく口ずさむ歌がたくさんあった時代です。
いまはそんな歌はございません。
三條さんは「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」という歌謡グループに所属して、数々のヒット曲を歌っておったね。
演歌など歌謡曲は好きではなかったおぢですが、「♪会いたい気持ちがままならぬ~」という「小樽のひとよ」のフレーズを懐かしく思い出したりもいたします。
合掌。
さて、
「データで見る太平洋戦争」(毎日新聞社刊)をネット購入いたしました。
数字が証言する戦争のリアルがわかり、まことに興味深いのでした。
例えば、戦艦大和は国家予算の4%強の建造費をつぎ込み、撃墜したのは飛行機たったの3機だけ。
九州沖で撃沈され、大和乗員の死者は2740人で、米軍の死者はなんと12人だそうだ。
また、特攻機の命中率は、終戦直前で9機に1機、なんと11%しかなかった。
この理由は(1)搭乗員の技量の低下(2)特攻機の性能低下(3)米軍の対策の向上だそうな。
このあほんだらな作戦で約4000人の若い兵士が命を無くしておる。
その特攻機の第1号となった関行男大佐は出撃前にこう嘆いたという。
「通常攻撃でも爆弾を投下させる自信がある。そんな僕に体当たりを命じるなんて、日本は終わりだ」
酷い作戦だ。
イギリスのチャーチル首相は、ニッポン海軍が真珠湾攻撃をした際、そのときの思いを興奮して書き綴っておったそうだ。
「かくして、我々はついにこの戦争に勝ってしまった。(中略)ヒトラーの運命は定まった。ムソリーニの運命は定まった。日本人に至っては、みじんに砕かれるであろう」
「多くの大不幸、計り知れぬ犠牲と苦難は前途に横たわっていたが、結末についてはもはや疑いはなかった」
真珠湾攻撃で、連合軍の勝利を確信したというのがチャーチルだ。
浮かれておったニッポン人とはあまりに対照的ですわ。
おバカな戦争だったのです。
そんな戦前回帰を志向し、「国難」とかアナクロな言葉を持ち出す安倍総理で、このニッポン国、大丈夫か?