午前6時の気温は零度。
曇り空で、きょうは曇り時々、雨か雪だそうな。
日中の気温はプラス9度ですが、明日は明け方まで雪で、吹雪くところもあるそうな。
春に向かって少し前進しておるようですが、足踏みしてる感じもあるような…
一足飛びに春とはいかない北国でした。
さて、
年号「令和」を巡って、あれこれやが起きておる。
まずはなんといっても海外の反応だ。
ニッポン国民はこぞって寿いでおるけど、海外ではなんだかメンドイことに。
まずは米国ニューヨークタイムズだ。
令和を「order and peace(命令と平和)」と伝えて、外務省は大慌てだそうな。
「令和」を説明するとき、アナウンサーだって、同じ名前の人だって、「命令の令に、平和の和です」と説明した。
政府は、しっかり「令月」だのなんだのと、英語でも、その他外国語でもしっかり説明しないと拙かった。
ダイヤモンドオンラインにノンフィクションライターの窪田順生(くぼた・まさき)記事が載っておってこれがまことにごもっともなのだ。
ようするに危機管理の専門家からみると「令和は突っ込みどころ満載」なのだ。
「中国人には”平和がゼロ”に聞こえる。縁起が悪すぎる」そうだ。
令は中国語では「零」ってことらしい。
東京大学史料編纂所の本郷和人教授も羽鳥モーニングショーで、「令和以外のほかの案で、何の問題もない」はずなのに、なんであえて突っ込まれるようなものを選んだのか、と言ってました。
ニセコを二世古と書きますが、中国ではこれを「二世が古い」と解釈する。
一世が一番いいのに「二世」で、「しかも古い」から、二世古はどもこもならんというのだ。
一方「富良野」です。
こっちは「富が良い野原」ってことで、おカネ大好き中国人にとっては文句なしの地名だ。
富良野が何であんなに中国人に人気なのか、その理由がよくわかる。
そんなことで、お隣りニセコ町は先年、中国語表記では「二世古」から「新雪谷」と書いてニセコと読むことに変更した。
危機管理とは、まさにこれなのだ。
ニセコ町、お見事です。
新雪谷の文字が認知されているかどうかは別にして、トットとマイナスイメージの払しょくに動いたのだ。
窪田さんは、令和で発覚した日本政府の危機管理についてこう語っておる。
「それは一言で言うと、『想像力の欠如』である」
そう、想像力が働いていないのだ。
命令の令だとか、零の令だとか、安倍さん大嫌いなおぢだけでなく、海外にまで変な反応されることを、まったく想像していないから、こんなことになる。
「order and peace」では、ただでもタカ派の安倍政権ですから「高圧的なイメージ」に受け取るのは当たり前だ。
ようはなんで6つの案から一番ケチをつけられそうなのを選んだのかって問題だ。
窪田さんは「左翼や安倍ガーはなんでも批判をする、というが、『万和』や『英弘』であれば、少なくとも今のような方向性の言いがかりはなかったはずだ」はごもっともなのだ!!
「誰か政府の中に『令和』はあれこれ突かれますよ!」とアドバイスする人がいなかったのかってこと。
ちゃんと目上の人の過失を指摘して注意する、諌言ができる、賢い人が政権周辺にいないってこと。
トップ周辺には、上の顔色ばかり見ている「ヒラメ議員にヒラメ役人」ばっかってことになる。
ここに気が付かない安倍政権、相当ヤバいのだと思うおぢでした。