Eテレ朝の体操を終えた午前6時40分です。
気温はプラス4度で晴れておりますが、少しモヤがかかったようなお天気だ。
予報によると、きょう日中の最高気温は、なんとプラス20度だそうな。
札幌に至っては23度にもなるという。
春を通り越して、いきなり初夏の陽気でござる。
これで雪解けが一気に進むのでしょう。
いい季節になってまいりました。
そんなこんなのきょうこのごろ、パリではノートルダム寺院で大火災だ。
改修工事の初日に起きたそうだ。
足場付近から出火したそうだから、失火とみられる。
あんな石造りの建物がやすやすと燃えるなんぞ、想像もしませんでしたが、意外に木材が多用されておるとか。
火災の専門家は仏紙に「巨大なマッチ箱のようなものだ」とのたまったそうだ。
ノートルダム寺院には、1度だけ行ったことがありますけど、フランス人にとっては特別なものだという。
元サッカー日本の代表監督トルシエさんの通訳をしておったダバディさんによると「日本人にとっての富士山」みたないものだそうな。
「へぇ~」って話で、そうなるとフランス人にとっては一大事だ。
「気は心」ってことで、ネットで寄付を募るなら、わずかな額でも支援したいおぢでござる。
さて、
去年9月6日のことです。
北海道は最大深度7という大地震に見舞われた。
この影響で、苫東厚真にある巨大火力発電所が停止。
北海道は前代未聞の「ブラックアウト」という事態になったのでした。
問題は巨大出力の火力発電設備が1か所に3基も集中していたことだ。
1か所に3基の設備って、ようは北電泊原発の1、2、3号機と同じこと。
一極集中型の発電が引き起こしたブラックアウトなのでした。
効率一辺倒だとこうなるという、サンプルみたいな出来事。
確かに、苫東1か所で発電すれば、豪州などから輸入される石炭を効率的に燃やして発電できる。
しかしこれでは、一旦重大事象が起きれば、北海道中が大停電となる。
リスクに備えた発電とは申せません。
きのう届いた「通販生活 夏号」には、2016年に大停電を起こした豪州の話が載っておって興味深い。
この年、南オーストラリア州では暴風雨により、全域で停電「ブラックアウト」になった。
だけどその1年後、ここでは当時世界最大となる100メガワットの蓄電池を設置。
これで停電によるリスクが大きく下がったそうな。
また、火力発電によって行われていた「出力調整」がこの蓄電池で賄えるようになったそうだ。
70億円もの設備投資が必要だったそうだけど、4年以内で回収できるのだそうな。
実際、不安定な太陽光発電も蓄電池に溜めておけば、安定供給できる。
これなら送電網の拡張・整備コストも削減できそうだ。
いいことづくめなのだ。
これが大成功したことで、別の州でも大型蓄電池の設置計画が一気に増えたという。
南オーストラリア州でも、さらに50か所以上で蓄電池設置の声が上がって、5万戸の家庭に蓄電池と太陽光発電を設置する「仮想蓄電・発電所計画」というものまででてきたという。
ようするに、豪州では大停電をきっかけに、リスク回避のための各種方策が取られたってことだ。
この記事には載ってませんが、蓄電池の導入でなんと電気料金が90%も下がったというのです。
「ホンマかいな?」とは思いますけど、どうしてこういう重要な情報がニッポンに入ってこないのか?
我が家はいま月に7000円から8000円の電気料金を支払っておる。
これが9割減とは言わないまでも、半分になるだけでも可処分所得は大いに増える。
景気拡大にもお役立ちだ。
だけど、大停電をきっかけに、大型蓄電池が北海道のあちこちに設置されたという話はさっぱり聞こえてこない。
国は相も変わらず「原発はベースロード電源」などと寝ぼけたことを申しておりますが、お安い石炭が産出される豪州でさえ、太陽光発電と蓄電池の組み合わせだ。
こんなことで我がニッポン国、再エネ中心、蓄電池の活用など世界の潮流から1周遅れ、2周遅れにならないか、心配にもなるおぢなのでした。