まもなく午前6時です。
気温はプラス22度で、じめっとした空気です。
いまは雨が上がっておりますが、午後からの降水確率は60%、夜は90%だ。
台風がどんどん北海道に近づいてきております。
今夜からあすにかけて、台風10号から変わる低気圧の影響で、大雨や大荒れの天気だそうな。
北海道でも大きな被害が出ないといいのですが、どうだろか???
写真はきのうの夕食のステーキだ。
我が家の定番、東京銀座1丁目にある肉系フレンチビストロ「イバイア」のレシピなのです。
2017年に「クロワッサン」に掲載されていたレシピで、当ブログにはさんざん登場しておりますが、どうにも美味なのだ。
450グラムの肉を二人でがっつりいただきました。
さて、
コロッと忘れておりましたが、きのうは終戦記念日でした。
このおバカな戦争で310万人のニッポン人が亡くなった。
軍人は230万人が亡くなっておりますが、このうち140万人が餓死・病死だ。
こんなみじめな死に方をした軍隊を、近世では聞いたことがありません。
有名なのは何度も書いてますけど、「白骨街道」で知られるビルマで行われたインパール作戦の犠牲者だ。
NHKスペシャルのホームページに詳しいので、関心のある方は下記アドレスから。
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20170922/index.html
生き残った齋藤博圀少尉の日誌にはこうあったという。
「七月二十六日 死ねば往来する兵が直ぐ裸にして一切の装具をふんどしに至るまで剥いで持って行ってしまう」
「修羅場である。生きんが為には皇軍同志もない。死体さえも食えば腹が張るんだと兵が言う」
「野戦患者収容所では、足手まといとなる患者全員に最後の乾パン1食分と小銃弾、手りゅう弾を与え、七百余名を自決せしめ、死ねぬ将兵は勤務員にて殺したりきという。私も恥ずかしくない死に方をしよう」
その悲惨さには反吐が出そうです。
この作戦の参加者は9万人で餓死・病死が3万人だ。
「食料は現地調達」だったというからあ然といたします。
10万人もの兵隊の食べ物を現地でどうやって調達するの??? って話なのだ。
これでは最前線に必ず温かい食べ物を届けたという米軍に勝てるはずがありません。
インパール作戦の相手はイギリス軍でしたけどね。
民間人も、アメリカによる本土空襲で35万人、沖縄戦で12万人、広島・長崎の原爆投下で30万人が死亡してますから、アメリカ軍も戦争犯罪と申してよい、ひどいことしたもんです。
もっとも沖縄戦では、日本兵によって多くの沖縄県民も死に追いやられるなど、いかにも悲劇的だ。
きのうの戦没者追悼式では、5月に即位した新天皇が「深い反省」を述べられた。
先の天皇の「おことば」を継承したわけで、南京大虐殺がなかったとか、従軍慰安婦なんぞいなかったとかいう「歴史修正主義者」には残念なことだったと申しておきましょう。
天皇が「深い反省」を述べられ、心底ホッとしております。
毎日新聞電子版は「『従軍慰安婦はデマ』というデマ」について、歴史学者は深刻に受け止めておると書いておる。
まことにごもっともだ。
あったことを無かったことにしてはいけません。
大勲位で元海軍将校だった中曽根康弘さんは自著に、インドネシアで「苦心して、慰安所をつくってやった」ことを自慢話として書いているほどだ。
陸軍出身の鹿内信隆・元産経新聞社長はある対談で、「調弁する女の耐久度とか消耗度」などを含む慰安所の設置方法を「経理学校で教わった」と語っている。
他にも当時の軍の資料には、従軍慰安婦に関する史料はちゃんと残っておって、「従軍慰安婦はデマ」はデマなのだとした証拠はごまんとある。
恥べきことをなかったことにしてはいけません。
こうした事実を書くと、「反日」だとか「売国」だとかいきり立つ、歪んだ心の皆さんがいる。
そんな皆さんが、これ以上増えないことを切に願う8月16日の朝でござる。