午前7時になります。
雲のない青空が広がっております。
ただ今の気温、マイナス1度と記の秋一番の冷え込みです。
デッキが白くなるなど、霜も降りております。
ニセコは早くも晩秋でしょうか!?
さて、
すっかり話題の日本学術会議です。
20付の朝日新聞電子版に、京大総長で日本学術会議前会長の山極寿一さんのインタビューが乗っておって興味深く拝読しました。
山極さん、ゴリラが専門の霊長類学者だそうな。
まずは会員についてこう述べておる。
「公務員だが給与はなく、会議に出席する際に日当と交通費が支払われるだけのボランティアだ」
「しかも財政難で昨年度の下半期にはそれさえも支給できない事態となった」
ありゃ~日当と交通費もなしですか、、、
あたかも高給をいただいておるようなことを申した皆さんがいたけど、どうだね???
6人が任命されなかった問題について山極さんは「民主主義の問題」だという。
「民主主義とは、どんな小さな意見も見逃さず、全体の調和と合意を図り、誰もが納得するような結論を導き出すことだ」
「初めから意見が一致していたら議論の必要はない」
その通りだ!!
さらに「多様な考えや意見があるからこそ建設的議論が生まれ、新しい可能性が高まる」とふむふむだ。
そしてこうも言う。
「首相は推薦に基づいて会員を任命することになっている。これは憲法第6条の『天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する』に倣ったもので、任命が形式的なものであることは明らかだ」とした。
「浮沈空母発言」で物議を醸した戦争当時青年将校だった中曽根康弘さんでさえこういった。
「政府が行うのは形式的な任命で学問の自由と独立は保障される」
山極さんは、こうも言う。
「国の最高権力者が『意に沿わないものは理由なく切る』と言い出したら、国中にその空気が広がる」
「あちこちで同じことが起き、民主的に人を選ぶことができなくなり、権威にそんたくする傾向が強まる」
「それは着実に全体主義国家への階段を上っていくことになる」
太平洋戦争で大失敗し、350万人ものニッポン人の犠牲を出したのが、帝国日本という全体主義だった。
そんなアホなこと、「もう勘弁してほしい」と思ってできたのが日本学術会議だ。
原点を忘れると、国はおかしな方向に進み出すのだと申しておきましょう。