おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「紅(あか)テント」と唐十郎さん

2022年02月16日 | Weblog

午前5時を回っております。

久々に早起きです。

というのも就寝中に胃液がのどまで上がってきて「ウッ!!」となって、そこで目覚めたため。

いわゆる「逆流性食道炎」を、チョー久々に実感した。

去年の胃カメラで「1年前より良化しています」とお医者に言われましたけど、完治はしてはおらず、ガッカリしたのも記憶に新しい。

胃カメラを担当したお医者さんは「病気でもない」とか申しておりました。

ようするに「胃の噴門部」の老化ってこと、ここは鍛えようがないからねぇ、、、

そんなこんなの昨夜、

NHKプレミアムで、「アナザーストーリーズ 越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜」の後半部分を拝見した。

再放送でした。

状況劇場、通称「紅(あか)テント」を率いる唐十郎さんの舞台は、寺山修司さんの天井桟敷、佐藤信さんの黒テントとともに1970年代のアンダーグランド演劇(通称アングラ)を代表しておりました。

神社の境内や街のあちこちにテントを張って、おどろおどろしい舞台を披露した。

有名だったのは「腰巻お仙」「黄金バッド」などなどの作品。

おぢと同じ歳の小林薫さんもご出演でしたし、「こんな凄みのある俳優さんっているのか!?」と衝撃を受けたあの根津甚八さんもいた。

放送では、当時独裁政権下だった韓国や中東パレスチナの難民キャンプでも芝居したこと。

歌舞伎の故中村勘三郎さんも衝撃を受けた、などなどのエピソードが紹介されておりました。

1970年代、ニッポンの演劇界を揺さぶった状況劇場、すさまじかったのだ。

最後に81歳の唐十郎さんご本人がマスク姿で登場するのだけれど、完全に「フレイル」で一人では歩けない状態だった。

先日、チョー元気な83歳スキーヤーに遭遇したあとだっただけに、ちょっとショック。

「やっぱ運動は大切だよなぁ~」としみじみした。

だけど実際には唐さん、2012年に脳挫傷の大けがが原因でこうなったのだと、先ほどネットで知った。

紅テントや天井桟敷などなど当時のアングラ演劇が与えた影響は強烈だったとしみじみした昨夜の放送なのでした。

機会があれば「唐組」の舞台、見たいけど、コロナじゃムリか…