昨日、今日の2日間、毎日新聞旅行主催の大島ツアーのガイドを担当しました。
毎日新聞旅行さんは、登山旅行のスペシャリストです。。
今回参加された25名のお客様も、様々な山を歩いていらっしゃる方達でした。
(毎日新聞旅行のHPです。http://www.maitabi.jp/)
昨日は三原山頂口~お鉢周り~割れ目火口~温泉ホテルへ。
今日は 波治加麻神社~海岸遊歩道~行者浜~大島公園というコースを歩きました。
はじめは25名にガイド1名だと、一部の人にしか説明を聞いていただけないのではないかと
思っていたのですが、そんな心配は、全く無用でした。
私が説明しようとして立ち止まると、皆さん集まって全員で話しを聞いてくださいました。
今回は「自然の不思議を楽しもう!」という姿勢を持った方達となら、人数が多くても
まとまりのある、楽しいツアーができるのだな~ということを実感した、2日間でした。
では、その楽しかったツアーの様子を一部、今日のツアーの中から報告します。
最初に立ち寄ったのは、波治加麻神社。
昨日は火山を歩いたので、森と海岸の雰囲気を楽しんでいただこうと考えて、
ここをスタート地点に設定しました。
歩き始めに目についたのは、以前日記に登場したテイカカズラのタネ。
拾い上げて「手に持っていると毛が縮まるのですよ~。」と説明しつつ、数人の方に手渡したところ…
アレ?いつまでたっても毛は開いたまま…(^_^;)
この写真のような状態でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c5/122ad72e01ddf4c71204fed0792e16d7.jpg)
どうなっているのでしょう?
「う~ん、これはもしや、落下後時間が経つと、もう発芽することをあきらめて
温度や湿度に対して反応しなくなるのかも…?」
手に持っていると、毛を縮める様子を見ていただけなかったのは残念でしたが、
逆にタネの更に奥深い仕組みに触れたような気がしました(^O^)
来年は、もっと突き詰めて、実験しなければ…。
神社でもう一つ目についたのは、真っ赤な実を一杯つけた見事なマンリョウの姿です。
私が以前食べてみて考えた、「マンリョウの実は果肉が少ないので鳥に人気がないのではないか?」
という仮説をお話ししたところ、お客様から「でもこの前、鳥がマンリョウの実を全部食べつくしているのを見ましたよ。」と意見が出ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f7/4a3d4b19e4fcfcdaded7aa75aad910ef.jpg)
そして皆で味見をしながら「マンリョウが鳥の好物かどうか」を真剣に協議しました~(^。^)
切り立った海岸線を歩きながら、下で釣りをしている人達に「釣り上げた魚、見せてくださ~い!」
と頼んでいます(^O^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e1/dc67bb936410858a072fe87025959259.jpg)
残念ながら声が届かず、魚は見せてもらえませんでしたが…(^_^;)
切り立った斜面にある椿のトンネルをくぐり、振り返って観賞しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e3/554a2e62f35a8788eb7743a32559ce27.jpg)
「(一周道路の)椿トンネルより、こっちの方が椿トンネルって感じだね~。」という声も(^。^)。
ほんの少しだけ咲き残っていたイソギクにも注目してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/77/6307849bbe3726e15ac75534a96c81e0.jpg)
葉の赤い色が綺麗でした。
絨毯のように岩場をおおうオオシマハイネズは、皆さんめずらしそうに観賞されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fe/973273d8c42b4bcfc60233808d49390d.jpg)
さすが固有種。他の地域ではあまり見られないのですね~。
久々に、火山灰と小石と雨が造った、芸術作品の前を通りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c5/260865d4b5780547b6f2a704526f62db.jpg)
崩れやすい火山灰が、この状態のまま保持されているのは、それだけですごいなぁ、と思います。
皆さんからも、見事な模様に、驚きの声が上がっていました(^。^)
そして今回もお客様に、たくさんの素敵なものを、見つけていただきました!
たとえば…
火山灰の壁の小さな窪み中のヤブツバキの芽生え。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8d/98b41a7968ae7329787ccd76a57b4fed.jpg)
「どうやってこの場所(くぼみ)に若葉を出したのだろう?」ということが話題になりました。
根を板状にして体を支え、海に向かって枝をはる、スダジイの巨木。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/8c/db4792c3041d75479a0edabcb6d8ff90.jpg)
写真がうまく撮れていなくて大きさが伝わらないのですが、迫力のある姿でした。
葉脈だけが見事に残った、まるでレース編みのような葉!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/55/79e1a19155b38c33f265147c909df378.jpg)
これには、感動しました!本当に綺麗な模様でした!(^。^)
作者は虫でしょうか?
だとしたら、どれほどの時間をかけて、ここまで完璧な食べ方をするのでしょうか~??
そして最後に…。
ヤブツバキと並んで咲いていたオオシマザクラの花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/4a/77027f256c3016debe980ca3008065e3.jpg)
終点の大島公園で、楽しかった3時間を象徴するような早春の兆しを、皆で楽しみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f4/a81eed815e2df02a8e36d8f58189e1b9.jpg)
2日間、本当にワクワクするような素敵な時間を過ごせました。
ご参加いただいた皆様、一緒になって色々な物を探して下さり、ありがとうございました~(^O^)
最後に、今回ご参加いただいた方への、補足です。
(何人かの方には、この記事を見ていただけると思うので)
まず、海岸遊歩道へ抜ける道沿いにあった、タワシのような根っこですが、
自宅に着く頃、やっと名前を思い出しました(-_-;)
キヅタの根だと思います。
下記のページの写真と比べてみてください。
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-kiduta.htm
神社で「何の葉?」と訪ねられた方へ。
イタビカズラの葉は、こんな模様です。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/moraceae/itabikazura/itabikazura.htm
テイカカズラの毛が縮れているのを報告した日の日記です。
本当はこうなるはずだったのですけど(笑)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/d/20110120
また先日の日記に絵描き虫の写真を載せてありますので、
絵描き虫ファンになった方(?)はご覧ください~。
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/d/20110203
(カナ)
毎日新聞旅行さんは、登山旅行のスペシャリストです。。
今回参加された25名のお客様も、様々な山を歩いていらっしゃる方達でした。
(毎日新聞旅行のHPです。http://www.maitabi.jp/)
昨日は三原山頂口~お鉢周り~割れ目火口~温泉ホテルへ。
今日は 波治加麻神社~海岸遊歩道~行者浜~大島公園というコースを歩きました。
はじめは25名にガイド1名だと、一部の人にしか説明を聞いていただけないのではないかと
思っていたのですが、そんな心配は、全く無用でした。
私が説明しようとして立ち止まると、皆さん集まって全員で話しを聞いてくださいました。
今回は「自然の不思議を楽しもう!」という姿勢を持った方達となら、人数が多くても
まとまりのある、楽しいツアーができるのだな~ということを実感した、2日間でした。
では、その楽しかったツアーの様子を一部、今日のツアーの中から報告します。
最初に立ち寄ったのは、波治加麻神社。
昨日は火山を歩いたので、森と海岸の雰囲気を楽しんでいただこうと考えて、
ここをスタート地点に設定しました。
歩き始めに目についたのは、以前日記に登場したテイカカズラのタネ。
拾い上げて「手に持っていると毛が縮まるのですよ~。」と説明しつつ、数人の方に手渡したところ…
アレ?いつまでたっても毛は開いたまま…(^_^;)
この写真のような状態でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c5/122ad72e01ddf4c71204fed0792e16d7.jpg)
どうなっているのでしょう?
「う~ん、これはもしや、落下後時間が経つと、もう発芽することをあきらめて
温度や湿度に対して反応しなくなるのかも…?」
手に持っていると、毛を縮める様子を見ていただけなかったのは残念でしたが、
逆にタネの更に奥深い仕組みに触れたような気がしました(^O^)
来年は、もっと突き詰めて、実験しなければ…。
神社でもう一つ目についたのは、真っ赤な実を一杯つけた見事なマンリョウの姿です。
私が以前食べてみて考えた、「マンリョウの実は果肉が少ないので鳥に人気がないのではないか?」
という仮説をお話ししたところ、お客様から「でもこの前、鳥がマンリョウの実を全部食べつくしているのを見ましたよ。」と意見が出ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f7/4a3d4b19e4fcfcdaded7aa75aad910ef.jpg)
そして皆で味見をしながら「マンリョウが鳥の好物かどうか」を真剣に協議しました~(^。^)
切り立った海岸線を歩きながら、下で釣りをしている人達に「釣り上げた魚、見せてくださ~い!」
と頼んでいます(^O^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e1/dc67bb936410858a072fe87025959259.jpg)
残念ながら声が届かず、魚は見せてもらえませんでしたが…(^_^;)
切り立った斜面にある椿のトンネルをくぐり、振り返って観賞しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e3/554a2e62f35a8788eb7743a32559ce27.jpg)
「(一周道路の)椿トンネルより、こっちの方が椿トンネルって感じだね~。」という声も(^。^)。
ほんの少しだけ咲き残っていたイソギクにも注目してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/77/6307849bbe3726e15ac75534a96c81e0.jpg)
葉の赤い色が綺麗でした。
絨毯のように岩場をおおうオオシマハイネズは、皆さんめずらしそうに観賞されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fe/973273d8c42b4bcfc60233808d49390d.jpg)
さすが固有種。他の地域ではあまり見られないのですね~。
久々に、火山灰と小石と雨が造った、芸術作品の前を通りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c5/260865d4b5780547b6f2a704526f62db.jpg)
崩れやすい火山灰が、この状態のまま保持されているのは、それだけですごいなぁ、と思います。
皆さんからも、見事な模様に、驚きの声が上がっていました(^。^)
そして今回もお客様に、たくさんの素敵なものを、見つけていただきました!
たとえば…
火山灰の壁の小さな窪み中のヤブツバキの芽生え。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8d/98b41a7968ae7329787ccd76a57b4fed.jpg)
「どうやってこの場所(くぼみ)に若葉を出したのだろう?」ということが話題になりました。
根を板状にして体を支え、海に向かって枝をはる、スダジイの巨木。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/8c/db4792c3041d75479a0edabcb6d8ff90.jpg)
写真がうまく撮れていなくて大きさが伝わらないのですが、迫力のある姿でした。
葉脈だけが見事に残った、まるでレース編みのような葉!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/55/79e1a19155b38c33f265147c909df378.jpg)
これには、感動しました!本当に綺麗な模様でした!(^。^)
作者は虫でしょうか?
だとしたら、どれほどの時間をかけて、ここまで完璧な食べ方をするのでしょうか~??
そして最後に…。
ヤブツバキと並んで咲いていたオオシマザクラの花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/4a/77027f256c3016debe980ca3008065e3.jpg)
終点の大島公園で、楽しかった3時間を象徴するような早春の兆しを、皆で楽しみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f4/a81eed815e2df02a8e36d8f58189e1b9.jpg)
2日間、本当にワクワクするような素敵な時間を過ごせました。
ご参加いただいた皆様、一緒になって色々な物を探して下さり、ありがとうございました~(^O^)
最後に、今回ご参加いただいた方への、補足です。
(何人かの方には、この記事を見ていただけると思うので)
まず、海岸遊歩道へ抜ける道沿いにあった、タワシのような根っこですが、
自宅に着く頃、やっと名前を思い出しました(-_-;)
キヅタの根だと思います。
下記のページの写真と比べてみてください。
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-kiduta.htm
神社で「何の葉?」と訪ねられた方へ。
イタビカズラの葉は、こんな模様です。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/moraceae/itabikazura/itabikazura.htm
テイカカズラの毛が縮れているのを報告した日の日記です。
本当はこうなるはずだったのですけど(笑)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/d/20110120
また先日の日記に絵描き虫の写真を載せてありますので、
絵描き虫ファンになった方(?)はご覧ください~。
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/d/20110203
(カナ)