グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ヤドカリ概論

2011年02月16日 | 海の生物

な~んて、大そうな題名を付けてみましたが
そんなに難しい話を書くつもりはありません。
「知られているのに、実は皆全然知らない」ヤドカリについて
今日は、ちょっと詳しく書いてみます。

ヤドカリは大きく分けて6つの科に分かれます。
●ヤドカリ科
●ホンヤドカリ科
●ツノガイヤドカリ科
●オキヤドカリ科
●オカヤドカリ科
●タラバガニ科

です。

この内、ヒゲナガヤドカリ科&オキヤドカリ科のヤドカリ達は、生息水深が深く
とてもじゃないですが、水中で出会う事はありません。
タラバガニも実はヤドカリの仲間で、ホンヤドカリ科に近縁の科になります。
タラバガニってカニじゃなんですよ~
では、私達が良く「ヤドカリ」と言って見ているのは何か?というと
ホンヤドカリ科 又は、ヤドカリ科になります。(この際、陸生のオカヤドカリ科は入れません)

磯遊びから十分見る事が出来る、この2つの科
実に簡単に見分ける事が出来ます。
まず、両方ともはさみ脚に注目して下さい。
ヤドカリ科ははさみ脚が両方同じ大きさ 又は、左のはさみが大きくなります。
(1つだけ例外の属がありますが・・・)
つまり~~
(フチドリワモンヤドカリ)

これとか~


(イシダタミヤドカリ)

これとか~になります。
左はさみ(向って言うと右側)が大きいのが分りますか?

そして、ホンヤドカリ科は、右のはさみ脚が大きくなります。


(ベニホンヤドカリ)

こんな感じです。

外見はソックリですが、実は科のレベルで既に違いがあるのです。
ちょっとビックリですよね~

これから春に向けて、潮が一番干く時期がやってきます。
皆さんが、次回ヤドカリを見る時に、何科のヤドカリか見て頂けれ嬉しいです。

(有馬)

コメント
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