グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

性転換

2011年02月09日 | 海の生物

今回は性別について書いてみたいと思います。

私達人間やそれ以外の哺乳類もそうですが生まれた時の性別が変わることはありません。最近はそうでもないですが・・・、人工的以外に性別は変わることはありません。

陸上の生物の殆どは生まれてから死んでいくまで性別が変わることがありませんが、水中ではそんな事が日常茶飯事に起きています。

中には性別が無い仲間もいますが、多くは成長の過程で雄から雌・雌から雄に変わっていきます。

今回の写真はキンギョハナダイという名前で、世界中の海で普通に見る事ができます。このハナダイの仲間は生まれた時は全て雌で、大きくなって生存競争に勝ち残った一部だけ雄に性転換します。

この写真はまだ生まれてからそれ程たっていない幼魚です、まだ2~3cmほどでしょうか。

これが大きくなってくると次の写真、これもまだ雌の状態です。

さらにこの中から成長して大きく・強くなると三枚目の雄に変換します。

ハナダイの仲間はよくハーレムを作ります、つまり少数の雄が沢山の雌を囲うわけですね。まぁなんとも羨ましいお話ですが、雄どうしの喧嘩や縄張り争いに勝っていかなくてはいけないのでそれも大変ですけど。強い子孫を残していこうとする自然の摂理なんでしょうが、時に傷だらけの雄を見かけることもよくあります。最近は陸上の世界も大変ですが、水中もそれ以上に大変な世界なんですね。

 

担当 石田

コメント
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