グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磐梯山

2011年07月07日 | 火山・ジオパーク
今日は、8月のはじめに磐梯山で行われる“地震火山こどもサマースクール”の下見に同行させてもらいました。

”地震火山こどもサマースクール”は、10年以上前から地震や火山のことを専門家が子どもの視点まで降りて伝え、災害と共に生きるにはどうすればよいのか、子ども自らが考える…という取り組みを続けています。
http://www.kodomoss.jp/

物言わぬ目の前の景色から、どうやって地球の仕組みを子どもたちが自ら気づくようにしていくか、スタッフの方たちの真剣な討論が、実際にスクールを行う現場で行われました。
 

山が崩れてできた地形を目の前にしながら、子どもたちを混乱させないで理解してもらうには、どの程度、どのような質問を投げかけるのか、暑い時にどの日陰を使って話をするか、意見を出し合っての話し合いが続きます。

ずっとこの活動の責任者を続けてきた、日本ジオパーク委員の中川さんを始め、サマースクールでのスタッフ歴の長い大島出身のMさん、梯山ジオパーク推進協議会の方がた…経験豊富な皆さんの会話や、全体の組み立て方を見せていただいて、いろいろなことを感じました。

サマースクールの取り組み方以外にも、大島以外の火山とその周辺の環境はものすごく面白くて、不思議で頭がいっぱいになりました。

大島と似ているようで違うさまざまな植物たち。
カジイチゴみたいだけれど、葉が丸く、酸味のある実を実らせていたイチゴの仲間。


葉の形と花の咲き方の雰囲気が違うなヤマブキショウマの仲間。


大島と違う色の溶岩。


大島では考えられないぐらいあたり一面に生えていた星空のようなスナゴケ。


大島にはないオレンジ色のタンポポの仲間。


イタドリもオオバヤシャブシも雰囲気が違います。

溶岩に覆われてから100数十年がたつという場所には落葉樹と常緑樹が混じる森があり、見たことのない植物がたくさん!!

「あ~、泊りがけで来たい!」と思いました…。

森にはシダが茂り一見湿度が高そうなのに、近くに元気なススキがあったりして、これも大島と違います。

そして森を抜けたところには、鉄さび色の赤い湖と、山体崩壊して形が変わった磐梯山の圧倒的な迫力の風景が広がっていました!

湖は酸性らしく、水をなめたら酸っぱかったです~。

なんだかいろいろ見すぎて、まだ頭の中が整理できていません…。
でも今日見たことはきっと、今後の大島でのガイドに生かしていけると思います。

さて、最後の写真は磐梯山サマースクールの皆さんです。

私の急な飛び入りを快く受け入れて下さって本当にありがとうございました!

(カナ)















コメント (2)
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