今季初、ナイトツアー

以前ツアーをご利用いただいたご家族から昆虫観察のリクエストを受け、昨晩ナイトツアーに行ってきました。
嶋田も参加して、総勢６名で野田浜周辺をゆっくり歩きました。

懐中電灯の明かりで車道の両脇の樹木や草を観察すると、様々な種類の虫が光の中に浮かび上がります。
何かが出そうなワクワク感…これぞナイトツアーの醍醐味です！

数ｍごとに誰かが何かを発見して、声を掛け合います。
ものすごいスローペース。（笑）

葉の上を歩きまわって、餌を探しているクモがいました。
イオウイロハシリグモ？

急に光を照らされて、驚きの表情(^_^;)

小さな甲虫も色々出ました。
赤い色が目立つクリイロコガネ（たぶん）

葉を食べるようですが、この時は食休み中（？）

生涯を野外で暮すという森林性のチャバネゴキブリは、あちらこちらで見かけました。
写真を撮ろうとすると、すぐブ～ンと飛びたちます！
私の体にも飛び移ってきました(^_^;)

でも全然動かないのもいます。
「せっかく動かないのだから、１枚ぐらい写真を撮るか～。」と思って写してみたら…

どうやら卵を産んでいる最中だったようです。
お尻から卵が半分出かかっていますね(^_^;)

さて、ツアー中もっとも衝撃的だったのが
「目の前でブラブラ揺れる大きなイモムシと、それを狙うムカデ」という光景です！

ヤブツバキの木から8cmぐらいの大きなイモムシが細い糸を垂らしてぶら下がり、
その上ではムカデが鎌首を持ちあげる蛇のように上半身を起こし、イモムシを睨みつけていたのです！

ムカデはこんな状態でした。

視線の先にはイモムシが…。
イモムシを襲おうとしたら糸を吐いて逃げられ、悔しくて睨みつけているように見えました。
なかなか緊張感あふれるシーンでした～。

イモムシの正体はトビモンオオエダシャク。

角が生えたような顔がユーモラスです。

イモムシ救出の為に枝から離し道路に置いたら、「ガオ～！」という感じで頭を振り回しこちらを威嚇します。

トビモンエダシャクも、気が強いんだ…(^_^;)
それとも恐怖の後で、テンションが上がっているとか？

虫観察の後は海へ出て、砂浜の生物を観察しました。


アカテガニが散歩中。

カニがハサミを振り回して巨大な敵（私達）に立ち向かうのを見て、皆で「すげ～！」と盛り上がりました(^O^)

半分欠けた月明かりでも十分明るく、海が光ってとても綺麗でした。
そして波打ち際の岩陰では、水中の夜光虫が緑色に発光してキラキラ光っているのが見えました。

ツアーの締めくくりは、やはりキラキラですね～(^^)v

実は今年はスタッフも少ないし、ナイトツアーはどうしようかと迷っていたのですが、とても楽しかったので（自分が・笑）やはり行うことに決めました！

これからも時々夜の虫たちが日記に登場すると思います。
虫好きの方、お楽しみに～！（え？あんまりいない？？）

（カナ）