グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアー下見

2011年07月26日 | 火山・ジオパーク
8月7日の日曜日、あきる野市の小学校5~6年生&中学生80名の三原山ジオツアーが予定されています。

一昨日、ツアーガイド担当者で三原山の下見に行ってきました。

234年前に流れ出た溶岩がまだ残るエリアで、縄模様を探しながら欠けた部分を複製中。

パーツがそのままスッポリあてはまると、ジグゾーパズルを完成させたような「やった~!」という気分になります(^^)v

これがまた、ピッタリ合うのが周辺に落ちているのですよね。
234年も経っているのに欠けたパーツがそのまま近くに落ちているということ自体が不思議…最近になって崩れ始めたのでしょうか?

何かを連想させる形の溶岩で、更に連想しやすくするために、体を張って(?)演じるスタッフです(^O^)

残念ながらツアー当日は、時間がなくてここには行かない予定なのですけれど(^_^;)

避難壕の数を数えながら
「ここに番号があった方が良いよね。私達はどこにいるか言えるけど、観光の人は自分がどの避難壕にいるか表現できないものね。」という意見が出て、一同納得(^^)v


この日は、イタドリに数mmの黒いハムシが一杯ついていて、近づくとすぐ葉裏に隠れたり、葉から飛び降りたりしていました。


クロルリツツハムシのようです。

ツヤツヤで綺麗~ですが、取りつかれたイタドリは茶色くなっていますね。

遊歩道の上を歩いていたセマダラコガネ。

金色でなかなか素敵でした(^。^)

これはオオバヤシャブシの葉の上で交尾していたカミキリムシ。

どうやらハンノキカミキリという固有亜種のカミキリムシらしいです。

以上、本日の虫は全て、願法から教えてもらいました(^O^)

ところで、個人的に嬉しかったのはノギランの花が咲いていたことです。
3年前から「花を見たいな~」と思っていたのに、タイミングが悪くいつも見逃していました。

三原山では登山道の、とある壁にだけたくさん生えています。
「湿った所を好む」らしいのですが、この遊歩道沿いの壁は他と比べてそれほど湿度が高いようには見えません。ノギランはなぜ、限られた場所でだけ生きているのでしょう?

遠目に見るとクリーム色で全然目立たない花ですが、近くで見るととても可愛いです(^^)v

これから三原山に登る方はぜひチェックしてみてください~。

折り返し地点の山頂展望所では、皆でここでどんな話をするかを確認中。


話をしているうちにどんどん雲が流れてきて、火口の上の景色を隠してしまいました。
雲はどんどん形を変えて流れ去っていきます。

この日の参加者の中には「今まで三原山に登って火口が見えなかったことは一度もない」という強運の持ち主がいるようです。

それで雲がかかってもギリギリ火口は見えていたのかも!
本番当日もこの強運が生かされますように!

(カナ)
コメント (5)
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