見出しの写真は、ファーブルが晩年過ごした家を訪れた時、
庭の池で咲いていた蓮です。
前に少し書きましたが、南仏プロバンスのオランジュからバスで15分くらいの
所にファーブルが住んだセリニャン村があります。
庭の中央に円形の池があり、水が湧き出していました。
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ファーブルの家屋敷は、パリにある国立自然史博物館の分館になっていて、
とてもよく管理されていました。
池の縁をカタツムリが這っているのを見つけた時は、感激でした!
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大きな家です。1897年、『昆虫記』第1巻を出版して、
その収入でこの土地を求め移住したそうです。
庭の水場がとてもよく整備されています。
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この地で亡くなったのが1915年、大正初期のことで、
もうすぐ没後100年になるのですね。
庭の一角は農園になっていて、
食料はほとんど自給していたそうです。
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当時使っていたものなのか、農園の中程に置かれていました。
作業員の男性が2人で、池の水の調整や、草木の手入れをしていました。
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そして、ファーブルの庭らしく↓、
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揺りカゴになりそうな仕掛けがありました。
昆虫たちが、枝の間などに巣を作ったり、卵を産んだりする場所を提供して、
それを観察するための装置を進化させたもの↓
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家の中の展示スペースは撮影禁止で残念でした。
意外なことに貝類の標本がたくさんあったり、
それはそれは素晴らしいキノコ類の写生画が数多く展示してありました。
(フランスでは、キノコのぶ厚い画集が出版されてました)
ファーブルの家のすぐ隣には、
一般市民や子どもたを対象に自然観察・生態系について学べる施設があり、
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中はこんな感じで↓、ファーブルから始まって・・・
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自然の成り立ちをやさしく解説していました。
最後↓は、村役場近くにあったファーブルの像です。
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木陰の切り株に腰かけ、虫メガネを片手に観察中の姿でした。
(なるせ)