海岸沿いの道を走っていて、植物がずいぶん枯れているのに気がつきました。
先日の台風の影響にちがいありません。
オレンジ色が夏の日差しに似あうスカシユリは、まったく姿を消してしまいました。
海沿いに生えているので、塩害には強いのかと思ったクロマツも半分茶色くなっています。

驚いたのは、ハチジョウイタドリの枯れ方です。

ぜんぶ茶色…
あ~あ…。

例年なら今が一番元気なはずなのに、花を咲かせる前にほとんどの葉が落ちてしまいました。

噴火後の溶岩の上にいち早く芽生え、たくましく生きる姿からは想像できない光景です。
日照りや強風や栄養のない状態には強くても、塩分にはこんなに弱かったんですね…。
枯れているのはイタドリだけか、周りも調べてみました。
だ、誰?

完全ドライリーフ状態です。
どうやら、ヨモギのようです。

今がまさに花盛りのはずのテリハノイバラも、すごいことになっていました。

毎年たくさんの虫が訪れる、見応えのある白い花を咲かせていたのに…。
このほか枯れ方が激しかったのは、シチトウエビズル、テリハノブドウなどのブドウの仲間。

今年は海岸沿いのブドウの実は、味わえなさそうですね。
半ガレ状態が、ラセイタソウ。

海岸に多い植物なのに、なんで枯れてるの?
一方、枯れている植物たちとは正反対の、生き生き元気な植物たちもいます。
ボタンボウフウ。

さすが「長命草」という異名があるだけのことはあります。
マサキやトベラなど、テカテカで厚みのある葉を持つ低木たち。

台風の時は通行止めだった海岸沿いの道。
どこまで海水が、かかったのでしょうか?
芝がはがれたところには、塩の結晶ができていました。

なめてみたら、しょっぱかったです。

料理に使えそうな、立派な塩です!
このぐらいの塩分が体についたはずなのに、ソナレムグラは全然平気なようでした。

秋には一面に黄色の花を咲かせるイソギクも…

元気、元気!
芝生よりも山側の車道を挟んだ土手にも、塩の結晶がついていました。

蟻たちがせっせと働いていましたが、巣の中に海水は入らなかったのでしょうか?

土で蓋でもしていたのかなぁ?
こうやって植物をじっくり観察してみたら、どうやら“海岸でだけ生きている植物”は塩害に強くて、“ほかの環境(森や草地や溶岩上など)でも暮らしている、海岸に特化していない植物”は、塩に弱い…ということが言えそうな気がしました。
ネットで調べてみたら、塩害に強い植物は様々な特徴を持っているようです。
その特徴とは…
1、塩が体に入らないような仕組みがある
2、塩に耐えられるような体を持っている
3、入ってきた塩を外に出す仕組みがある
フムフムなるほど~。
海岸でしか暮らさない植物たちは、きっとこの仕組みを持っているのでしょうね。
そして今回枯れてしまった植物たちは、春に花を咲かせ秋には実だけ残して葉を落とすことで、なんとか生き残ってきたのではないでしょうか?
例年なら、陸が海水をかぶるような大型台風がくるのは秋。
動くことのできない植物たちにとって、異常気象は生死に直結するのですね。
そして、花の蜜や秋の実を食べていた虫たちは??
ああ、考えていたら頭がグルグルしてきました(笑)
この続きは次回の台風のときに考えることにして、今回はこれで終わります~。
(カナ)
先日の台風の影響にちがいありません。
オレンジ色が夏の日差しに似あうスカシユリは、まったく姿を消してしまいました。
海沿いに生えているので、塩害には強いのかと思ったクロマツも半分茶色くなっています。

驚いたのは、ハチジョウイタドリの枯れ方です。

ぜんぶ茶色…
あ~あ…。

例年なら今が一番元気なはずなのに、花を咲かせる前にほとんどの葉が落ちてしまいました。

噴火後の溶岩の上にいち早く芽生え、たくましく生きる姿からは想像できない光景です。
日照りや強風や栄養のない状態には強くても、塩分にはこんなに弱かったんですね…。
枯れているのはイタドリだけか、周りも調べてみました。
だ、誰?

完全ドライリーフ状態です。
どうやら、ヨモギのようです。

今がまさに花盛りのはずのテリハノイバラも、すごいことになっていました。

毎年たくさんの虫が訪れる、見応えのある白い花を咲かせていたのに…。
このほか枯れ方が激しかったのは、シチトウエビズル、テリハノブドウなどのブドウの仲間。

今年は海岸沿いのブドウの実は、味わえなさそうですね。
半ガレ状態が、ラセイタソウ。

海岸に多い植物なのに、なんで枯れてるの?
一方、枯れている植物たちとは正反対の、生き生き元気な植物たちもいます。
ボタンボウフウ。

さすが「長命草」という異名があるだけのことはあります。
マサキやトベラなど、テカテカで厚みのある葉を持つ低木たち。

台風の時は通行止めだった海岸沿いの道。
どこまで海水が、かかったのでしょうか?
芝がはがれたところには、塩の結晶ができていました。

なめてみたら、しょっぱかったです。

料理に使えそうな、立派な塩です!
このぐらいの塩分が体についたはずなのに、ソナレムグラは全然平気なようでした。

秋には一面に黄色の花を咲かせるイソギクも…

元気、元気!
芝生よりも山側の車道を挟んだ土手にも、塩の結晶がついていました。

蟻たちがせっせと働いていましたが、巣の中に海水は入らなかったのでしょうか?

土で蓋でもしていたのかなぁ?
こうやって植物をじっくり観察してみたら、どうやら“海岸でだけ生きている植物”は塩害に強くて、“ほかの環境(森や草地や溶岩上など)でも暮らしている、海岸に特化していない植物”は、塩に弱い…ということが言えそうな気がしました。
ネットで調べてみたら、塩害に強い植物は様々な特徴を持っているようです。
その特徴とは…
1、塩が体に入らないような仕組みがある
2、塩に耐えられるような体を持っている
3、入ってきた塩を外に出す仕組みがある
フムフムなるほど~。
海岸でしか暮らさない植物たちは、きっとこの仕組みを持っているのでしょうね。
そして今回枯れてしまった植物たちは、春に花を咲かせ秋には実だけ残して葉を落とすことで、なんとか生き残ってきたのではないでしょうか?
例年なら、陸が海水をかぶるような大型台風がくるのは秋。
動くことのできない植物たちにとって、異常気象は生死に直結するのですね。
そして、花の蜜や秋の実を食べていた虫たちは??
ああ、考えていたら頭がグルグルしてきました(笑)
この続きは次回の台風のときに考えることにして、今回はこれで終わります~。
(カナ)