グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアー報告

2012年07月08日 | ツアー
7月に入り、一気に夏らしくなってきました。
”日の出浜”では、地元青年会の働きで海開きイベントが開かれました。


残念な事に、私が行った時は既に終了間近、人影もまばらでした。

さて今日は、先週のツアー報告です。

木曜日は、三原山ツアー。”山頂お鉢回り”のリクエストを頂きました。

山頂口へ向かう時必ず立ち寄る場所。与那国馬の放牧場です。
ここは昔、乳牛が沢山居た場所です。


この時期、柵の中にも沢山の草が生えているのですが
道路沿いのカヤを千切って振ると、皆嬉しそうに近付いてきます。可愛いですよ。

でも・・・、今日は馬の数が少ないな~~~?

さて、山頂登山口駐車場に着くとご覧の様な霧、20m程しか視界がありません。
思いの外風も強く、雲がビュービュー流れていきます。




「もしかすると引き返す事になるかも知れませんね。」と言いつつカルデラに降りていくと
降り口の馬場には鞍を装着した馬も・・・。

カルデラの中は、島の固有種”シマヤマブキショウマ”が花盛りです。

しかし残念な事に、遊歩道沿いに実っていたカジイチゴは殆ど終わっていました。

”安永の溶岩地帯”から”86年のアア溶岩”を見て遊歩道に降りると
そこには、よくTVで見掛ける芸人さんが馬に乗っていました。

お馬さん達、このお仕事が入ってたんですね。


さて、このお二人どなたでしょう?これで言い当てられる方はかなりの通ですね。
(ところで、後ろからでも肖像権って有るのかな?)

途中の休憩場所でお昼にしたのですが周囲は真っ白、火口が見られるか不安がよぎります。
しかし、山頂展望台付近に差し掛かると薄日が・・・雲が薄くなってきたのです。
一気に期待が高まります。

「タイミングが良ければ、火口も見えそうですね。」
予定通り、お鉢も回る事にしました。

まずは、地熱を直に感じられる噴気地帯へ・・・。

亀裂の縁は60度近くあります。

そして、火口展望台へ

火口の縁には薄雲が掛かっていましたが、中はバッチリ見る事ができました。
お客様からも「すご~い!」の声があがります。
お鉢回りを選択した甲斐が有りましたね。(^_^)v


翌日は、山以外のリクエストも有り、”波治加麻神社”からスタートです。

杉並木の境内入り口から奥へ進むに従って、段々と大島本来の原生林に近付いていきます。

柔らかな苔の感触を足元に感じながら、様々な鳥のさえずりに耳を傾けるのも良いものです。
本堂周りには、大きなタブの木やスダジイ、イヌマキの巨木が見られます。

昼をはさんで、反時計回りに移動しながらジオサイトにたちよりながら裏砂漠へ・・・

ここでは、櫛形山に登り大島の雄大さを感じて頂きました。

道すがら色々な発見も有りました。

急ぎ足で道路を横断するキジの♀です。


こちらは、道路で休むアオダイショウ。

さすがに近付くと草むらに逃げ込んでいきました。

台風後、海岸線で見られなくなったスカシユリも山側では健在です。


この二日間、ツアーをご利用してくださった皆さん、ありがとうございました。
いろいろな大島の表情、楽しんで頂けたでしょうか?
季節毎に魅力溢れる伊豆大島・・・又のご来島お待ちしております。

                             (By 柳場)














コメント
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