グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夜の世界は?

2012年07月19日 | 
最近2回、夜の道を歩きました。
夏休みになると増えてくる、ナイトツアーの下見のためです。(と言いつつ、ほとんど趣味?)

気に入っているのは、木の種類が多くて様々な虫が見られるこの道路。

懐中電灯の光に照らし出される生き物たちの世界は、何が出るかわからないドキドキ感があって楽しいです。この日もいろいろ出ましたよ~。

まずは、目玉模様が素敵なオオトモエ。
同じ木に2匹いました!

フクロウかなにかの顔に見えませんか?
幼虫が食べるサルトリイバラの葉がいくらでもある大島では、毎年見ることができます。

足下でガサガサ大きな音を立てていたのは、ヒキガエル君。

何匹もいました!

「きれい!」「素敵!」と人気だったのがリンゴドクガの幼虫。
毛並み(?)が見事ですよね~。

後で調べたら、この毛虫には毒はないそうです。
触ってみれば良かった~。

集団で草の茎に捕まって交尾中だったのが、オオツマキヘリカメムシ(たぶん)。
画面の中だけでも何匹も写っていますね。

このカメムシ、たしか以前も集団で交尾していました。
なぜ、ここまでの数が集まるのでしょう??

フキバッタの仲間の子ども?

赤い目玉がかわいいです。

ニワハンミョウ(コニワハンミョウかも)のちび。
昼にこのサイズが出歩いているのを見ることは、あまりありません。

夜になったので安心して巣穴を出て、ウロウロしていたのでしょうか?

どことなく、マントを羽織った鼻の長い動物に見える茶色い蛾。

ハマキガの仲間かと思うのですが、調べきれませんでした。
どなたか名前のわかる方、ぜひ教えてください。

さて、ムチャクチャきれいで感動したのが、この光景です。
トンボがススキにつかまって、眠っていました!

願法に聞いたら「今、一番多いのが”ウスバキトンボ”」とのことだったので、たぶんこれもウスバキトンボだと思われます。眠っているので、体色が違っていますが…。

蛍光灯の光に照らされた翅の透明感。
頭と背中に入る赤い帯。

美しかったですよ~。こうやって、昼に空を飛び回っている生き物の夜の姿に出会うと「ナイトって楽しいなぁ』と思います。

では最後に、ナイトならではの大物を(笑)
昼でもたまには見かけるけれど、夜行性なので断然夜の方が出会う確率の高いシロマダラです。

日本中どこにでもいるけれど、昼に見かける機会が少ないためか「幻の蛇」とも言われるシロマダラ。
道路を横断中でした。

つぶらな瞳がかわいい!

小さなヘビなので、ヒキガエルに食べられてしまうこともあるようです。
大島はヒキガエルだらけだから、生き抜くのも大変でしょうねぇ。

夜の生き物たちの世界、なかなか楽しいです。
また別の場所に行って、レポートしたいと思います!

(カナ)

(今日の虫の写真のうち、きれいに写っているものはすべて柳場の撮影です。)








コメント (2)
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