グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

顔なじみの虫たち出始めました。

2012年07月15日 | ツアー
昨日と今日、三原山は濃霧でした。
で、2日間とも三原山はあきらめて、溶岩流~森の往復コースへ。

昨日はジオパークを卒論にしたいという大学生と、今日は毎年一緒に旅行をしているという大学時代の同級生グループと、
霧の中をのんびり「おもしろいもの」を探しながら歩きました。

山では今、ガクアジサイが花盛りを迎えています。

やはり霧に似合いますね~。

さて、さっそくですが今日、「何だ?」と思ったのはこれです。

いつもカエルの骨が落ちている場所に、この形状のものが2つ落ちていました。

最初「トカゲ?」と思いましたが、調べてみたら違うようです。
なんだかこれもカエルの骨っぽいのですが確証が得られず…どなたか骨に詳しい方ぜひ何の骨か教えてください~。

定番の生き物たちも出始めました。

大小さまざまなカタツムリ。

今日見た中で、一番のビッグサイズです!

でました、ゴマダラカミキリ!(なんかちょっと地味ですけど…?)
昨年と同じような場所で、出会いました。

みんなで見ようとしたら葉から飛び降りてしまったので、一時的にケースで観察。
ボディの光沢が美しい~!

ホタルガも飛んできました!
この場所のホタルガのオンシーズンはもう少し先ですが、きっといち早く蛾になった個体なのでしょう。

私のリュックにくっついて離れず、しばらくずっと一緒に歩きました。
後ろから「なんだか、かわいく思えてきた。」の声も(笑)

みんなでお茶休憩をしたテーブルには、何匹もミノムシが乗っていました。


「あれ?これミノムシの糞ですか?」byお客様。

「そうかもしれませんね。」と答えたものの、みの虫の糞って注意して見たことがありません。
かなり糞っぽいけれど、この黒い粒が周りに転がっているのはこの1個体だけ…なぜでしょう??

それにしても、テーブルの上でノンビリしていて良いのでしょうか?

目立って襲われたりしないのでしょうか??

ところで、今日の同級生グループの大学での専攻は化学だったそうです。
なので、森の中でカワラダケの仲間を見つけた時も…

「あ、これ何だっけ?何かの成分だよね。あの白い粉…制ガン作用のある…」
「思い出した!クレアチニンだ!」という会話がやり取りされていました。さすが化学系出身のみなさんです。

森の中では半分倒れかかった桜の木が、どれほど丈夫かを実験していました。

桜の木はもう半分しか根が地中にのびていないのに、一人の力ではビクともしませんでした。

ガクアジサイの花にとまっていたハナカミキリの仲間。
蜂に似ているけれど、実はカミキリムシであると説明したところ…

さっそく手乗りに!(笑)

とまあこんなふうに、誰かが何かを見つけ、誰かが実験し、みんなで「おもしろいもの」を探して歩いたのでした。

最後に皆さんの写真を貼っておきます。


元気いっぱい!ですね。


(カナ)








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