グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆大島水事情・その1

2012年07月02日 | 火山・ジオパーク
今さっき、今日のブログ担当の嶋田から連絡がありました。
ネットにつながらない状態になってしまったとのこと。

なので今日は、西谷が少しだけ大島の水事情を。

以前雨降りの日に、樹齢300年と言われているヤブツバキの大木の前を通りかかった時のことです。
木の幹を伝わった水が、途切れることなく幹の下の方から流れていることに気づきました。

若い火山の島、大島では、地面の土が水を溜められるほど細かくなる前に次の噴火が起こってしまうため、地表面の水はけがよく川がなくて、昔は水の苦労が絶えなかったと聞いています。

そのときに生活用水として樹幹流(木の幹を伝う水)を利用していたとか…。

表面がつるりとしたヤブツバキの幹は水も流れやすそうです。


幹の下に手をかざしていたら、あっという間に飲めるぐらいたまりました。

「いったい、どのぐらいの量が流れるんだろう?」

タイマーと計量カップを持って、再度行ってみました。
1分間で、どのぐらいの水がたまったと思いますか?

なんと135mlでした!
大雨でも小雨でもない中程度の雨ならば、8分ぐらいで1Lの水がとれる計算になります!

すごい!
さすがどっしりした大木です。

なにしろこんなに太いし枝も伸ばしているから、水もいっぱい受け止められますよね。
(半周しか手がまわりませんでした)

大島の郷土資料館では、そのころのようすを再現した、展示を見ることができます。

この方法、かなり優れてますよね。

そして屋根に落ちた水を、無駄にしない工夫も…

今は水道の蛇口をひねると水が出てくる便利な暮らしですが、数10年前までは火山島ゆえの水の苦労があって、その時代を経て今があるのですよね。

ジオパークと水…とても興味深いです。

「いつかもっと大島の水のことを詳しく調べてみたい。」
そんな気持ちから、今回の題名は「水事情1」にしました。

「2」も「3」も報告できるようにしたいと思っています。

なにか水に関する情報をお持ちの方、ぜひ教えてください!

(カナ)



コメント (2)
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