グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ハマユウの季節

2011年07月21日 | 植物
昨日までの暑さが信じられないほど、肌寒い1日でした。
強い北風の吹く海岸では、ハマユウの花が風に揺れていました。

昆布みたいな肉厚で大きい葉を風になびかせているハマユウの姿に惹かれて、車を降りて少し歩いてみました。

あれ?このハマユウの葉っぱ、1枚地面にくっついちゃってますけど(^_^;)

葉っぱって光合成をして、自分の栄養を作り出す役目でしたよね~。
ここまで大きくならなくてもよさそうな気が…(余計なお世話?)

肉厚の葉もさることながら、ナイフみたいに尖がった蕾(正確には蕾を包む苞)も、とても存在感があります。

まるで空に向かって先端を突き立てているみたいです。
妙に扁平だし…。

三原山をバックに、こんな3兄弟の姿もありました。


「この苞の中には、ギッシリ中身が詰まっているんだろうな~。」
周辺を探してみたら…ありました!

少し破れかけて中身が見えているのが!
2枚が合わさっているだけのハマユウの苞は、中身が膨らんでくると、こうやってつなぎ目から裂けはじめるんですね。

お、もっと裂けているもの発見。
大小様々な蕾がギッシリ詰まっています!

「スゴイいっぱいだ~!」
蕾を数えてみたら、画面に写っていないすごく小さいのも含めて合計30個入っていました!

まだ伸び始めたばかり、といった風情の苞もありました。

大きな葉っぱの陰で反り返ってますけど、無事大きくなれるのでしょうか?

ハマユウはユリの仲間。
白い美しい花を次々に咲かせます。

花は夕方になると芳香を放って、大型の蛾を誘う…のだそうですが、今夜は風が強いし寒いから、開店休業なのではないでしょうか?

いつか私も日没間際の海岸で、ハマユウの香りを楽しみながら、時を過ごしてみたいな~(^^)v

(カナ)

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波を見る

2011年07月20日 | 今日の大島

波を見るのが好きです。
上の写真は今朝8:00前の元町桟橋の様子です。
もっと大きな波が被ると思っていたのですが、30分以上見ていてもこれより大きなものは来ませんでした。

海の波は見ていて飽きることがありません。
特に台風のうねりはその迫力に魅了されます。



    遥か遠くにある台風が海をめちゃくちゃに泡立てて
    てんでばらばらだった波たちが同じ波長に整って
    次から次へと押し寄せて来る



こういううねりにはパターンがあってだいたい10数分おきに大きな波の群がやって来ます。



巨大な波の、波頭が崩れていくさまはいつ見ても興奮します。
なにがそんなにイイんだか自分でもよくわかりません(笑)

午後になってもっと波が大きくなっているかと、また見に行きました。
全然でした。
風が強くなりすぎたのか?
潮位の関係なのか?(写真を撮ったときは満潮のすぐあとでした)
台風が近付いてきているからといって大きな波にはならないようです。
これまた自然の不思議です。


このくらいの波を、こうして見ていられるぶんにはいいですよね。
今回の台風6号は各地で被害をもたらしています。
これ以上被害が出ないことを願うばかりです。



本日のオマケ

波浮港(はぶみなと)のシノリガモ君。
尾羽がボロボロ・・・
そろそろ風切羽も抜けるころでしょうか?

                          がんま

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大島高校ジオパーク講演会

2011年07月19日 | 火山・ジオパーク
本日午後1時から、大島高校体育館で全校生徒の皆さんと教員の方々に向けて、“ジオパーク講演会”を行いました。

今回は、日頃私が「大島スゴイ!」と感じるポイントを次々紹介する…という進め方にしてみました。

山頂口展望所に立ったとき、三原山の右手に連なる壁を見ると、大昔の大噴火を想像することができることや…


火山の噴火はそれまで平らだった所に、山を一つ造ってしまうこともあること。


噴火で噴き出た溶岩のしぶきや流れが、様々な景色をつくることや、
わずか20~30分で植物がタネから森をつくるまでの経過を見ることができるスゴイ道があること。


噴火を生き抜く逞しい島独特の植物の姿や…


島で暮らすうちに体の大きさを変化させてきた植物の不思議。


昔の人の暮らしも今の私達の暮らしも、実は大地と様々な形で関わっていることなどをお話しした後で…


最近私も勉強中の、プレートや地震についてごくごく簡単に触れました。
(以下は上がプレート、下がある規模以上の地震が発生している地域を示す図です。日本がとっても不安定な場所にあることが良くわかります。)


地球の仕組みを知り、自然災害の被害を最小限にして自然との共存を目指す、ジオパークの取り組みを紹介しました。


そうなると、やはり自慢すべきはコレ。

大島には誇るべき、地震や火山の観測システムがあるのです。
(私はなかなか勉強する機会が無いのですけれど(^_^;))

日本には14のジオパークがあって火山の他にも地殻変動を示す場所や恐竜の化石が見つかった場所など、それぞれが個性的な、魅力のある場所であることに少しだけ触れ、

最後の方で、各地のジオパークの高校生たちがどんな活動をしているかも紹介しました。


生徒の皆さんは終始静かでしたが、今回の講演が少しでも「大島ってすごい所かも!」と思ってくれるきっかけになれば良いなぁ、と願っています。

今年の1年生の夏休みの宿題は、「身近なジオサイトを探そう!」なのだそうです。
今まで見つかっていない素敵なジオサイトが見つかることを期待してます(^^)v

(カナ)

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エダシャク

2011年07月18日 | 
ここ数年、家の椿の葉が食害されている。これは我が家だけではなく大島全土に見られています

葉がこのように食われていますから直ぐに分かります。去年も虫の姿が無く葉だけが食べられていました


今日は見つけた。それもペーアーで!体全体を左右にゆすってダンスしているようです
ゾウ虫の様です

たぶん上に乗っている小さいのがメスかな これでまた葉が食べられてしまうのか


夕方の水やりをしていたら…

先日のナイトツアーで出て来たエダシャク君。今日はムカデは近くにいないようですが(ドラマチックではないです)
玄関先のコンクリートで何しているにでしょうか?

顔の輪郭は耳が有るようで面白のですが、やはりこの子も気が荒い。つかもうとすると体をくねったり、飛び跳ねたり。

紙に移して椿の木に移すと  ほら  よ~く見ないと分からないでしょ?
尻尾部分は木を掴めるようになっています。形がイセエビの尾の形に似ています

いつも見つからないようにじっとしているのでしょうね。それでも、鳥なんかに見つかったら体をくねらせて逃げる。食う物食われる物で戦いと攻防があるのでしょうね。


椿の葉と言えば、チャドクガが沢山飛んでいましたが、椿の葉の裏に茶色い卵塊が沢山付いていました。8月は又沢山の幼虫が発生するのでしょうか?皆様ご注意くださいね(しま)
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ジオパークでのダイビング

2011年07月17日 | 今日の大島
今日、朝7時の岡田港。
トンネルができてからあまり人が通らなくなった旧道にある“港の見える丘”からの風景です。

青い海と、青い空…夏ですねぇ~(^^)v

近くの壁では真夏のアジサイ、ラセイタタマアジサイの巨大な葉っぱが群生していて、とても見事でした。


この大きさの葉っぱが珍しくありません。

絶対人の顔より大きい!
あまりにもたくさん大きな葉っぱがあるので、思わず車を止めて葉っぱに触っちゃいました(笑)

花のつぼみを包んでいる苞も、どんどん膨らんできています。
巨大な葉の上の小さな2枚の葉の真ん中の白い粒(苞)を拡大すると…

学校が夏休みに入る頃には咲き始めるのではないでしょうか?
それとも、もう島の南部では咲いているかな~?

ところで今日は海の日がらみの3連休中日で忙しかったので、朝の散歩以外はずっと店で留守番していました。
そうしたら店のデッキの上で「おお!素晴らしい~!」と思うような光景に出会いました。

ハンガーから垂れ下がっているのが何だかわかりますか?

何と、水にぬれても良いように加工された地質図です。
年に数回大島に潜りに来てくれるショップのガイドさんが、潜る前の計画を皆に説明する時に、この地図を広げていました。

私は山のガイドの時はいつもこれと同じ地質図を持って歩くのですが、ダイビング計画を話す時にこの地質図を広げる…というパターンは初めて見ました。

確かに大島は海の中にも溶岩が流れ込んで地形をつくっているのですから、どの時代にどうやって溶岩が流れたかがわかれば、水中での浮遊感や水中生物との出会いの他に、水中のジオまで楽しめるわけですよね(^^)v

ダイバーに大人気の秋の浜だって、大島の火山から流れ出た溶岩流で形作られています。

コレって、まさに“ジオパークで楽しむダイビング”ですよね!

地図にはしっかりダイビングのポイント名も書き込まれていました。


火山好きの海のガイドさん。

いつか大島で“英語でめぐるジオツアー”のガイドを担当してくれないかなぁ~(^^)v

(カナ)



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トウキョウヒメハンミョウ

2011年07月16日 | 
何日も前から出現しているのは知っていました。
ハンミョウの一種トウキョウヒメハンミョウです。
写真は昨日撮りました。

大きさは1センチくらい。
走るのがとても速く時々飛びます。


コンクリの上に影がクッキリ。
撮影している間、それはそれは暑かったです。



この場所には3匹いました。
時々追いかけあったりしてそれぞれ微妙に距離を保っていました。



エアコンの室外機から出る水の上に行ったりしますが、私が見ている限り飲んでいる様子はありませんでした。
水を求めてやって来る小さな虫を待ち伏せているのでしょうか。



ハンミョウらしい立派なアゴです。
目も大きくてよさそうですね。


伊豆大島には何種類かハンミョウの仲間がいますが(トウキョウヒメハンミョウのほかにニワハンミョウ、コニワハンミョウ、カワラハンミョウ、エリザハンミョウ、シロヘリハンミョウだと言われています)、只のハンミョウ(ナミハンミョウ)はいないのです。
虹色に輝くハンミョウを、いつかこの目で見てみたいです。


                          がんま
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撮れた動物編

2011年07月15日 | その他
動物と言っても、残念ながら、
野生の動物に出会う機会は、ほとんどありませんでした。

リヨンのような都市の郊外でも、
ハリネズミが時々見られると聞いて、
期待していたのですが、ダメでした(涙)

両生類では、この方だけ・・・
カラマツ林の中の林道で会えました。
こっちのヒキガエルと違って、
目鼻立ちがハッキリして洋風ですね(まさか!)


山荘の近くに湧き水が流れている小道があって、
ある日、ぬかるみに足跡が残されていました。
ノアレターブルでは、時々、鹿の姿が見られるとのこと。
3日ほど経った朝、その水場へ行ってみると、
大きな鹿が茂みを逃げて行くのが見えました。

写真は撮れませんでした~(痛)


見出しの写真の牛と同様に羊もよく見かけました。
でも、羊飼いが見当たらないで、こんなふうに、
自由に歩き回ってることは少ないようです。

脱柵して農道へ出てしまった様子。
しばらく、スピードが出せませんでした。
羊は雨の多い所や湿度の高い所が苦手なので、
日本では飼育頭数が少ないのでしょうか。

あちらでは、
ワインやコーヒーを飲みながら、
チーズを食べることが多いようですが、
羊やヤギのチーズも一般的なのでした。
この中では、シダの葉が乗せてあるのが、羊のチーズ。
日本人としては、
「シダ(羊歯)だから、羊のチーズか!」と覚えやすかったのですが、
洋の東西を問わず羊とシダは関係があるんですか???
ご存知の方がいらしたら、お教え下さい。

ちなみに、ヤギのチーズはクヌギの葉で包んでました。
どーしてでしょう?

私としては、ヤギのチーズが気に入りました(笑)


牧場のタンタンの仕事は、ウサギやニワトリやガチョウの見張りをすること。
ただ寝ているわけではありません!
ウサギの肉を食べることも一般的で、
精肉店の店先に吊る下がってました(・・・)
フランス人にとって「ラパン」は、美味しい存在なのでしょう。

ヤギだらけの牧場も見かけましたが、
こちら↓は、羊の牧場にあった看板です。
犬の飼い主さんへ、
「メェ~、ボクは怖いよ、お願い、
犬の引き綱を放さないで!
それから、牧柵は ちゃんと閉めてね。
でないと、ボク逃げちゃうよ」

看板つながりで、
パリの街中でも、犬と一緒に歩く人たちの多いこと。
当然、落し物も多くなります。
この手の色々な看板がありました。

こちら↓はリアルなイラストで、犬が飼い主に語りかけてます。
「学校の近くで、子どもが遊ぶ所だから、
ぼくのウンチをちゃんと拾ってね」


【おまけの1枚】

フランス語仕様のパソコンで情報収集に余念のない黒ちゃん↓。
元気かなあ?
(なるせ)

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夕方の樹冠トレイル

2011年07月14日 | 植物
連休明けの19日に、大島高校でジオパークの講演をさせてもらうことになっていて、
その資料づくりでここ数日、かなりインドアな生活を送っています。
「外には虫が一杯飛んでいそうだよな~。」などと思いながら。(笑)

…で夕方、とある会議に出た後、気分転換に“MY樹冠トレイル”をのんびり歩いてきました。

太陽はかなり傾いて通路は日陰になり、快適な散歩が楽しめました。

今日一番目立っていたのは、アカメガシワでした。
華やかだった雄の花は、もう花粉を飛ばすという役割を終え、かなり淋しい状態になっていました。

ほとんど、細い花茎が残るのみ(^_^;)

それに比べて、雌の花は元気いっぱいです!
こんな状態でした(^O^)


メスの花の中には、もうほとんどオスの花が咲いていないのに、3本のメシベを伸ばしているものもいました。

コレって、努力の甲斐はあるのでしょうか?(^_^;)

おや?
雌しべが妙に、まばらなのもいました!

何だかクリスマスツリーに、飾りを散りばめたみたいで可愛いです。
実になる部分のトゲトゲが、すごい勢いで伸びてきてますね。

一番多かったのが、この状態でした。

雌しべが目立たなくなって、イガグリみたいな実が大きくなっています。

アカメガシワの雌しべって、こうやってだんだん縮んでいくのですね。
いったいどの段階までが花で、どこからが実って呼ぶのだか、わかりにくい…(^_^;)

(アカメガシワの実がこの後どうなっていくのか興味のある方は、1年半前の下記ブログをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/f926c93369969503034166df1365ce05

アカメガシワの観察に熱中していたら、ネムノキの華やかなピンクの花がウワ~っと目に飛び込んできました!

見事な咲きっぷりです!

夕方の柔らかい日差しの中で、フワフワの可愛い花が風に揺れていました(^。^)

この花が月明かりに照らし出されたら、私が虫だったら思わず寄っていってしまうかも(^。^)

一方葉っぱの方は、みるみるうちに閉じ始めました。

下の葉は寝つきが良いらしく「絶対起きないもん~!」と言わんばかりに、ペッタンコになっていました。

さて、トレイルを一周して帰ってきたら、先週のトラノオがまだ咲いていました。

まだまだ十分綺麗でした~(^^)v

のんびり楽しんだ樹冠トレイル…。
リフレッシュした分だけ、デスクワークがはかどる…と良いのですけど(^_^;)

(カナ)








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夏のヒヨドリ

2011年07月13日 | 
先週末に 梅雨が明けたとみられる と発表されてから、キッパリ正々堂々と完璧な夏がやってきた伊豆大島です。
毎日朝から青空が広がって実に気持ちいいです。

トップの写真は今朝の富士山。
まだ雪が残ってるー。

イキのいい太平洋高気圧のお陰で夏にこんな深緑色の三原山をくっきりと見ることができます。
珍しいことです。


連日気温が30℃近くまで上がり(越えるときもあります)湿度も滅多に70%を切らない大島ですが、やっぱり梅雨のときとは全然違います。
夏です!

で、ヒヨドリです。


これは昨日撮った写真です。
盛んに鳴いていました。

大島でヒヨドリっていうと冬の鳥なんです。
10年くらい前は初夏になると綺麗サッパリどこかにいなくなっていました。
それがここ数年、大島でも繁殖するようになったのです。
その数は年々増えています(ワタクシ調べ)

ヒヨドリのあの「ヒィ~ヨ、ヒィ~ヨ」の声って、完全に冬の声だったのになぁ。
初秋に大挙してやって来るあの声を聞くと、訳もなく哀しくなったりしたものでした。

夏のヒヨドリは大島ではまだ局地的です。
これからどんどん増えていくのでしょうか?
ヒヨドリが1年中いるなんて・・・季節感アリアリの鳥なのにー。



これはちょっと前、5日に撮った写真です。
なんか子供っぽいんですけど・・・?
絶叫してました。


                            がんま
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生きることは、常に冒険。

2011年07月12日 | 
昨日車を降りようとしたら、ドアミラーの縁を1匹のイモムシが這っていました。

どこからやってきたのでしょう?
かなり慌てているようです。

何気なく見ていたら、鏡の上を這い始めました。

「へ~、ガラス面も登れるんだ。」
1回足を滑らせて落ちそうになったものの、すぐに体制を立て直し登っていきます。

やがてガラス面は安定しないと気付いたのか、ドアミラーの縁に場所を移し更に上へ…。

高い所まで行けば、何かあるとでも思っているのでしょうか?

登り切ったところで、ミラーの裏に回り込みました。
しばらく黒いカバーの表面を歩きまわっていたと思ったら…

ズル!っといきなり転落(^_^;)
「あ!落ちた!!」と思った次の瞬間には、糸を垂らして空中につり下がっていました!

いつの間に、ミラーカバーに糸をつけていたのでしょう?
ものすごい早業です!!(尊敬)

イモムシって落ちる瞬間に糸を出して、近くの物に体を固定できるのでしょうか??
それとも、計画的行動?
私には、意図せず落ちたようにしか見えませんでしたけれど…。

さて、地面に激突することなくスルスルと糸を伸ばし、あっという間に無事着地したイモムシ君、
灼熱のコンクリートの上で移動を開始しました。

手で触れると「火傷する~!」と思うぐらいの熱さなんですけれど、イモムシは平気なのでしょうか?

…どうやら平気ではないようでした(^_^;)
数秒後には、体をハネさせて暴れ始めました。

動画でお見せできないのが残念ですが、まさに“全身の力を振り絞って跳ねまわる”という感じでした。
「アチチ!熱い、苦しい~!!」というイモムシの心の叫びが、確かに聞こえました…。

ウ~ン…、この場に居合わせて見殺しにするのもちょっと…。
と、いうことで救出決定。

イモムシ君は1.5cmと小さいうえに動き回るのでうまくつかめず、結局布の上に載せて移動しました。

移動先は木陰のブロック塀の上。

普通に動けるようになったイモムシ君、直前の出来事にアドレナリンが出ているのか(虫にアドレナリンってあるの?)スゴイ勢いで動き始めました。

近くの植物に這いあがって、しばし休憩。
やっと少し落ち着いたようです。

「ふう、やれやれ~。」

「ん?」

「なんだもう行き止まりか…。」

…こうしてイモムシは向きを変え、次なる冒険へと旅立っていったのでした。

帰宅後イモムシの正体を調べたのですが、「コレ!」と自信を持って言える名前は見つかりませんでした。
でもハマキガの仲間が、一番近いようです。

葉を巻いたり重ね合わせたりして巣をつくるハマキガの幼虫だとしたら、家を離れてスゴイ大冒険の旅に出たものですね。
この幼虫が外敵に襲われる前に、再び安住の住みかを作れる確率はどのぐらいあるのでしょう?

「生きることは常に、真剣勝負の冒険だなぁ~。」
小さな虫の後ろ姿を見送りながら、そんな事を感じたのでした。

(カナ)






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