グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

竜 巻:たつまき

2012年05月11日 | 火山・ジオパーク
今週の自然現象で驚きだったのは、やはり「竜巻」ですね!?
ゴールデンウイークの最終日に、スゴイことになってしまいました。

テレビのニュースでは、
「日本では、竜巻はあまり発生しない」とか、
「アメリカでは竜巻の発生が多いので研究が進んでいる」
などと解説されていました。

あれ、そうなの? と、ちょっと違和感がありました。
大島に住んで20年ほどですが、何度か竜巻らしきものを見聞きしています。

私の生活圏は、主に大島の南西部ですが、
陸地から海の方を見て、
隣の利島との間の海上を東へ向かう竜巻を2回見ました。
1回は1990年代前半で、2回目は90年代後半でした。
あと1回は、10年くらい前でしょうか?
元町の都立大島高校の杉林がなぎ倒されたり
民家の屋根が剥がされる被害があったと思います。

昨年の、初冬(でしたでしょうか?)に、
大島沖から三浦半島に向かう竜巻らしきものが映像に記録されて、
テレビのニュースで流れました。

大島周辺って、竜巻が多いのでしょうか?
たしか、『大島町史』に竜巻の写真があったのですが…。

どこだったろう? (汗)


「大島で寒候期に竜巻が発生することはあまり知られていない。
発生場所が海上であり、規模が小さく、竜巻災害が少ないためである。
1938年(昭和13年)から1997年(平成9年)までに
大島測候所で観測した竜巻は25個あり、そのうちの23個が
12月から2月に発生している。発生場所は全て海上であり、
大島と伊豆半島の間が多い。ただし、大島の東側は大島測候所から
目視観測ができないので、実際の発生数は25個を上回るだろう。
東海汽船の船員によれば、寒候期に1回くらいは竜巻を見るという。
 大島の寒候期の竜巻は、ほとんどが収束線付近で発生している。
収束線を形成する西風と北東風が低気圧性に回転すること、
風の収束によって上昇気流が起きること、海面水温が気温よりも
高いことなどが竜巻の発生に都合が良いためである。しかし、
収束線が形成されるときは、上空約1000mから3000mに
安定な空気層があって、雲が発達しにくくなっている。
これは、竜巻が発生しても規模が大きくならないことに関係する。
竜巻による災害は、1975年(昭和50年)2月15日に発生している。
この時には、海上で発生した竜巻が上陸して、民家の屋根を飛ばし、
ブロック塀を倒し、窓ガラスを割った。」
『大島町史 自然編』168~169ページ 原基氏著1997年
「伊豆諸島北部の竜巻について」
(東京管区気象台、東管技術ニュース128より)

少し長いですが、『町史』の「気候」のところで解説されている
「竜巻」を転載しました。何となく様子が分かった気がします。
いかがですか?

この文章についている写真---
(大島測候所から伊豆半島方向の竜巻を
1994年12月19日安藤邦彦氏撮影)
---の竜巻が、
すごく長く伸びてクッキリ写っているので
これだけが記憶に残っていました。
解説の内容はすっかり忘れてました(笑)すみません。

60年間に測候所で25回の記録があり、
寒候期に1回見るという証言があるということで、
大島近海で年1回くらいは竜巻が発生しているという
ことのようです。

ビデオなどで竜巻の動画が撮られることが多くなって、
その実態がより詳しく分かるわけですが…、

今度、竜巻に出会ったら撮影できるかな?!

(なるせ)

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阿蘇ジオパーク報告・№2

2012年05月10日 | 火山・ジオパーク
今日まで阿蘇ジオパークを歩き、さっき島原に入りました。

昨日は午前中3時間ぐらい、火山博物館にお邪魔しました。
火砕流のアニメや、様々な展示に夢中になっていたら、アッという間に時間が過ぎました。

展示自体もとても楽しくて素敵でしたが、私が「これだよこれ!」と思ったのは、こんな心配りでした。

地震計など観測機器の展示のところに、添えられているパーツの働き…。そうそう器械がただ展示されていても、それがどう動くのかがわからないと「フーン…」で終わっちゃうのですよね。でも、こんなふうに説明があると、器械にも親しみがわきます(^O^)

火山弾の所には…

いいですよね、この「アフリカゾウ4頭分?」というメモ!

また、別の地震計では…

ジャンプしましたよ、もちろん!!結果、地震計がわずかな振動も拾うことがわかって、以前山頂の地震計のそばでハネたことを反省しました(^_^;)(^_^;)

動画を見たり、触ったり、ルーペでのぞいたり…様々な工夫があって楽しかったです。
3時間では時間が足りないぐらいでした。

そして、野外では、阿蘇の大きさを目いっぱい楽しみました。
カルデラの中に伊豆大島が3個ちょっと入ってしまう大きさ!

1日20回ぐらい、「でかい!」と言ったのではないでしょうか?

森の中の滝も訪ねました。
滝の裏を通れる鍋ヶ滝


岩肌の模様(岩が冷えてギュッと縮まってできたもの)が美しい白糸の滝


そして羅漢山奇石群

道はだんだん細くなり、殆んど藪こぎ状態で、岩好きの鈴木みきさんと二人で大昔の溶岩を楽しみました。

どのぐらい大昔かと言うと、少なくとも30万年以上前のようです。

先阿蘇火山岩という年代のものらしい・・・もしやネアンデルタール人とかの時代??

奇石って見る角度で色々な形に見えるんですよね。


「双子だ~(^^)v」


どうやらこの辺りは野焼きをするらしく、気がついたら白いシャツがススだらけで真っ黒になっていて驚きました。
でも、道なき道を行く感じがとてもワクワクしました(^^)v


明日は、島原ジオパークを歩きます!
また報告します~。

(カナ)
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オウチュウ

2012年05月09日 | 
まさかここ伊豆大島で出会えるなんて思ってもいませんでした。
本来の生息地は中国中南部で日本へは迷鳥として九州南部や日本海側の島などで記録される程度です。(去年の10月に神津島で確認されています)

感動の出会いは日曜日の朝でした。
よく鳥を見に行く滑走路南端の広場にいました。
車で移動しているときにミズキからフェンスに飛び移り「あれ!?なんだあの鳥」と気付いたのです。
最初はヒヨドリかと思いました。
それにしては尾羽が長いし飛び方も違います。
次の瞬間「オウチュウだ!」とわかりました。

飛ばないでくれ~~~!と念じながらカメラの用意をしました。
が。


真っ黒な鳥の曇天空抜け、どうしようもない写真です。
前ピンだしー。


ピントは来たけど後向き。

このときは何枚か撮りましたがダメダメ写真ばっかり。
うへぇ~と思っていると風に流されるように北へ飛んで行ってしまいました。

飛んで行った方向を探しましたが見つからず、『低地の開けた場所で突出した場所にとまり空中で飛翔中の昆虫を獲る』という図鑑の解説を頼りに牧場へ行ってみました。
滑走路の北端にあたります。

待つこと1時間あまり。

キタキタキタキターーーーーーッ!!!!


狙ったところに狙い通りに来てくれました。
うれしいことに少し陽も差して。


しかし遠いー。


ちょっと近づけたけど手前に葉っぱがあってなんだかボンヤリしています。

この日は南西の風が強くてこのあともっと北へ飛んで行ってしまったように見えました。
午後からも同じ場所に見に行きましたが見つかりませんでした。


翌日の月曜日、もしかしたらまだいるかも!という期待を胸に前日いた場所に行ってみました。
そのときに撮影したのが見出し画像とこれからの画像です。




やっと近くで自然物にとまってくれたと思ったらスバラシイ逆光です(涙)


そのあとまたフェンスにとまって。

なんかやっぱり『南国の鳥』っていう雰囲気があります。


これが私が撮影した最後のカットです。
こっち向きだったらよかったのにー。


この日の午後も姿を見ることはできましたが翌日(昨日)はこの場所にはもういませんでした。
もちろん今日も探しました。
けれど姿はなく・・・

彼(彼女?オスメス同色なので外見からはわからないのです)はどこに向かっているのでしょうか?
ちゃんと本来の住処へ戻ることができるといいです。
そしていつかまた出会いたいです。


                      がんま
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阿蘇ジオパーク

2012年05月08日 | 火山・ジオパーク
5月12日から島原で行われるジオパーク国際ユネスコ会議の前に、阿蘇ジオパークを訪ねました。
以前取材で知り合った、火山大好きのイラストレーター、鈴木みきさんとの2人旅です。

阿蘇火山博物館長の池辺さん、学芸員の森さんに、半日案内していただきました。
博物館入口の壁も、阿蘇の溶岩を埋め込んだ素敵なデザインです。


溶岩って綺麗ですね~!


博物館の隣の食堂では、活火山カレー(カツ・火山・カレー)のメニューが!

噴火しているような盛り付けが素敵です!

カルデラの中に草地が広がる阿蘇カルデラ。

その草地の下の地面には黒い土の地層が出てくることを、教えてもらいました。
(池辺さん、説明の準備中です(^^)v)

池辺さんの足元の黒い層が約990年前だそうです。
噴火が完全に休みのときに火山灰土壌と草が、このような土壌を作るとのこと。

伊豆大島では見たことのない色です。
「なぜ大島には黒土の層がないのか?」みんなで考えてみました。

思い当たったのは、大島では草地の時代がそれほど長く続かず、数10年で森ができるということです。
阿蘇は近年では人間が野焼きをしているから、草地が保たれているそうですが、それよりずっと昔の地層からも黒土が見つかるとのことで、「なぜ阿蘇のカルデラは草地が長い期間保たれるのか?」という疑問は解けませんでした。

地球は本当に謎だらけですね。

黒土の謎を楽しんだ後は、中岳に連れて行ってもらいました。
今も噴煙をあげる活火山です。

いくつもの火口が重なる大迫力の風景が目の前に広がっていました。

広い~。


火口からはモクモク噴煙があがり、かなりな刺激…。

咳が出る~ゴホゴホ・・・。

今日は「健康な人は注意」の黄色レベルだとのこと。

こうやって火山ガスの出る火山と、付き合っているんですね。
伊豆大島は火山ガスが出ていないので普段こういう警戒心が薄いのですが、これが火山としては普通なんですよね。

「スゴイ、でっかい~!」


「深い~!」


「一緒に地球の中から飛び出したい~!!」


「この角度、良いよね~。」


“砂千里”と呼ばれる火山灰台地には、いくつかの小さな山が目立ちました。

小さな山の正体は、イタドリの根が火山灰を固定してつくり出したものだったようです。

大島のハチジョウイタドリが作るちょっとした凸とは、かなり大きさが違います。

コレって、年季の差でしょうか??

火砕サージが作ったという、芸術的な地層。

「綺麗~!」

阿蘇には大島のシマタヌキランに代わってコイワカンスゲというカヤツリグサの仲間がたくさん生えて火山灰の上で風に揺れていました。葉も花もとても細く小さくて、大島のフサフサのタヌキの尻尾のような姿とはまるで雰囲気が違っています。

どんな条件の違いが、こういう差を生むのでしょうか??

人の来ない細い道を抜け、少し斜面を登った所には、何本も残る恐竜の背骨のような岩。
地下のマグマが大地のヒビ割れから出てきたものが冷え固まり、周囲が浸食されたために残ったものです。

写真から、岩の連なり、わかりますか?
大地を割って、炎のようなマグマが上がってきた様子が想像できるでしょうか?

「どんな出来事がこの景色を作ったのでしょ?」


人間の日常からは想像しがたいほど、スケールの大きな火山の活動を堪能した、忘れがたい半日でした。

超多忙なスケジュールの中、案内をしてくださった阿蘇火山博物館の池辺さん、森さん、本当にありがとうございました!

(カナ)







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食べよ!食べるよ!

2012年05月07日 | 今日の大島
★木イチゴが実を付けました(祝い) 
沢山歩いた体は美味しいおやつです(家で食べるのとは一味もふた味も違います?)

★アオダイショウ(道路を逃げ出しました)
山道でもびっくりさせられましたが、蛇君の方がもっとびっくり!だからスタコラ んん 逃げ出すの  
青大将って緑色なのね 昔の色の呼び方緑色は『アオ』って言います。だから“青大将”この大将は?他の蛇より大きいからなのかな?(アナコンダなんて大大蛇は日本には存在しなかったから?)

★名前は何だろう??
落ち葉の中に慌てて隠れますが、意地悪な人間が落ち葉をめくるの!
頭だけでもかくさなくっちゃ 見えないよね!
掴まれたので おしっこひっかけちゃった

★相変わらずボケまくっていますが
アリドオシの花は二つづつ咲いています。まだ早いので蕾が多く咲いているのを捜すのが大変。それにしても凄い刺

★まだ実も付いていました(あ!味見するのを忘れた)毒は無いよね


★なんだとおもいますか?
道端に沢山あるアザミの新芽。食べられると言うので御味見を!
天ぷらで頂きました。元を知らない主人はアシタバのつもりで食べていたのかも知れませんが残さずに完食。又、来年も食べよう~ (食べ物話題の多い しま)
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連休後半のツアー

2012年05月06日 | ツアー
連休後半の、ツアー報告です。

5月4日(金)

歩き始めの三原山は薄いもやがかかったような状態でした。最近ハマっている「大噴火!」の掛け声での記念撮影(嶋田のアイデアです)後、楽しく歩き始めたまでは良かったのですが…


霧はどんどん濃くなって、火口に着くころには…濃霧&強風(^_^;)
周囲はまっ白で、何も見えませんでした。

一瞬火口の縁が見えても、すぐに白い色の中に消えてしまいます。
「見えそうで、見えないですね~。」

「三原山さん、お願いします!」と心の中で念じましたが、状況は変わらず…
あきらめて“火口見学道”中間まで帰りかけたところで、まるで手品みたいに霧が晴れました!

で、走ってもどって撮ったのがこの写真です。

「ヤッタ~(^^)v」
ちなみに1回のツアーで火口展望所に2回行ったのは、初めてのことです(笑)。

この日は、本当に霧と追いかけっこでした。

霧のカーテンが開いて、その奥に雄大な景色が見える…という光景を、何回も楽しみました。

午後は「海に行きたい」という希望の2名のお客様と、1時間ほど海岸を歩きました。
海辺でも、火山が作った風景が楽しめます。

この辺りは、地質図上では約450年前の溶岩流となっています。
わりと最近の溶岩ですね~(時間の尺度がだんだん人間から火山に近づいてきてます(^_^;))

お客様が大絶賛されたのは、木が作った自然のトンネルです。

「こういう道を歩きたかったんです。イメージ通りです~!」「すごく素敵~!!」
フムフム、若い女性のハートに響くのは、こういう風景なんですね~(^O^)


5月5日(土)

この日は、雲ひとつない青空!
やっと晴れました~。

「大噴火!」をしている皆さんも、楽しそうです。

場所によっては風が強くて、溶岩の粒が飛んできて痛かったですけれど…

でも、おおむね歩きやすい風でした。

“火口から飛んできた一滴の溶岩”では、座ってその大きさを体感(^^)v

「あったかい~」byお客様。

みんなでザクザク行進中。

三原山が、新緑に色づいています!
春の大島を堪能しました。

お客様が、新種の生き物も発見してくれました。
コレです。

「鷲か鷹系の顔だよ。」「○○○だ~!」“○○○”はゲームのキャラクターだったのですが、なんだったのか忘れてしまいました(^_^;)名前が思いつく方、ぜひ教えてください~。


5月6日(日)

今日です。
山は、またまた濃霧でした(^_^;)

山頂口まで行ったものの、あまりの霧の濃さにコースを変更し“ゴツゴツ溶岩と、動く霧と、森”を楽しむことに…。

今日もお客様が、様々な発見をしてくれました。

「どんな発見だったか?」ですか?
たとえば、ハチジョウイヌツゲの新しい葉が、上から見ると花のように見えて可愛いことや…


樹海の中に、オオシマツツジの花が咲き始めたこと。


そして、こんな瞬間も(^O^)
食べ残された葉の残骸の上で、ヒメツチハンミョウが交尾中でした。

しかし、2匹とも逆立ち状態でジタバタ…(^_^;)
オスはメスをつかもうと必死みたいなのですが、なかなかうまくいきません

お、ようやくGET!…と思いきや、葉ごとユラユラ揺れるので再びジタバタ…
なんだか、むなしい努力をしているような気がするのですけれど(笑)

いったい何でこんな状態に、なってしまったのでしょう?
周辺には単独のヒメツチハンミョウがあと2匹いましたが、なにかバトルがあったのでしょうか??

5月4日は私が担当したツアー以外にも、嶋田、柳場のガイドツアーも行われました。
その一つは、ご家族連れの海岸リクエストのツアー。

砂浜に打ち上げられていた流木で“シーソー”をして遊んだとのことです!

メチャメチャ楽しそう~。
私もいつか、やってみようっと(^^)v

ところで今回はスペースの関係で、ツアーの中のほんの一部しか紹介できませんでした。
連休中にツアーをご利用いただいた皆様、ありがとうございました。

載せきれなかった写真を少し、掲示板に貼っておきますのでぜひご覧ください。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs

(カナ)





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チョウたち

2012年05月05日 | 
今日の伊豆大島は朝から見事な青空が広がりました。
南南西の風がちょっと強めでしたが湿度が低く気持ちのいい一日でした。

ここ数日で一気に暖かくなったのでチョウたちをさがしてみました。
写真は全て今日の撮影です。


まずはジャコウアゲハ(オス)

道路にいたのを手乗りに出来ました。
たぶん羽化したばかりでまだうまく飛べなかったのだと思います。
このあとすぐに元気に飛んで行きました。


ツツジにやってきたのはカラスアゲハ。

とても早く飛ぶので難儀しました。


ハルジオンにモンキチョウ。



ヤマトシジミ。




ストロベリーキャンドルにツマグロヒョウモン。
メスですね。




最後はアオスジアゲハ。

吸蜜しているのはトベラ。
近くに行くといい香りがします。


今日はこのほかに写真には撮れませんでしたがアサギマダラ、キアゲハ、モンシロチョウを見ました。

これから虫たちがじゃんじゃん出てきますね。
楽しみです。

                        がんま
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相模トラフ津波想定

2012年05月04日 | 火山・ジオパーク
もう半月ほど前のことですが、東京都の防災会議が、
伊豆諸島に近い相模トラフを震源とする地震の被害想定を
発表しました。

新聞やテレビのニュースでは、首都直下型震災の被害想定を見直した
ということが大きく報じられて、伊豆・小笠原諸島のことは
あまり触れられていないようでした。

1ヶ月ほど前に、内閣府中央防災会議が発表した「南海トラフ」を
震源とする地震による津波想定について当ブログに載せたので、
「相模トラフ」との違いなどを学習しておきたいと思います。

東京都防災会議・地震部会(部会長:平田直東京大学地震研究所教授)が、
2006年(平18)に「首都直下地震による東京の被害想定」として
発表したものを全面的に見直して、4月18日に報告書を公表しました。

これは、東日本大震災の被害を踏まえての見直しにより、
首都直下型は東京湾北部地震(マグニチュード:M7.3)が
冬の夕方6時、風速8メートル/秒で発生したと仮定して、
都内死者9600人と想定しました。

これとは別に、地震発生の可能性が低いとして対象外とされていた
相模トラフを震源とする海溝型地震は、
過去に大正時代の関東大震災(1923年)、
元禄の関東地震(1703年)など、
M8クラスの地震で約200年~300年周期で発生すると考えられ、
今後100年以内に発生する可能性がほとんどないとされてきたそうです。

見直しの想定は↓

【相模トラフ地震の想定】(カッコ内は南海トラフ地震の想定)

町村別  最大津波高  最大震度  最大津波到達 
                         予想時間

 大島町  8.13m  6弱~5強    3分
        (16.2)  (5強)   (10~20分)

 利島村  4.92m  6弱~5強   16分
        (16.0)  (5強)   (10~20分)

 新島村  9.17m  5強~3    18分
        (29.7)  (5強)   (10~20分)

神津島村 10.58m   3      21分
        (23.0)  (5強)   (10~20分)

 三宅村 18.12m   3      16分
        (17.9)  (5強)   (10~20分)

御蔵島村 22.42m   3      17分
        (8.2)   (5弱)   (10~20分)

 八丈町 11.46m  3以下     33分
        (16.0)  ( 4)   (20~30分)

青ヶ島村  5.61m  3以下     39分
        (13.2)  ( 4)   (20~30分)


大島の最大津波到達予想時間「3分」って、
メチャ短いですね~ッ!!

海岸近くの低地にいる場合は、とにかく高い所へダッシュ!
って感じですねェ。

大島町は今年度を「防災元年」と位置づけて、
本格的な「防災立島」を構築する…としています。
期待するだけじゃなく、
自分の行動を考えておきたいものです。

(なるせ)
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風、雨、霧のツアー

2012年05月03日 | ツアー
今年のゴールデンウィークは本当に雨が多いです。この2日間ツアーで3回同じコースを歩きましたが、1回目は強風&大雨、2回目は大雨、3回目は霧雨~濃霧でした。

歩いたコースはカルデラ内の、森~溶岩流へ抜ける1本道。大雨でも傘をさして歩けそうなこと、森の中は横殴りの雨は降らないこと、などから選んだコースです。

強風が予想された昨日は、出発前にホテルの玄関内でコース説明。

店にあった上下の雨具、長靴、傘をかき集め、全員完全武装で出発しました。

歩き始めはみんなで、ハチジョウイヌツゲの実などを味見する余裕もあったのですが…

森を抜けて草地に出たとたんにゴオ~っと風が唸り、横殴りの雨が吹きつけてきました。
…やっぱり(^_^;)

「どうしましょう?溶岩流まで行きますか?」私の問いかけにお客様からは「せっかくここまで来たのだから行きたい。」とのウレシイ返答がありました。「では、行きましょう~!」

傘を盾の代わりに横に構え、「ウワ~!スゴイ風だ~!」と叫びながら(たぶん一番叫んでいたのは私ですが・笑)溶岩流までたどり着きました。

長く思い出に残りそうなシチュエーションです(笑)

帰りの樹海でお客様が、以前もこの日記に載せた“謎の泡”を発見。
泡のでき方を見ることができました!(^O^)

木を滴った水が、ちょっと木がくぼんだ場所まで来ると急にプクっと一粒の泡になり、それがどんどん重なっていくのです。泡のできる理由が、木の形状なのか、何か物質が出ているのかはわかりませんが、木の幹を伝う水が消えない泡をつくりだしていたことだけはわかりました。

木の幹のある1点からプクプク泡ができてくる瞬間は、まるで手品か何かのようですごく面白かったです(^O^)

さて、今日の午前中です。
風はかなり弱まりましたが、大雨でした(^_^;)

水はけの良いはずの大島の道には、こんな大きな水溜りが…。

こういう時に、長靴は強いです!

雨もだんだん弱くなり、少し余裕が出てきました。
「犬がお祈りしている方向に、三原山があるんですよ~」ということで…

みんなでイヌと一緒に“祈りのポーズ”

樹海の中のコース上にも、所々に水溜りができていて、まるでジャングルクルーズでもしている気分でした。(船じゃなくて歩きですけど)

「え?こここんなに水はけ悪かったの?」と驚いた場所も数か所ありました。

そして今日の午後…
雨はほとんど止んでいましたが、午前中とは比べものにならないほどの“濃霧”でした。

濃霧の中の水溜り…

午後も長靴だったので、“水溜りジャブジャブ歩き”を楽しみました。
(だんだん余裕が出てきました・笑)

一斉に開いたばかりのイタヤカエデの葉が濡れてペタペタくっついているのは、少しかわいそうな気がしましたが…


まん丸のサルトリイバラの花やニョキニョキ伸びた茎に、水滴がいっぱいくっついてキラキラ光っている様子は、いくら見ていても飽きません。


「ここが大島?」と思うほどの、日常と異なる景色。

風も雨も止んで白いミルクのような霧が私達を取り巻き、美しい鳥のさえずりだけが響いていました。

強風に立ち向かうのも良し、水溜りをジャブジャブ歩くのも良し、静かな霧を味わうのも良し、そして雨の日ならではの数々の景色を楽しむのも良し。色々心配しましたが、結局のところ楽しい2日間でした(^。^)

ところで、今日の午後のツアーで私はまたまたカメラを忘れてしまい、同行していた友人(伊東明美さん)に写真を提供してもらいました。

最後に彼女が気に入っていた一枚の写真を紹介します。

森の木も笑うんですねぇ。

(カナ)
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ダイゼン   ・・・?  いや、やっぱり!

2012年05月02日 | 
昨日の昼の撮影です。
↑の写真に6羽の鳥が写っています。
左からムナグロ、ムナグロ、ムナグロ、オグロシギ(まだいた!)、1羽とばしてムナグロ(ムナグロは冬羽のものや冬羽から夏羽に移行中のものがいます)
とばした鳥ってダンゼンじゃありません?
撮影する前に双眼鏡でじーーーーっと見ていて「あのムナグロ、なんか違うよな・・・」
と思ってこの鳥だけ集中して撮ってみました。



背中の色が白黒でムナグロにある黄褐色がないように見えます。
大きさもムナグロより若干大きいようなー。


あ、キジ来たー。



どうです?
これは色にかなり違いがあるように見えます。



ほらー。



んー・・・でもなぁ・・・



ムナグロっぽい気もします。
キッパリと「これはダイゼンだ!」と言えませーん。

ネットでたくさんの画像を見比べてみるとどうもこれはムナグロなんじゃないかと・・・
ダイゼンはもっと大きくてクチバシや首がごつい感じです。
生息環境も違います(でもこれは移動中はあんまりアテにならないかも)

ワタクシの結論は『ちょっと体が大きくて黄褐色の少ないムナグロ』でーす。
生き物ですから個体差があって当然のことです。


さて、今日の伊豆大島は朝から予報通りの雨。
東寄りの風が結構吹いていて肌寒いです。
そんな中、朝のパトロールで見つけた鳥さん。


キアシシギと、


キョウジョシギ。3羽いますよ。

ともに今季初のお目見えです。
この雨と風でしばらく大島に足止めかな?


                          がんま
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