グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

オシドリ

2012年07月21日 | 
一昨日の朝、いつもチェックしている海辺でオシドリを見つけました。
こんな時期に見るのは初めてです。


伸びをしています。
今年産まれの若鳥でしょうか?
この状態(羽やクチバシの色)でのオスかメスかの判断は難しいです。



あれ!?
もう1羽いました。


こちらも伸び~。



この画像に2羽写っています。

もっと観察したかったのですが・・・


飛び立ってしまいました。
ほんの2分くらいの出会いでした。


                        がんま
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この木があるから育つ

2012年07月20日 | 植物
昨日は猛暑日でしたが、今日は一転、梅雨ざむに逆戻り。
体調がおかしいです。

見出し写真は、
道路沿いなどに多いカラズザンショウの木。
葉の上の日当たりの良いところへ花が咲き始めています。


葉の先をちょっと摘んだだけでも、
独特な匂いが指にしっかり付いてしまいます。

ウナギを食べる時に掛ける山椒の香りを濃縮して、
すごーーーく甘ったるくしたような匂い?

この匂いは嫌いな方も多いと思います。
もちろん好きな方がいても良いのですけど…(笑)

この木の葉が大好きな、

モンキアゲハの幼虫↑です。
かなりの勢いで食べていました。

こちら↓は、

カラスアゲハの幼虫。
2頭身って感じで、何ともかわいいです!
カラズザンショウの葉を茎だけにして、
ちょこんと乗っていました。

カラスザンショウを食べるカラスアゲハ。
カラスつながり!? 

たまたま、だと思います(笑)

すぐ近くに葉の形のよく似た、

ヌルデがありましたが、

こちらの葉は、アゲハの幼虫たちには
食べられていません。
ヌルデはウルシの仲間。

ちなみに、サンショウはミカンの仲間でした。
アゲハチョウの仲間は、
柑橘系を食樹とするものが多いですね。



【きょうのオマケ】
先々週、庭先のクワの木にいて個体識別ができ、
 L(エル)ちゃんと名付けたキボシカミキリは、

いつの間にか、他の子↑と入れ替わっていました!

今年、多いですか?

(なるせ)
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夜の世界は?

2012年07月19日 | 
最近2回、夜の道を歩きました。
夏休みになると増えてくる、ナイトツアーの下見のためです。(と言いつつ、ほとんど趣味?)

気に入っているのは、木の種類が多くて様々な虫が見られるこの道路。

懐中電灯の光に照らし出される生き物たちの世界は、何が出るかわからないドキドキ感があって楽しいです。この日もいろいろ出ましたよ~。

まずは、目玉模様が素敵なオオトモエ。
同じ木に2匹いました!

フクロウかなにかの顔に見えませんか?
幼虫が食べるサルトリイバラの葉がいくらでもある大島では、毎年見ることができます。

足下でガサガサ大きな音を立てていたのは、ヒキガエル君。

何匹もいました!

「きれい!」「素敵!」と人気だったのがリンゴドクガの幼虫。
毛並み(?)が見事ですよね~。

後で調べたら、この毛虫には毒はないそうです。
触ってみれば良かった~。

集団で草の茎に捕まって交尾中だったのが、オオツマキヘリカメムシ(たぶん)。
画面の中だけでも何匹も写っていますね。

このカメムシ、たしか以前も集団で交尾していました。
なぜ、ここまでの数が集まるのでしょう??

フキバッタの仲間の子ども?

赤い目玉がかわいいです。

ニワハンミョウ(コニワハンミョウかも)のちび。
昼にこのサイズが出歩いているのを見ることは、あまりありません。

夜になったので安心して巣穴を出て、ウロウロしていたのでしょうか?

どことなく、マントを羽織った鼻の長い動物に見える茶色い蛾。

ハマキガの仲間かと思うのですが、調べきれませんでした。
どなたか名前のわかる方、ぜひ教えてください。

さて、ムチャクチャきれいで感動したのが、この光景です。
トンボがススキにつかまって、眠っていました!

願法に聞いたら「今、一番多いのが”ウスバキトンボ”」とのことだったので、たぶんこれもウスバキトンボだと思われます。眠っているので、体色が違っていますが…。

蛍光灯の光に照らされた翅の透明感。
頭と背中に入る赤い帯。

美しかったですよ~。こうやって、昼に空を飛び回っている生き物の夜の姿に出会うと「ナイトって楽しいなぁ』と思います。

では最後に、ナイトならではの大物を(笑)
昼でもたまには見かけるけれど、夜行性なので断然夜の方が出会う確率の高いシロマダラです。

日本中どこにでもいるけれど、昼に見かける機会が少ないためか「幻の蛇」とも言われるシロマダラ。
道路を横断中でした。

つぶらな瞳がかわいい!

小さなヘビなので、ヒキガエルに食べられてしまうこともあるようです。
大島はヒキガエルだらけだから、生き抜くのも大変でしょうねぇ。

夜の生き物たちの世界、なかなか楽しいです。
また別の場所に行って、レポートしたいと思います!

(カナ)

(今日の虫の写真のうち、きれいに写っているものはすべて柳場の撮影です。)








コメント (2)
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小さな狩人

2012年07月18日 | 

葉っぱの裏に誰か隠れています。
ぴょん、と跳んで姿を見せたのは。


ハラビロカマキリの子供でした。


キッとこちらを睨む様子には凄みがあります。
小さいながらも立派な狩人なのです。


近くのガクアイジサイの上にもいました。



こちらもハラビロカミキリの子供です。
褐色タイプは珍しいそうです。


お尻を上げる独特のポーズで決めてくれました。

大きくなったらまた出会いたいです。


                          がんま
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4つの“素敵なもの”

2012年07月17日 | ツアー
昨日のツアーのお客様は、前日まで自転車持参で島を回っていたという男性たちでした。
「地質や植物などの詳しい話を聞きたい。」というリクエストで、三原山に出かけました。

しかし三原山はまたもや霧で、視界がありませんでした。
で、またまた森~溶岩流の往復コースへ。

毎日同じコースを歩いていると、少しずつ景色が変わっていくのに気がつきます。
オオムラサキシキブの薄紫の花が、だんだん花盛りになってきました。

とうぜんのように見かけるのがこの子。
食欲旺盛のハナムグリ君です。

相変わらず、笑いながら花粉を食べまくっているような表情でかわいいです。
毎日ごちそうが増えてくるのですから、うれしいでしょうね~。

「あ!これ何ですか?』byお客様。
「何だよ!」という表情でこちらをにらんでいたのは、連日登場のゴマダラカミキリ君です。

前日のものより少し柄が濃いようなので、別個体かな?

ゴツゴツ溶岩地帯には、ガクアジサイの花が鮮やかです。
25年前は真っ黒な溶岩に覆われた地面の上に、見事な花を咲かせています。

「ガクアジサイたくましい!」by全員。

この辺りに降り積もった溶岩が、たくさん気泡を含んでいてとても壊れやすいことを観察し「ようがん」に親しんでからUターン。


帰りの樹海では、お客様がたくさん、“素敵なもの”を見つけてくれました。

素敵なもの・その1
透け感のある、かわいいキノコ。

繊細で、とてもきれいでした。

素敵なもの・その2
木の枝に広がる地衣類(たぶん)から、したたる水滴。

この光景は、初めて見ました。
キラキラの宝石が、連なっているような美しさでしたよ~。
これを見つけられる男性って、とてもロマンチストなのではないでしょうか?

素敵なもの・その3
モリゾーの皮膚。

いつも見慣れているコケの前で、お客様が「あ!これモリゾーの皮膚そのものだ!」と教えてくれたのです。お客様のスマホで見せてもらった、2005年愛知万博のキャラクター“モリゾー”のぬいぐるみの皮膚(?)は、確かにそっくりでした。上の写真に目を入れれば、そのまんま“モリゾー”のぬいぐるみです。

そうだったんだ…。
っていうことは、湿度のある樹海は”モリゾー”だらけですね(笑)


素敵なもの・その4
オオシマザクラの枝からのびている根っこ。

弱った桜の木が、幹から新しい枝をだして再生しようとしている姿は良く見かけますが、根っこを出しているのは初めて見た気がします。「これから倒れる予定だから、早めに根を出しているんじゃ?」「そうかも!」…とまあ、こんな具合に「幹から根をだした桜の謎」を楽しみました(笑)

数々の素敵な発見をしてくれたお客様は、実は海外旅行の添乗で現地ガイドが話す英語を日本語に翻訳するお仕事をされているそうです。海外の火山を歩いて「火山を勉強しなければ」と思って、大島でのツアーに参加してくださったとのこと。

その心意気、スバラシイです!
私もいろいろ教えてもらいたいです。

短い時間でしたけれど、不思議を見つける目を持ったお二人と一緒に歩いた「霧の三原山ツアー」楽しかったです。

ちなみに、樹海で私が見つけたのはこれだけでした。

「ホタルガって、枯れ葉の上に降りるとかなり保護色なんだ。」って、突然気がつきました。
いつも葉の上で目立っている姿ばかり見ていたのですが、けっこう枯れ葉の上で時を過ごすホタルガも多いのかもしれませんね。

(カナ)
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霧にも負けず

2012年07月16日 | ツアー
昨日山を歩いてきました。(ガイドのお仕事として)
下界は薄曇りでしたが、南部の家から岡田港へ行く途中の道から見える三原山はすっぽり雲に隠れてさぞ蒸し暑いのではないかとおびえていました

お客様は元町に前泊している奥様1名と(ご主人は磯にてお魚さんと勝負)朝8時の船で到着した2名の方
予想通り、山はじっとりと靄につつまれていましたが、蒸し暑くは無く風が予想以上に吹いていたこと ちょっと寒いかな
遠望もきかず、火孔も見る事が出来ませんでしたが、火孔近くの湯気は風と湿度で少し冷えた体にほっとしたようでした
下界で用意して来たお昼のおにぎりですが、天気が良ければ何処でも食べる所が有るのですが風が強いので1時も過ぎたころ三原山を下った溶岩流の上のベンチまで行きました。

風が吹いていない樹海
溶岩流に生えた木々の逞しさにみんなで感動!大島の森も堪能してもらいました

今回のお客様は富士山に何度も登った方、いろいろな山へ行って又10日後に北岳に行く予定と言う方々でした

今回のツアー濃霧・強風でしたが大自然を少しでも体感して頂けたでしょうか?
あら、こんなブログ読んだらビビって申しこまないって!いえいえ楽しい見どころも沢山ありますよ!どんなことかは来てからのお楽しみです。   (しま)

本日
お客様?

入れてくれ~
玄関にへばりついていました(先日は窓についていました)
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顔なじみの虫たち出始めました。

2012年07月15日 | ツアー
昨日と今日、三原山は濃霧でした。
で、2日間とも三原山はあきらめて、溶岩流~森の往復コースへ。

昨日はジオパークを卒論にしたいという大学生と、今日は毎年一緒に旅行をしているという大学時代の同級生グループと、
霧の中をのんびり「おもしろいもの」を探しながら歩きました。

山では今、ガクアジサイが花盛りを迎えています。

やはり霧に似合いますね~。

さて、さっそくですが今日、「何だ?」と思ったのはこれです。

いつもカエルの骨が落ちている場所に、この形状のものが2つ落ちていました。

最初「トカゲ?」と思いましたが、調べてみたら違うようです。
なんだかこれもカエルの骨っぽいのですが確証が得られず…どなたか骨に詳しい方ぜひ何の骨か教えてください~。

定番の生き物たちも出始めました。

大小さまざまなカタツムリ。

今日見た中で、一番のビッグサイズです!

でました、ゴマダラカミキリ!(なんかちょっと地味ですけど…?)
昨年と同じような場所で、出会いました。

みんなで見ようとしたら葉から飛び降りてしまったので、一時的にケースで観察。
ボディの光沢が美しい~!

ホタルガも飛んできました!
この場所のホタルガのオンシーズンはもう少し先ですが、きっといち早く蛾になった個体なのでしょう。

私のリュックにくっついて離れず、しばらくずっと一緒に歩きました。
後ろから「なんだか、かわいく思えてきた。」の声も(笑)

みんなでお茶休憩をしたテーブルには、何匹もミノムシが乗っていました。


「あれ?これミノムシの糞ですか?」byお客様。

「そうかもしれませんね。」と答えたものの、みの虫の糞って注意して見たことがありません。
かなり糞っぽいけれど、この黒い粒が周りに転がっているのはこの1個体だけ…なぜでしょう??

それにしても、テーブルの上でノンビリしていて良いのでしょうか?

目立って襲われたりしないのでしょうか??

ところで、今日の同級生グループの大学での専攻は化学だったそうです。
なので、森の中でカワラダケの仲間を見つけた時も…

「あ、これ何だっけ?何かの成分だよね。あの白い粉…制ガン作用のある…」
「思い出した!クレアチニンだ!」という会話がやり取りされていました。さすが化学系出身のみなさんです。

森の中では半分倒れかかった桜の木が、どれほど丈夫かを実験していました。

桜の木はもう半分しか根が地中にのびていないのに、一人の力ではビクともしませんでした。

ガクアジサイの花にとまっていたハナカミキリの仲間。
蜂に似ているけれど、実はカミキリムシであると説明したところ…

さっそく手乗りに!(笑)

とまあこんなふうに、誰かが何かを見つけ、誰かが実験し、みんなで「おもしろいもの」を探して歩いたのでした。

最後に皆さんの写真を貼っておきます。


元気いっぱい!ですね。


(カナ)








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2012初ノコ

2012年07月14日 | 
2週間ほど前から出現していると聞いていました。
私は昨日の発見です。
いたって普通種ですがやっぱりカッコイイ!!




いい姿勢です(笑)



意外と大きな目が魅力のひとつです。




大きさはそこそこですけどとっても元気で威勢のいいノコギリクワガタ君です。




アゴのこのカーブがたまりませーん。



「いつまで写真撮ってんだ!?」



「解放しろー!!」
はいはい。



ステキな彼女に出会えますように。


                        がんま

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中国からパンダの・・・

2012年07月13日 | 哺乳類、爬虫類、他
九州では豪雨災害で大変な被害が出ているそうですね。
お見舞い申し上げます。
もうこれ以上の被害が広がらないことを願うばかりです。

大島はこのところ降ったり止んだりで、
雨による大きな影響は聞いていません。


大降りでなければ、毎朝、海岸を散歩しています。海岸へ出る手前には、

先日の台風4号の強風にも負けずに、
イソユリ↑が元気に咲いています。正式和名はスカシユリですが、
海岸近くに咲いていることが多いので大島ではイソユリと呼ぶことが多いです。

ハマカンゾウ↓も潮風に強いですね。

これから暑い夏を越し、秋口まで花を楽しませてくれます。
晴天なら日が昇ると、とたんに暑く感じるので、
6時過ぎくらいまでには散歩を切り上げたいです。

ただ、海岸には興味深いいろいろな物が打ち上げられていて、
物色していると、時の経つのを忘れます(笑)

今週は上野動物園のパンダ赤ちゃんの話題で持ち切りでしたが、
昨日の朝は、中国から流れて来たと思われる、こんな物↑を満潮線に見つけました。

以前も書いた、漂着物を探して楽しむビーチコーミング。
この夏、皆さんもいかがでしょうか?

パンダの赤ちゃんは残念でした。
死は生き物の宿命とはいえ、出来ればこんな漂着体↓にも出会いたくありません。

これでは何だか分かりませんね。すみません。
比べるものがないと大きさも分かりません。

背中側にひっくり返すと↓

アオウミガメと分かります。これは3日前のこと。
甲羅の長さが約90センチの成長したオスでした。
長い尻尾がオスの特徴です。

今朝はビックリしました。満潮線の漂着物とならんで…
こ、これ↓はアカミミガメ!?

私が探しているのは、主にアカウミガメで1字違い!
こんなの初めてです。
背甲の長さ約9センチの子ガメです。
子どもの頃、縁日の露店で買ったミドリガメを懐かしく思い出して(涙)

確か、成体は20~30センチ程になるはずです。
腹甲がキレイですね。
北米原産でミシシピーアカミミガメが正式和名だったかと。
どこかの池か川が増水して海へ流されてしまったのか?
こんなこともあるのですね。

これ↓は、昨日の朝の見つけ物。

アカウミガメが上陸し、産卵して帰って行った痕跡です。
渚から33メートル上っていました。
当たり前ですが、
やはり生命誕生の兆しなので見つけると嬉しいです。

(なるせ)
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伊豆大島「体験型ツアー」検討フォーラム

2012年07月12日 | その他
昨日の午後と今日の午前中、表題のフォーラムに参加しました。

昨日は、役場大会議室に30数名が集まりました。
写真は開始前。


基調講演講師は、以前韓国のロンリープネット社の三原山取材をアレンジしてくれた寺田直子さん。
「東京アイランダー気分で」というブログで大島を応援してくれています。
http://tokyo-islander.blogspot.jp/

世界60カ国を取材したトラベルジャーナリスト、寺田さんの感じる大島の魅力とは、どのようなものなのでしょうか?

寺田さんは東京から遠出をしなくても、大島には旅人の心を揺さぶる自然があると言うことを、実例を挙げて語ってくれました。

「東京のビル街を離れて島に来ると、毎回ワオって思う。東京からこれほど近いのにディープな島時間と風景をたのしめる、こんな場所って他にないです。」

彼女の語る伊豆大島の魅力とは…
1、いつでも帰れる(来られる、ではない!)気楽さ。
2、田舎のような素朴さ、自然。
3、子供たちを安心して遊ばせられるし体験させられる。
4、東京に生まれた誇りを掘り起こす場所、またはそれを継承していく絆。

一方、問題点として、
1、東京スタンダードを意識しての、おもてなしの気持ちのアップデートの必要性。
2、情報発信の遅れ
を指摘されました。

寺田さんの次の講演講師は、旅行会社“地球探検隊”代表の中村伸一さん。
地球探検隊は世界の様々な国に、現地体験型のユニークなツアーを行っている旅行会社です。
http://www.expl.co.jp/

様々な旅の体験とともに「すばらしい自然は確かに一人でも感動するが、人と共有することでより感動する。一緒に体感して、共感して、そのことによって自分も楽しんでいるんです。」と、語ってくれました。モンゴルやユーコン川やグランドキャニオンでの体験談は、とても面白かったです。

世界中を旅していると、よく「どこが一番面白かったですか?」と聞かれるそうですが、中村隊長の大好きなチャップリンの言葉を使って「ネクストワン」と答えるようにしているとのこと。

常に「より良いものを」と前を向いて進んでいく…
「一番面白いのは、次の回」っていう言葉、良いですね!

今回のフォーラムでは夜の懇親会も含めて、島内外の様々な人の話を聞く機会がありました。
金環日食にあわせて100人ツアーを行ったメヂィアクリエーターの方からは、サウンドや写真を使った島の魅力の発信の可能性を示唆されました。

「ツアー中、3分だけでも一人になれる時間を作ると、ツアーの質がかわってくる」「その地域に一人好きな人をつくるだけでそこに通うようになる。」など、「なるほど~!」や「同感!」と思う言葉をたくさん聞くことができました。

島生まれ島育ちの、思いを持って活動する若い人たち。
私たちのような島が好きで移り住んだ移住組。
そして東京から大島に通って外の目線で大島を大切にしてくれる人たち。

様々な立場の人が「大島を元気にする。より良い島にする」ために、それぞれ意見を出し合って考えた素敵な時間でした。

今回のフォーラムを中心になって企画してくれたのは、伊豆大島ナビhttp://www.oshima-navi.com/にも関わる清水さん。(写真一番左)すごく精力的に、楽しくまじめに、島に通ってくれている方です。

清水さんをはじめとして、今回フオーラムに参加した東京在住の方達は、皆さん真剣に島の問題やその解決方法を考えてくれていました。

なぜ?
皆さんからの答えは「大島を好きになったから」でした。

この言葉、効きましたねぇ~。(笑)
「好きになったから。」は最高です!

実は私は今まであまり、“島の外からの支え”を意識したことがなかったのですが、今回のフォーラムでその大切さを感じました。
 
今後の展開が楽しみです!

(カナ)






 
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