昨日の午後と今日の午前中、表題のフォーラムに参加しました。
昨日は、役場大会議室に30数名が集まりました。
写真は開始前。
基調講演講師は、以前韓国のロンリープネット社の三原山取材をアレンジしてくれた寺田直子さん。
「東京アイランダー気分で」というブログで大島を応援してくれています。
http://tokyo-islander.blogspot.jp/
世界60カ国を取材したトラベルジャーナリスト、寺田さんの感じる大島の魅力とは、どのようなものなのでしょうか?
寺田さんは東京から遠出をしなくても、大島には旅人の心を揺さぶる自然があると言うことを、実例を挙げて語ってくれました。

「東京のビル街を離れて島に来ると、毎回ワオって思う。東京からこれほど近いのにディープな島時間と風景をたのしめる、こんな場所って他にないです。」
彼女の語る伊豆大島の魅力とは…
1、いつでも帰れる(来られる、ではない!)気楽さ。
2、田舎のような素朴さ、自然。
3、子供たちを安心して遊ばせられるし体験させられる。
4、東京に生まれた誇りを掘り起こす場所、またはそれを継承していく絆。
一方、問題点として、
1、東京スタンダードを意識しての、おもてなしの気持ちのアップデートの必要性。
2、情報発信の遅れ
を指摘されました。
寺田さんの次の講演講師は、旅行会社“地球探検隊”代表の中村伸一さん。
地球探検隊は世界の様々な国に、現地体験型のユニークなツアーを行っている旅行会社です。
http://www.expl.co.jp/
様々な旅の体験とともに「すばらしい自然は確かに一人でも感動するが、人と共有することでより感動する。一緒に体感して、共感して、そのことによって自分も楽しんでいるんです。」と、語ってくれました。モンゴルやユーコン川やグランドキャニオンでの体験談は、とても面白かったです。

世界中を旅していると、よく「どこが一番面白かったですか?」と聞かれるそうですが、中村隊長の大好きなチャップリンの言葉を使って「ネクストワン」と答えるようにしているとのこと。
常に「より良いものを」と前を向いて進んでいく…
「一番面白いのは、次の回」っていう言葉、良いですね!
今回のフォーラムでは夜の懇親会も含めて、島内外の様々な人の話を聞く機会がありました。
金環日食にあわせて100人ツアーを行ったメヂィアクリエーターの方からは、サウンドや写真を使った島の魅力の発信の可能性を示唆されました。
「ツアー中、3分だけでも一人になれる時間を作ると、ツアーの質がかわってくる」「その地域に一人好きな人をつくるだけでそこに通うようになる。」など、「なるほど~!」や「同感!」と思う言葉をたくさん聞くことができました。
島生まれ島育ちの、思いを持って活動する若い人たち。
私たちのような島が好きで移り住んだ移住組。
そして東京から大島に通って外の目線で大島を大切にしてくれる人たち。
様々な立場の人が「大島を元気にする。より良い島にする」ために、それぞれ意見を出し合って考えた素敵な時間でした。
今回のフォーラムを中心になって企画してくれたのは、伊豆大島ナビ
http://www.oshima-navi.com/にも関わる清水さん。(写真一番左)すごく精力的に、楽しくまじめに、島に通ってくれている方です。

清水さんをはじめとして、今回フオーラムに参加した東京在住の方達は、皆さん真剣に島の問題やその解決方法を考えてくれていました。
なぜ?
皆さんからの答えは「大島を好きになったから」でした。
この言葉、効きましたねぇ~。(笑)
「好きになったから。」は最高です!
実は私は今まであまり、“島の外からの支え”を意識したことがなかったのですが、今回のフォーラムでその大切さを感じました。
今後の展開が楽しみです!
(カナ)