ホテイアオイと同じミズアオイ科の水性植物のポンテデリアだ。日本名はナガバミズアオイと言うそうだ。ポンテデリアはホテイアオイのように水面に浮遊しているのではなく、水辺の土中に根を生やして生育しており、葉が細長いものとハート型をしたものがあるようだ。いずれも青紫色の花穂はどことなく涼しげに見え、暑い季節にはよく似合う。
池や沼でよく見掛けるホテイアオイ(布袋葵)だ。水面に浮かんで生育する水草だが、南アメリカ原産の帰化植物で、日本には明治時代に観賞用として入ってきたらしい。繁殖力が旺盛で、群生すると池や沼の水面を覆い尽くしてしまうことがあるので、増えすぎると厄介者扱いされるようだが、花は綺麗だ。
「みずの森」にあったヒシモドキだが、これも環境省の絶滅危惧種ⅠA類に指定されている水草だ。“モドキ”という名前の付け方はどうも気に入らないが、同じ水草のヒシに似ているのでヒシモドキ(菱擬)となったそうだ。