浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

自由民主党の底知れぬ腐敗

2015-09-22 23:31:38 | 政治
 自由民主党という政党が、いかに腐敗しているか。やることなすこと腐りきり、腐臭を放っている。その腐臭を嗅ぎ、根絶しなければならない。

 『神戸新聞』記事。貼り付けるが、もとには、表があって、それは見て欲しい。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201509/0008418100.shtml


 神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費(政活費)から裏金を捻出していた問題で、市議会は今週にも虚偽公文書作成・同行使の疑いで、兵庫県警に被疑者不詳で刑事告発に踏み切る。裏金を管理する“裏帳簿”などから、流用されたとみられる政活費は3千万円超。市議会が設置した検討会は当時の会派関係者13人から事情を聴いたが、責任を押し付けるような証言も相次ぎ、問題の根深さばかりが浮き彫りになった。(紺野大樹、小川 晶)


 問題の発端は、自民党神戸の政務活動費収支報告書。調査を委託したとして2010~14年度に計1千万円超を支出した業者が、添付された領収書の住所に存在しないことが分かり、委託が架空だったことが露呈した。

 その後、架空委託の窓口だった大野一元市議=8月に病死=の弁護士が、この1千万円超の裏金が今春の市議選前、所属市議らに「陣中見舞い」として配られた-と指摘した。

 さらに裏帳簿の存在が判明。そこには、既に判明していた分とは別の架空委託で捻出したとみられる収入や、弁護士が指摘した陣中見舞い以外の支出が複数の市議の名前とともに記載されていた。

 新たに架空委託が疑われるケースでは、裏帳簿に記載されていた印刷会社(神戸市兵庫区)の役員が、神戸新聞社の取材に「大野元市議に頼まれ、架空の領収書を作成して渡した」と証言。金額については、15年までに3回、計約320万円分だったという。

 一方、支出についても、これまでに判明していた15年3月の陣中見舞い以外に、同年1月に所属市議12人に計600万円▽11年市議選前、7人に各30万円-など、市民感覚とかけ離れた現金の配布が会派内で常態化していた様子が記されていた。

 神戸ビーフの鉄板焼き店での打ち上げ、1泊2日のゴルフ…。さらに、東日本大震災の義援金を支出したとする記載もあった。

   □  □

 一連の問題を受け、神戸市議会は真相究明と再発防止策の検討を目的に検討会を設置。今月14、15、18日の3日間で関係者13人から事情を聴いた。

 自民党神戸の経理担当だった政務調査員の女性は裏帳簿作成を認める一方、裏金の出入金について、大野元市議と当時幹事長だった岡島亮介市議=現在は団長=の幹部2人に指示されたと証言。だが岡島市議は関与を否定するなど、関係者の証言は食い違いが目立った。

 1月に配られたとされる現金についても、受け取りを否定する市議がいる一方、複数の市議が、当時団長だった浜崎為司市議=現在は別会派=から受け取ったなどと証言した。しかし、浜崎市議は「記憶がない」と答えるのみだった。

 真相になかなか迫れなかった検討会だが、裏帳簿や銀行口座の通帳から、同会派が捻出した裏金は10~14年度で約3183万円に上ると推定。その原資はほぼ全額、政活費だったと認定した。

 市議会の刑事告発で一連の問題は新たな局面を迎える。ある議会関係者は「政活費を返還すればそれで終わりという問題じゃない。警察の捜査できっちり真相を解明してほしい」としている。
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夕顔

2015-09-22 22:17:53 | その他
 今年、夕顔の苗をたくさんつくって、欲しいという人や、欲しいと言わなくても植えるところがあるという人にも、持っていってもらった。すると8月中旬頃から、咲いているという連絡が入ってくるようになった。

 以前も書いたが、ボクの好きな花は薔薇と夕顔だ。まったく性質の異なる花、前者は自己を主張する、後者は、咲くのが夕方からだから、月の光など弱い光を受けて静かに咲く受け身の花だ。

 『源氏物語』の「夕顔」の巻を読むと、夕顔はこういうように記されている。



切懸の板塀みたいな物に、とても青々とした蔓草が気持ちよさそうに這いまつわっているところに、白い花が、自分ひとり微笑んで咲いている。

 「遠方の人にお尋ねする」

 と独り言をおっしゃると、御随身がひざまずいて、

 「あの白く咲いている花を、夕顔と申します。花の名は人並のようでいて、このような賤しい垣根に咲くのでございます

 と申し上げる。なるほどとても小さい家が多くて、むさ苦しそうな界隈で、この家もかの家も、見苦しくちょっと傾いて、頼りなさそうな軒の端などに這いまつわっているのを、

 「気の毒な花の運命よ。一房手折ってまいれ」

 とおっしゃるので、この押し上げてある門から入って折る。
 そうは言うものの、しゃれた遣戸口に、黄色い生絹の単重袴を、長く着こなした女童で、かわいらしげな子が出て来て、ちょっと招く。白い扇でたいそう香を薫きしめたのを、

 「これに載せて差し上げなさいね。枝も風情なさそうな花ですもの」

 と言って与えたところ、門を開けて惟光朝臣が出て来たのを取り次がせて、差し上げさせる。



http://www.genji-monogatari.net/src/original/version04.html#in31


 あまりよい書かれ方をしていないのが残念なのだが、『源氏物語』に登場する「夕顔」は、初め頭中将(とうのちゅうじょう)に愛されて玉鬘(たまかずら)を生むが、その後、光源氏の寵愛を受け、ある夜、物の怪(け)に襲われて急死する、という薄倖の女性である。

 夕顔の花は、そうした薄倖な女性を思い浮かべられるような花でもある。

 『源氏物語』では、夕顔は、粗末な家の軒などに咲くもののようである。しかし、それでもよい。

 月の光を受けて闇の中に静かに咲き続ける花、そしてあたりからは虫の音が囁いている。晩夏から秋にかけて、そして特に秋に、少し寂しさを感じるようなそんなときには、夕顔の花があうのだ。

 心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花

 現代語訳は、「もしかしたらあなた様かと思いました。白露のような光を添えている夕顔の花のように美しい方なので」。女性から男性にあてた歌である。

 しかし、男性から女性に宛ててもよいように思う。

 秋の夜長、過ぎ去った頃の思い出とともに、夕顔をながめる・・・・・

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忘れさせない努力を

2015-09-22 21:05:54 | メディア


  http://lite-ra.com/2015/09/post-1518.html

『中日新聞』は、継続的に「参戦法案」について書き続けている。

 たとえば・・・・


<これからどうなる安保法>(1) 問われる日本の主体性 

2015/9/22 朝刊


 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を中心とした安全保障関連法が、多くの国民が反対する中で成立した。日本の安全保障のあり方を大きく変質させるこの法律で、自衛隊の活動はどう変わるのか。国民にはどう影響し、日本はどこへ向かうのか。さまざまな角度から考える。

 「この夏までに成就させる」。安倍晋三首相は五カ月前の訪米中、米議会での演説で安保法成立を約束した。まだ法案を閣議決定する前で、国民も国会も内容を知らない段階だった。

 だが、集団的自衛権の行使容認を含む安保法の内容は五カ月前どころか三年前に予想できた。米国の超党派の日本専門家が二〇一二年にまとめた「アーミテージ・ナイ報告書」だ。

 アーミテージ元国務副長官、ナイ元国防次官補らが共同執筆し、日本に安保法の制定を求めていた。両氏は、一般に「知日派」と訳される「ジャパン・ハンドラー」の代表格。報告書の影響力からすれば、文字通り「日本を操っている」ようにも映る。

 報告書は日本に米国との同盟強化を迫り、日本が集団的自衛権を行使できないことを「日米同盟の障害となっている」と断じた。

 自衛隊の活動範囲の拡大や中東・ホルムズ海峡での機雷掃海も求め、南シナ海での警戒監視活動の実施も要求。国連平和維持活動(PKO)でも、離れた場所で襲撃された他国部隊などを武器を使って助ける「駆け付け警護」の任務追加の必要性を強調した。かなり具体的な内容だ。

 これらの方向性は、ほぼ安保法に網羅され、首相は集団的自衛権行使の事例として、ホルムズ海峡での機雷掃海にこだわり続けた。防衛省は安保法の成立前から、南スーダンでPKOを続ける自衛隊に駆け付け警護の任務を追加することや、南シナ海での警戒監視活動の検討を始めた。

 報告書では、情報保全の向上や武器輸出三原則の見直し、原発の再稼働にも言及。特定秘密保護法の制定、武器輸出の原則解禁、原発再稼働方針に重なる。安倍政権は一二年の発足以降、これらすべての政策を手がけてきた。

 「(安倍政権の政策は)そっくりそのままだ。こういうのを完全コピー、『完コピ』と言う。すべて米国の要求通りに行っている。独立国家と呼べるのか」

 生活の党の山本太郎共同代表は安保法の参院審議で政権の姿勢を批判した。

 首相は安保法の運用に関し「政策は日本が主体的に判断し、米国の言いなりになるものではない」と説明。同時に「日米同盟が完全に機能することで抑止力が高まる」とも強調する。

 違憲の指摘にも、国民の反対の声にも耳を貸さず、集団的自衛権の行使容認に踏み切った安倍政権。米国から具体的な要求を受けた時、主体的に判断できるのか。報告書と、安保法をはじめとする政権の政策の関係を見る限り、疑問と言わざるを得ない。

(政治部・中根政人)



 しかし他のテレビや新聞は、もう過ぎ去ったことのようにしているようだ。

  安倍政権はもちろん、ネトウヨメディアはいうまでもなく、忘れさせようとしている。当然メディアは動きがなければ報道しない。だから忘れさせないような動きを展開して行く必要がある。

 とにかく動き続けるのだ。

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