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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

デザインって何だろう?

2022-06-17 20:42:46 | マーケティング

雑誌・和楽のWebサイトに、「デザインって?」と考えさせられる記事があった。
和楽Web:デザインは間を適切につなぐこと。「佐藤卓TSDO展<in LIFE>」/佐藤卓さんインタビュー

私たちが日々生活をしている中には、様々なデザインと接している。
工業製品であれば、プロダクトデザイン、洋服等はファッションデザイン、といった具合だ。
むしろ「何かしらデザインされていないものと接する生活」はできない、と言っても過言ではないかもしれない。
一言で「デザイン」と言っても、その目的と用途によって、「デザインをする人」が考える事は、大きく違ってくるはずだ。

今回記事で紹介されている、佐藤卓さんは「パッケージデザイン」をされている、ということになるのかもしれない。
「パッケージデザイン」ということは、パッケージされているモノ・コトを生活者に伝える、ということが目的ということになるだろう。
生活に密着したものだからこそ、「わかりやすさ」や「手に取りやすさ」、「使いやすさ」ということが重要になってくる。
いくら芸術性の高いデザインであっても、使い勝手の悪いデザインであれば、それは「良いデザイン」とは言えない。
「使う人の姿」を想像しながら、それら商品の「目的や用途」を考え、数多くの商品が並ぶ棚から選んでもらう事が、デザインの基本ということになる。

この「使う人の姿を想像する」ということは、当たり前のように思えてできていない、ということが多々ある。
特にデザインのように、生活者と直接接する機会が少ない場合、現実とズレてしまうということがあるはずだ。
だからこそ、佐藤さんはインタビューの中で「買い物かごの中に、自分が(パッケージ)デザインした商品が入っていると嬉しくなる」という、内容の事を話されているのだ。
とりもなおさず「生活者から支持を得られた」という証拠だからだ。

では、デザイン以外の分野ではどうだろうか?
「生活者の姿が見えているのか?」、「生活者が求めているモノ・コトは?」という視点で、ビジネスを考えているだろうか?
それが、企業理念と合致し、社会に還元できるような仕組みとなっているだろうか?
先日来から拙ブログで取り上げている「ブランド・アクティビズム」は、このような当たり前の考えや発想から始まり、より積極的に社会の問題と向き合うことで得られる社会的信頼、ということではないだろうか?

それは事業規模の問題ではなく、企業そのものが常に創造していかなくてはならないものだろう。
それが、ドラッカーの言う「顧客を創造すること」ということに繋がっていくのでは?と、考えている。
その中における「デザイン」は、とても重要な位置づけとなる、ということでもある。
拙ブログに来てくださる方々は、このインタビュー記事をどのように読み解かれただろうか?