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日本企業の国内認知度が下がっている?

2025-02-17 20:17:04 | マーケティング

日経新聞のWebサイトを見ていたら、「日本の代表的企業の認知度は、こんなものなのか?!」と、唖然とする記事があった。
日経新聞の記事は、会員向けとなっているが、(いろいろな意味で話題になっている)産経新聞のWebサイトに、詳しい内容があった。
産経新聞:パナソニック、20代認知度わずか53% ブランド強化急ぐ 

パナソニックという名前になる前、「ナショナル」というブランド名があったこと等を知っている方は、昭和という時代に生まれ・育った方々なのでは?と思うほど、「パナソニック」というブランド名は、定着していたと思い込んでいたら、どうやらそうでもないようだ。

ここで注目したいのは、「今の20代にとって、家電商品に興味があるのか?」という点かもしれない。
「スマホ」が生活の最重要ツールだと考え、家電製品そのものに興味が無ければ、家電製品の企業名等知らなくても、生活に支障をきたすことはないからだ。
むしろ、スマホのブランドの方に、親しみを感じているのでは?という、気がしている。
例えば、スマホの「Galaxy」は知っていても、その「Galaxy」を製造している韓国のサムソンは知らない、という可能性があるのでは?ということだ。
「Xperia」は知っているが、ソニーが製造していることには興味がないかもしれない、ということでもある。

とはいえ、これまで日本経済をけん引してきた日本の企業名の認知度が、国内において下がってきている、ということに危機感を感じる。
確かに経済そのものは、グローバル化し日本企業も海外の企業にこだわる、という時代ではないかもしれない。
しかし、日本経済を支えているのは、やはり日本の企業であることには、違いないはずだ。
まして、現在の日本の家電メーカーは次々と家電事業から撤退をする傾向にある。
生活に密着した電化製品からの撤退は、収益面での改善を目的としているはずだが、それが結果として国内におけるブランド力の低下を招いているとすれば、なんと皮肉なことなのだろうか?

パナソニックとなる前、松下電工という企業があり、その国内向けブランド名が「ナショナル」であり、海外向けブランド名が「パナソニック」だった。
これをグローバル市場に合わせる為(だったと記憶している)に、国内ブランド名である「ナショナル」から、「パナソニック」へと統一した。
そして今、その「パナソニック」というブランドそのものが、国内市場において認知されなくなってきている、ということは、生活者が「ブランド名」に対するこだわりが無くなってきている、ということなのかもしれない。
だが、それで「企業としてよいのか?」ということを、若い世代から問いかけられているようにも思える。
特に、家電という身近な電化製品での「ブランド力の低下」は、日本企業の未来かもしれない、という危機感を持つ必要があるかもしれない。




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