「長谷川ちか子展」、「荻原賢樹展」他 馬喰町~東日本橋(レントゲン他)

ラディウム-レントゲンヴェルケ中央区日本橋馬喰町2-5-17
長谷川ちか子「穴 - Punica Granatum」
9/4-26



レントゲンでは4年ぶりとなるという長谷川ちか子の個展。(2006年より2年間、英国へ留学。)モチーフはずばり覗き込んだ果実に見る肉感的な材質感。黒の面に数センチほどの大きさで円状に描かれたザクロなどが、まさに筋肉や臓器の組織を連想させるような様相で描かれていく。(とは言え、画廊HPにあるような嫌悪感はそれほど呼び込まない。)照明を落とし、作品へスポットライトに当てた展示は効果的だった。

CASHI - Contemporary Art Shima中央区日本橋馬喰町2-5-18
「Group Show1」
9/4-26

CASHIではお馴染みとなった、興梠優護、サガキケイタ、助田徹臣、悠久斎の4名によるグループ展。魑魅魍魎のサガキケイタは本年の101Contemporary Artで発表した作品を展示。それにしても好きかどうかはともあれ、興梠優護のモチーフが溶け出すかのようなドローイングのインパクトは相変わらず強烈。このエロスは直視出来ないほど。

space 355-201 ギャラリー・ハシモト中央区東日本橋3-5-5 2階)
「荻原賢樹展」
9/4-10/10



39歳でデビューを果たした(ex-chamber memoより引用)というアーティスト。一見、無秩序でかつ乱雑にさえ思えるような線がシャボン玉の泡の如く増殖し、グレーやピンクなど、色の滲む支持体の上を自由に浮遊する。しばらく見えていると何らかのイメージが開けてくるのかもしれない。

space 355-101 KEUMSAN GALLERY中央区東日本橋3-5-5 1階)
「アジア若手作家交流展 したたる世界」
8/12-9/15



現在美大在学中を含む、日本人の若手作家5名のよるグループ展。印象深いのは専門的な美術教育を受けていないという須田清訓のアクリル画。何やら着ぐるみのような奇怪な人物が、地平線の広がる大地を彷徨うかのよにして闊歩する。その他、現在ドイツ在住の星智のポップなドローイング、またスペイン在住の井藤まりの細密な日本画も美しい。アジアの若手と言うよりも、日欧を行き来した成果に見るべき点がありそう。

*お断り*
これまで画廊に足を運んでいながら、拙いながらも感想をブログ上に残せなかった展示が数多くありました。よって、今回より自分の記憶を辿るためにも、本「ギャラリー」のカテゴリにおいて、同じ日にまとめて廻った画廊の展示の感想を手短かに書くことにします。(またその中で特に印象に残った展示は別途記事にします。)どうぞ宜しくお願いします。
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