都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「阿部大介展」、「榎本裕一展」他 京橋~銀座(INAXギャラリー他)
art space kimura ASK?(中央区京橋3-6-5 木邑ビル2階)
「9月の庭 関根直子展」
8/31-9/12(会期終了)

大小様々な鉛筆のドローイング。(約10点。)これまで佐倉のカオスモス、目黒の線の迷宮、VOCAと見てきたが、やはりこじんまりした画廊の空間の方が、この寡黙な作品はよく似合うのではなかろうか。鉛筆の陰影、そしてまるで靡く髪の毛のように細やかなタッチが、画面に風と雲と時に光を呼び込んでいた。闇夜に舞う蛍を表した作品も好印象。これからも追っかけていきたい。
INAXギャラリー(中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階)
「七宝/阿部大介展/北本裕二展」
七宝~11/21、阿部展~9/26、北本展~10/3

今のINAXはかなり面白い。てっきりパネル展示かと思いきや、関連の資料を入れると50点超は実物が出ていた七宝は別途記事にするとして、タイヤや衣服、それに靴などをくたびれた、またそれでいて内蔵器の露出したような生々しい表現で示した阿部、またセラミカの小部屋を殆ど初めてインスタレーションとしても演出した北本の印象も鮮烈。特に北本の展示は必見。遺跡の塀のように積み上がる陶によって示されたその空間は、まるで何らかの神事の場であるかのようだった。
a piece of space APS(中央区銀座1-9-8 奥野ビル511号室)
「榎本裕一 - R2286 White」
8/26-9/12(会期終了)

1m近くはあろうかという円盤状のシンプルなオブジェを展示する。仄かな桃色や薄黄緑色の色面は、柔らかな曲線のカーブにもよるのか、見る者を吸い込むかのように待ち構えていた。もう一室、奥野ビルのイメージからとったという茶色の小品も興味深い。出来ればもっと大きな空間で見たいと思う。
資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
「女性アーティストと、その時代」
8/25-10/18
資生堂ギャラリーの80周年を記念しての、女性アーティストによるグループショー。青木野枝、西山美なコ、ピピロッティ・リスト、米田知子ら11名の作家が登場するが、いつも演出に長けた資生堂にしては全体としての散漫な印象は否めなかった。(出品作家が多過ぎるのでは?)ちなみに展示は受付すぐのメインフロアのみ。奥のスペースではこれまでの資生堂の記録写真、及び批評の掲載された雑誌記事などが展観されている。ちなみに資料展示はメモ厳禁。注意。
art data bank(中央区銀座7-10-8 第5太陽ビル1階)
「星岳大 - Into The Next Night - 」
9/7-9/19
ギャラリーショウのグループ展でも印象に残った星岳大の個展。コンビニや郊外のチェーン店などの、言わば無機質な空間を、独特な温もりを感じる版画表現にて指し示す。グレーの闇にぽっかりと浮かぶ風景の様子はまるで影絵のよう。建物のシルエットだけがあたかもバックライトに照らし出されたように浮かび上がる。また視点が自在なのも面白い。3Dで建物を見ているような雰囲気を感じた。
「9月の庭 関根直子展」
8/31-9/12(会期終了)

大小様々な鉛筆のドローイング。(約10点。)これまで佐倉のカオスモス、目黒の線の迷宮、VOCAと見てきたが、やはりこじんまりした画廊の空間の方が、この寡黙な作品はよく似合うのではなかろうか。鉛筆の陰影、そしてまるで靡く髪の毛のように細やかなタッチが、画面に風と雲と時に光を呼び込んでいた。闇夜に舞う蛍を表した作品も好印象。これからも追っかけていきたい。
INAXギャラリー(中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階)
「七宝/阿部大介展/北本裕二展」
七宝~11/21、阿部展~9/26、北本展~10/3

今のINAXはかなり面白い。てっきりパネル展示かと思いきや、関連の資料を入れると50点超は実物が出ていた七宝は別途記事にするとして、タイヤや衣服、それに靴などをくたびれた、またそれでいて内蔵器の露出したような生々しい表現で示した阿部、またセラミカの小部屋を殆ど初めてインスタレーションとしても演出した北本の印象も鮮烈。特に北本の展示は必見。遺跡の塀のように積み上がる陶によって示されたその空間は、まるで何らかの神事の場であるかのようだった。
a piece of space APS(中央区銀座1-9-8 奥野ビル511号室)
「榎本裕一 - R2286 White」
8/26-9/12(会期終了)

1m近くはあろうかという円盤状のシンプルなオブジェを展示する。仄かな桃色や薄黄緑色の色面は、柔らかな曲線のカーブにもよるのか、見る者を吸い込むかのように待ち構えていた。もう一室、奥野ビルのイメージからとったという茶色の小品も興味深い。出来ればもっと大きな空間で見たいと思う。
資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
「女性アーティストと、その時代」
8/25-10/18
資生堂ギャラリーの80周年を記念しての、女性アーティストによるグループショー。青木野枝、西山美なコ、ピピロッティ・リスト、米田知子ら11名の作家が登場するが、いつも演出に長けた資生堂にしては全体としての散漫な印象は否めなかった。(出品作家が多過ぎるのでは?)ちなみに展示は受付すぐのメインフロアのみ。奥のスペースではこれまでの資生堂の記録写真、及び批評の掲載された雑誌記事などが展観されている。ちなみに資料展示はメモ厳禁。注意。
art data bank(中央区銀座7-10-8 第5太陽ビル1階)
「星岳大 - Into The Next Night - 」
9/7-9/19
ギャラリーショウのグループ展でも印象に残った星岳大の個展。コンビニや郊外のチェーン店などの、言わば無機質な空間を、独特な温もりを感じる版画表現にて指し示す。グレーの闇にぽっかりと浮かぶ風景の様子はまるで影絵のよう。建物のシルエットだけがあたかもバックライトに照らし出されたように浮かび上がる。また視点が自在なのも面白い。3Dで建物を見ているような雰囲気を感じた。
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