「NEW DIRECTION #1 『exp.』」 TWS本郷

トーキョーワンダーサイト本郷文京区本郷2-4-16
「NEW DIRECTION #1 『exp.』」
9/5-27



トーキョーワンダーサイトと京都造形芸術大学が連携して(公式HPより引用。)、若いアーティストを発掘、紹介します。「NEW DIRECTION #1 『exp.』」へ行ってきました。

なおこの展示はワンダーサイトで始まった新シリーズです。その概要をHPより再度引用します。

京都造形芸大教授の後藤繁雄氏が中心となり、東京藝大教授・木幡和枝氏との共同キュレーションにより、全国の美術大学・大学院卒業者の中から「新たな動向」を予感させる才能を選抜し、時代の変化に敏感に反応する彼らの表現の特性を活かし、美術による社会への作用を目指した展覧会です。

今回の出品作家は以下の通りです。

小宮太郎(京都造形芸術大学)、しょうじまさる(東北芸術工科大学)、 藤本涼(東京藝術大学)、三井美幸(東京造形大学)、 宮永亮(京都市立芸術大学)、 村田宗一郎(東京藝術大学)、 山下耕平(京都市立芸術大学)

それでは印象に残った作品を簡単に挙げます。

しょうじまさる「増殖2」(2009)
2階へと向かう階段の途中より始まる本のインスタレーション。おそらくは女性誌と思われる雑誌が壁一面に何十と張り付いている。下に向き、ページを開いて連なる様は、まるで食虫花が獲物を待ち構えているかのようで不気味だった。

山下耕平「mountain」(2009)
本展で一番素直に楽しめる作品。小部屋に石や砂を引き込んで、砂漠の荒野とも、また枯山水風とも言える箱庭を作り出す。一見、石がゴロゴロ転がっているだけにも思われるが、手すりに意味ありげに置かれた双眼鏡に要注目。中を覗き込むとちょっとしたドラマが広がっていた。面白い。

三井美幸「kiki」(2009)他
3階の一室を使っての平面、もしくは人形のような立体作品を並べたインスタレーション。恐ろしくアクの強い作風のため趣味は大きく分かれそうだが、まるで臓器をえぐり、人体を改造して、もの言わぬロボットにしたかのような立体はインパクトがあった。

ちなみに本展は2階と3階フロア限定です。1階はクローズされていました。

ところで20日には、京都造形芸大大学院長の浅田氏と、銀座のメゾンエルメスでも個展開催中の名和晃平氏の出演するシンポジウムが予定されています。関心のある方は足を運ばれては如何でしょうか。

シンポジウム プログラムB:9月20日(日)16:00-18:00
浅田彰(京都造形芸大大学院長)+名和晃平(京都造形芸大大学院・准教授)+後藤繁雄+木幡和枝
入場無料・予約不要

27日まで開催されています。
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