都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「米田知子展」 シュウゴアーツ
シュウゴアーツ(江東区清澄1-3-2 5階)
「米田知子展」
9/5-10/3
2008年のバングラディッシュビエンナーレに参加した際の写真群を展観します。(TABより引用。)シュウゴアーツで開催中の米田知子展へ行ってきました。
当地のビエンナーレに出品した作ということで、その被写体はもちろん、作家自身が旅し、また取材したバングラディッシュの風景、もしくは人々です。とは言え、対象の場所や物の歴史や記憶を呼び覚ます米田のアプローチは、当然ながら単なる風景写真やポートレートを示すだけに留まりません。登場する女性は独立戦争の犠牲者の妻であり、また一方の男性は、その戦争に参加した軍人の姿です。相反する立場の人を捉え、その上で同時に提示しながら、言わば別の場所で流れた時間の軸を辿るようにして表していました。
しかしながらも滔々と流れゆく大河傍の荒野を写した作品は、そのドラマを越えた自然の破壊的な美しさを示すに十分なものがあります。水に浸食され、全てを洗われる森の光景は、米田一流の透明感にも溢れた写真によって、圧倒的な実在感を持ちながらも静かに示されていました。
10月3日までの開催です。
「米田知子展」
9/5-10/3
2008年のバングラディッシュビエンナーレに参加した際の写真群を展観します。(TABより引用。)シュウゴアーツで開催中の米田知子展へ行ってきました。
当地のビエンナーレに出品した作ということで、その被写体はもちろん、作家自身が旅し、また取材したバングラディッシュの風景、もしくは人々です。とは言え、対象の場所や物の歴史や記憶を呼び覚ます米田のアプローチは、当然ながら単なる風景写真やポートレートを示すだけに留まりません。登場する女性は独立戦争の犠牲者の妻であり、また一方の男性は、その戦争に参加した軍人の姿です。相反する立場の人を捉え、その上で同時に提示しながら、言わば別の場所で流れた時間の軸を辿るようにして表していました。
しかしながらも滔々と流れゆく大河傍の荒野を写した作品は、そのドラマを越えた自然の破壊的な美しさを示すに十分なものがあります。水に浸食され、全てを洗われる森の光景は、米田一流の透明感にも溢れた写真によって、圧倒的な実在感を持ちながらも静かに示されていました。
10月3日までの開催です。
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