◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

意味をすっかり変えてしまうテロップ。

2007-11-22 19:44:50 | 言葉についてあれこれ
                      メニューの充実
 「今までの働きかけは」と言っているのに「今までの働きは」と書いてあるテロップ、「働きかけ」と「働き」とでは意味が違うことは明白ですね。「驚いたのはサイドメニューの充実ぶり」というナレーションで、画面には「サイドメニューの充実」というテロップ、うーん( ̄‐ ̄)、これだと、「サイドメニューの充実」が今後の目標であるかのように見えますから、せめて「サイドメニューが充実」とでも書いてもらわないと、ちょっと話がおかしくなってしまいます。はっきりと「請求書」と言っているのに「領収書」と書いてあるのを見たことがありますし、「新しい仕事を生んでいく」と言っているのに「同じような仕事を生んでいく」と書いてあるのも見たことがあります。
 「選手の上の名前と下の名前を覚えている」と言っているのに「選手の名前と下を覚えている」と書いてあるのを見たときは笑えましたね~、「下」って何だろう? これは、さすがに入力作業者本人もおかしいと思ったのではないでしょうか。でも、直す時間はないのでしょう。「一転のくもりもない状況で」というような単純な変換ミスに始まり、「どうすべきか迷っている」と言っているのに「どうしたらいいか模索している」と書くような、何かの意図が感じられるようなものまで、さまざまです。「全然くさ味がなくておいしい」というのは、「臭み」を「くさ味」と書いているわけですが、「くさ味」という新しい味の感覚が生まれているのか? なんて、一瞬考えてしまいました( ̄‐ ̄)ゞポリポリ。
 「この速さは流行を激しくなるんじゃないかと思います」などと訳の分からないことを言っているのをそのまんま書いてあるのもちょっと・・・、「この速さは流行を激しくするんじゃないかと思います」と瞬時に直して書くことは無理なのでしょうか。テレビ番組の多くが生放送ではないと思うのですが・・・。テレビの前に座ってじーっと音声に聞き入っているわけではありませんから、聞き取れない部分をテロップや画面の様子から補っているわけですが、テロップはいつも必ず正確に要約されているとはかぎりませんから、少なからずここにも誤解が生まれていることでしょう。これもしょうがない・・・と言っていていいのでしょうか?
コメント
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