僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

『侍タイムスリッパー』を見逃さないで!

2024-10-19 19:46:15 | アート・ライブ・読書
 最近、映画のタイトルを短縮して呼ぶのが流行りみたいで、『カメラを止めるな!』は「カメ止め」、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は「エブエブ」だったりする。
今回観に行った映画の『侍タイムスリッパー』は「侍タイ」で通じるようですが、それで会話が成立するのは映画ファンの間だけかもしれませんね。

『侍タイムスリッパー』はインディーズ発の低予算映画で、最初は1映画館のみで一般公開されていたが、人気をよんで全国309館で上映されているという。
監督は安田淳一さんという“米農家 兼 映画監督”の方で、映画を撮影するまでは結婚式などのビデオ撮影業を営んでおられたといいます。(映画は3本目)
映画は安田監督の脚本に感銘を受けた東映京都撮影所の全面協力によって製作されたといい、それによる本格的な殺陣の様子など低予算映画にはない質の高さを感じます。



映画は山口馬木也演じる幕末の会津藩士が現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップして騒動を起こす。
現代にやってきた高坂新左衛門は、斜陽の時代劇業界の斬られ役のプロ集団「剣心会」へ入門し、斬られ役として暮らすようになる。

映画の舞台設定としてはよくあるようなテーマのように受け取られがちですが、ここから思いもよらない方向へとスト-リーは展開していきます。
主役の高坂新左衛門役の山口馬木也さんの真面目で感動屋さんながら時折見せるとぼけた演技に面白さがあり、奇想天外なスト-リー展開に引き込まれていきます。



当方は映画を劇場で観るのは年間何本か程度ですが、『侍タイムスリッパー』は邦画を中心に年間50本以上観ている人から面白かったと教えてもらった映画です。
実際に映画館に観に来ている人も多く、評価の高さからSNSなどで話題になって大ヒットにこぎ着けた映画なんだと実感することが出来ます。

時代劇が好きな人で典型的な時代劇スターってやっぱ恰好いいなと思える人。いい意味での(蒲田行進曲的な)日本映画の良さが詰め込まれた映画でした。
役柄としての悪役の演技以外には悪人が一切登場しないのも好感が持て、観ている人が安心感を感じられる時代劇の良さに感じ入ります。



予告編で公園で斬られる演技の練習中(普通の人から見たらおかしな人に見える)の山口馬木也さんを見た小さな子供連れのおばさんの焦ったような驚きよう!
“ちょっ、あかん!あかん!見たらあかん!行こ!”と子供の手を引いて即座に消えていくシーンなんかは爆笑あるあるですね。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雑草の茂る休耕田にノビタキ... | トップ | 第40回 『観音の里ふるさとま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アート・ライブ・読書」カテゴリの最新記事