バッテリーレス
SX125R。
バイク冬支度の話で紹介したように、オクの激安(通称「中華」らしいが)バッテリーが、どうにもよくない。
新品のはずなのだが、使用開始から1週間ほどで各セルの液面が異常に変動し、極端な液減りのあった1セルが完全にアウトになって、10Vバッテリーになってしまった。完全充電でも10.6V程度までしか上がらないのだ。
で、保証で交換してもらったのだが、またも液面は大きくばらついている。何回かは普通に使えていたが、こないだの冬支度の時は、完全に上がった症状だった。電圧を測ってみたら、8.35V!!だめだこりゃ。
SXは乗車頻度が低いのだが、その分、乗らないときはバッテリーを切り離すなどしていた。バッテリーのアースを外すだけだが、通常の新品バッテリーなら、こうしておくだけで、2ヶ月や3ヶ月じゃ上がるほど放電したりしない。
安かろう、悪かろうってのは、21世紀の現代でもまだあるのだ。バッテリーの当たり外れなんて、俺らの親の時代ならともかくなあ。
で、バッテリーレスのシステムに変えてやることにした。
フラマグ(フライホイールマグネト=永久磁石による回転磁界式ダイナモ)発電のバイクでは、バッテリーが電圧制御システムの一部として機能している、という話は、以前にも書いた。そのバッテリーを、システムから削除してしまおうというのだ。
バイクならなんでもかんでも、というわけにはいかない。オルタネーター発電のバイクはまず無理。フラマグでもXT400Eのようなフルトラ点火だとほぼ無理だし、ゴリラのような古い6Vのシステムとかポイント点火のバイクも、一部を除き多分無理だ。しかし、SX125Rのような、フラマグ発電で12V、ポイントレスCDI点火のバイクだと、だいたい可能になる。
バッテリーレスにするには、バッテリーの代わりに、容量の大きな電解コンデンサを入れてやる。いたって簡単なのだ。
数百円で売られている大きいコンデンサを買って、つなぐだけでも作動はする。しかし、実用に耐えるものにするには、断熱、防振、防水、絶縁やらをきちんとしてやらないとならない。コンデンサが万一破裂したときのためにも、だ。
そんな加工の手間や材料費(えてして大量に余りが出るので無駄が多い)を考えると、オクで、きちんとケース入りで、防水までされたものを買うほうが安い。で、買ったのがこれ。
コンデンサは15000μFらしい。それを、アルミ管のケースに入れて蓋をして、コーキングしてある。さらに、コード先端には目玉端子まで付けてある。送料込み¥1500なら、東京に住んでいて秋葉原あたりにしょっちゅう行けるならともかく、ウチのような田舎では、作るより絶対安い。
オクではもっと安く出ているものもあった。ただ、それらはケースがなくてヒシチューブをかぶせてあるだけだったりして、耐久性に疑問があった。
昨日届いたので、まずは作動チェックしてみることにした。
バッテリーのターミナルに使われているボルトとナット。これで一応つないで、エンジンをかけてみよう。
製作者が間違ってなければ、コンデンサの+線が赤、-線が黒なので、それを車体のバッテリー線の+、-にそれぞれつないでやる。
接続部が、お互いにも車体にも接触しないようにしてやる。
冬支度でキャブの燃料は空にしていたので、コックを開けてキャブに燃料を入れ、チョークを引いて、2-3発ばかり空キック。
キーをONにしたら、ニュートラルランプが点灯した。空キックだけで、そのくらいの電力が蓄えられていたのだ。
キック一発で、普通にエンジン始動。ちなみに気温は-3℃くらい。
ヘッドランプをつけてみた。
エンジンが冷えているので、まだ半チョークでアイドルが高い状態。ヘッドランプをつけて、ウィンカーも作動。
通常のアイドル回転では、ウィンカーの作動と共に、ヘッドランプがやや明滅気味になる。とはいっても、気をつけて見れば、という程度なので、実用にはまったく問題ないレベルだ。ブレーキランプを点灯させてもウィンカーは正常に作動するし、ホーンも鳴る。
ここまで確認できたので、エンジンを停め、再びキャブの燃料を落とす。熱でマフラーにかけておいたシリコンスプレーが乾き気味になったところに再スプレーし、また冬篭りに入れた。
ウィンカーが正常に作動するのは、バイクの電源系統の良否を判断するうえで、ひとつの目安になる。
バッテリーが上がっていると、ウィンカーが回転数によって早くなったり遅くなったりするのだ。
電圧計測まではしなかったが、ウィンカーは基準の85点滅/分くらいで点滅していたので、OKとみて間違いなかろう。
アイドルを下げても、ウィンカーはきちんと作動した。
これで、メンテの手間がかかる開放式バッテリーとはおさらばできる。めでたしめでたし、だ。
あとは冬の間に、このコンデンサをきちんと固定できるスマートな方法を考えてやることにするか。取り付け用のタイラップも付けてくれていたが、それで巻くだけじゃ芸がないからな。
バイク冬支度の話で紹介したように、オクの激安(通称「中華」らしいが)バッテリーが、どうにもよくない。
新品のはずなのだが、使用開始から1週間ほどで各セルの液面が異常に変動し、極端な液減りのあった1セルが完全にアウトになって、10Vバッテリーになってしまった。完全充電でも10.6V程度までしか上がらないのだ。
で、保証で交換してもらったのだが、またも液面は大きくばらついている。何回かは普通に使えていたが、こないだの冬支度の時は、完全に上がった症状だった。電圧を測ってみたら、8.35V!!だめだこりゃ。
SXは乗車頻度が低いのだが、その分、乗らないときはバッテリーを切り離すなどしていた。バッテリーのアースを外すだけだが、通常の新品バッテリーなら、こうしておくだけで、2ヶ月や3ヶ月じゃ上がるほど放電したりしない。
安かろう、悪かろうってのは、21世紀の現代でもまだあるのだ。バッテリーの当たり外れなんて、俺らの親の時代ならともかくなあ。
で、バッテリーレスのシステムに変えてやることにした。
フラマグ(フライホイールマグネト=永久磁石による回転磁界式ダイナモ)発電のバイクでは、バッテリーが電圧制御システムの一部として機能している、という話は、以前にも書いた。そのバッテリーを、システムから削除してしまおうというのだ。
バイクならなんでもかんでも、というわけにはいかない。オルタネーター発電のバイクはまず無理。フラマグでもXT400Eのようなフルトラ点火だとほぼ無理だし、ゴリラのような古い6Vのシステムとかポイント点火のバイクも、一部を除き多分無理だ。しかし、SX125Rのような、フラマグ発電で12V、ポイントレスCDI点火のバイクだと、だいたい可能になる。
バッテリーレスにするには、バッテリーの代わりに、容量の大きな電解コンデンサを入れてやる。いたって簡単なのだ。
数百円で売られている大きいコンデンサを買って、つなぐだけでも作動はする。しかし、実用に耐えるものにするには、断熱、防振、防水、絶縁やらをきちんとしてやらないとならない。コンデンサが万一破裂したときのためにも、だ。
そんな加工の手間や材料費(えてして大量に余りが出るので無駄が多い)を考えると、オクで、きちんとケース入りで、防水までされたものを買うほうが安い。で、買ったのがこれ。
コンデンサは15000μFらしい。それを、アルミ管のケースに入れて蓋をして、コーキングしてある。さらに、コード先端には目玉端子まで付けてある。送料込み¥1500なら、東京に住んでいて秋葉原あたりにしょっちゅう行けるならともかく、ウチのような田舎では、作るより絶対安い。
オクではもっと安く出ているものもあった。ただ、それらはケースがなくてヒシチューブをかぶせてあるだけだったりして、耐久性に疑問があった。
昨日届いたので、まずは作動チェックしてみることにした。
バッテリーのターミナルに使われているボルトとナット。これで一応つないで、エンジンをかけてみよう。
製作者が間違ってなければ、コンデンサの+線が赤、-線が黒なので、それを車体のバッテリー線の+、-にそれぞれつないでやる。
接続部が、お互いにも車体にも接触しないようにしてやる。
冬支度でキャブの燃料は空にしていたので、コックを開けてキャブに燃料を入れ、チョークを引いて、2-3発ばかり空キック。
キーをONにしたら、ニュートラルランプが点灯した。空キックだけで、そのくらいの電力が蓄えられていたのだ。
キック一発で、普通にエンジン始動。ちなみに気温は-3℃くらい。
ヘッドランプをつけてみた。
エンジンが冷えているので、まだ半チョークでアイドルが高い状態。ヘッドランプをつけて、ウィンカーも作動。
通常のアイドル回転では、ウィンカーの作動と共に、ヘッドランプがやや明滅気味になる。とはいっても、気をつけて見れば、という程度なので、実用にはまったく問題ないレベルだ。ブレーキランプを点灯させてもウィンカーは正常に作動するし、ホーンも鳴る。
ここまで確認できたので、エンジンを停め、再びキャブの燃料を落とす。熱でマフラーにかけておいたシリコンスプレーが乾き気味になったところに再スプレーし、また冬篭りに入れた。
ウィンカーが正常に作動するのは、バイクの電源系統の良否を判断するうえで、ひとつの目安になる。
バッテリーが上がっていると、ウィンカーが回転数によって早くなったり遅くなったりするのだ。
電圧計測まではしなかったが、ウィンカーは基準の85点滅/分くらいで点滅していたので、OKとみて間違いなかろう。
アイドルを下げても、ウィンカーはきちんと作動した。
これで、メンテの手間がかかる開放式バッテリーとはおさらばできる。めでたしめでたし、だ。
あとは冬の間に、このコンデンサをきちんと固定できるスマートな方法を考えてやることにするか。取り付け用のタイラップも付けてくれていたが、それで巻くだけじゃ芸がないからな。