バッテリー充電

XT400E。
冬篭りのために外したバッテリー。古河のFTX9-BS、補水不要のシールドMFバッテリーだ。


写真がちょっと暗いな。
外したままで、12.9V。電圧は悪くないが、冬の間は寒い玄関の片隅に保管するので、補充電しとこう。
電圧が意外といいのは、秋に一度、セルの回転が弱々しくなって、補充電していたからだろう。
俺がXTを買ったときに、すでに付いていたバッテリーなので、もう5年以上は経っていると思われるが、元気なもんだ。
SXに付けてた粗悪バッテリーとはえらい違いだよな。
なお、指定充電スペックは、普通充電で0.9A X 5-10時間、急速充電で4A X 1時間、と、本体に書かれている。


台になってるのは、ツーリングの友、アイリスハードボックスのひげくまスペシャル。いずれ紹介しよう。
充電に使うのは、古い、ありきたりの充電器。セルスターのCC-1100DXってやつだ。ずいぶん昔に入手したので古いかと思えば、まだ作られてる、現行モデルのようだ。
こいつは非力で、ジープの95D31Rあたりのでかいバッテリーだと、なかなか充電が終わらない。下手すると1日じゃ終わらないほど非力なのだが、軽自動車やバイク用としては十分だし、ゴリラの6Vにも使えるのが取り柄だ。
残念ながら、充電電流のコントロールはできない。クリップもクルマにはいいけど、バイク用にはでかすぎる。また、メーカーではシールドバッテリーの充電には推奨していない。つまりは自己責任だ。
で、写真のように、本来のクリップは本体の取っ手に噛ませて、ミノムシクリップ付のテストリードで接続してやる。マイナスは充電器クリップとバッテリーマイナスを、写真には写ってないけどテストリードで直結。プラスのほうは、充電器のプラスクリップ→赤テストリード→#28ニクロム線→テスター(DCA Unfuseモード)赤リード→テスター黒リード→バッテリープラス、と接続。黄色いテスターのテストリードは、先端にミノムシのアタッチメントをつけている。
これで、ニクロム線をはさむクリップを動かして抵抗を変えて、充電電流を、この場合なら0.9Aになるように調整するのだ。
写真だと0.30Aみたいに見えるけど、これは液晶の保護フィルムを外してなくて、それに皺が寄って、一部写りにくくなってるからだ。肉眼では、きちんと見える。何しろ現場に持ち出すので、保護フィルムも文字通りの役に立つから、ビンボ臭いとは思うんだけど、15年近くも剥がせずにいる。
さて、バッテリーは、充電が進むと、電流が下がって電圧が上がる。なので、ときどきテスターをONにして、ニクロム線を調節しなければならない。0.9Aだと、この充電器では、充電末期にはニクロム線はほぼ不要になる。
密閉型のMFバッテリーなので、電流が大きすぎると発生するガスを処理しきれず、バッテリーの安全弁が飛ぶことがある。だから、このバッテリーなら0.9Aを超えないように注意すればいい。
あと、このセッティングでニクロム線はやや発熱するが、さわれる程度だ。とはいえ、一応クリップの間は浮かせておくのがいいだろう。

もっとも最近は、こんなメンドクサイことをしなくても済む、MFバッテリー対応の充電器もある。
でもまあ、好きでこんな面倒をするのも悪くない。趣味の世界だからね。
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