チョーク不良?その後。

仕事場のポンコツキャリイ。
こないだ、クーラントを補充し、チョーク周辺を潤滑してみたが、昨日エンジン掛けてみたら、冷え切ってるときはやはりよくない。
初爆がなかなかこなくて、きてもなかなか続かない。アクセル煽ってポンプすれば初爆はすぐくるが、掛かっても煽り続けないと止まってしまう。しばらくアクセルを開いていると、やがてアクセル放してもアイドリングするようになる。
これじゃ始動不能者続出になること必至なので、再びみてみることにした。


サブタンク液面は、こんなに下がっていた。
外部への漏れはないようなので、エアが抜けたのだろう。


FULLレベルまで再補充。


チョーク弁軸部のアップ。
チョークは、キャブの空気吸気口をバタフライバルブで塞ぐことで、エンジンの吸入負圧を燃料を吸い込む力に集中させ燃料を沢山吸い込むと共に混合気を濃くして、始動を助けるシステムだ。おおむね、気温(というか水温)25℃以下では全閉になっている。
黄色で囲っているのがチョークバルブのアーム。
赤で囲っているのはチョークブレーカのプランジャで、バキュームダイアフラムで作動する。エンジン掛かったらコイツが向かって右に引っ込んでいき、黄色のチョークアームを押して、チョークバルブをほんの少しだけ開いて、アイドリングに必要なだけの空気を通すのだ。
青で囲っている白いピニオンは、オートチョークのセクタに噛み合っていて、オートチョークの動きをチョーク弁軸に伝える。
このピニオンとチョーク弁軸とは直結されておらず、同軸上を弱いスプリングでチョークが閉じる方向に押されてつながれている。だから、オートチョークの位置に関わらずチョークブレーカは効くし、スロットルを開けばチョーク弁は勝手に開く。チョーク弁の軸はバタフライに対して偏芯しているので、アクセル踏んで要求空気量が増えれば、空気流の力でバタフライ弁を押し開くようになっているのだ。そうでないと、チョーク効いてるうちは、燃料濃すぎでまともに走れなくなる。
で、まずはチョークブレーカのダイアフラムをチェック。ホースを外し、別のホースをつないで口で吸ってみたら、きちんと作動する。これはOK。
次はチョーク弁の作動をチェック。すると、開いたチョークが戻るとき、たまにだが軽く引っかかる感じになって、戻りが悪くなることがある。
どうも、古いオイルかなんかが固まって、動きを悪くしてるようだ。5-56吹いて、細いドライバでチョークのアームをひたすらカチャカチャ動かして、なんとか百発百中で軽く戻るようにした。
これで直れば簡単なもんだけどな。
昨日はたまたまキャリイを使う予定がなかったので、2時間おきくらいに始動をチェックしてみたが、悪くはないようだった。

しかし今日。
朝一の始動で、初爆はくるが続かない、という状態だった。初爆のあとにアクセルを少し開いていると、わりとすぐ安定する。
チョークブレーカの作動してない停止時に、チョークが閉じすぎなのかもしれない。全閉でもバルブ外周で3ミリくらいは隙間があるようになってないと、空気不足で文字通りのチョークになってしまうのだ。
あるいは、チョークブレーカの作動が遅すぎるのか。
チョークブレーカは、急激に作動しないように、バキュームホースにリストリクタを入れてある。そいつが詰まってるのかもしれないし。
今日はちょっとみれなかったから、次の機会に。
とりあえずは、エンジン掛けるときにアクセル軽く煽れば普通に掛かるからな。
チョーク弁見るには、エアクリケースが邪魔だ。しかし、すんなり外れるかどうか。


このキャリイのエンジンは、左に少し傾けて取り付けられている。
吸気は右側なので、キャブはほぼ車体の真ん中になる。
昔、仕事で乗ってた2ストのキャリイは、エンジン直立してたと思う。
2ストだからエンジン本体は小さくて、下回りはスカスカだった記憶があるな。


カムシャフトから直角に生えているデスビ。
キャップはネジ止めで、カプラにはコイルの一次線だけでなくパワーラインも入っているから、フルトラかな。


昨日出ていた虹。
すぐ消えた。
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