バック・トゥ・ザ・フューチャー。

やー、おもしろいな、JIN。
明日が超楽しみだ。

そういや、JINでも多用されている、過去にタイムスリップ、あるいはタイムトラベルして、その過去での行為の結果、その過去の時点より未来の文書や写真が変化する、という手法は、バック・トゥ・ザ・フューチャーあたりが最初だったか。
起源については正確に調べたわけじゃないからアレだが、もはやその手法は、タイムスリップ界の常識と化している感があるな。

それにしても、科学的にどうとかはさておいて、いきなり江戸時代あたりに飛んでしまったとして、俺は使い物になるのかな、とか考えてしまった。
医者とかならまあ、JINみたいなのもアリかもしれないが。
近代の技術に依存した技能や知識しかないというのは、結局電気やガソリンがないとなんもできない、ってことなのかもしれない。
バック・トゥ・・・のドクみたいに、鍛冶屋、というテもありそうだが、JINでは注射針を打ち出してしまう職人がいるという世界のようだし、生半可な技量ではとてもオマンマ食っていけそうにはない。せいぜい、身元不明のちょっと器用なオッサン、がいいとこだな。
なんだ、今とあんまり変わんねえか。がはははは。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


ブレーキオーバーホール。

部品をそろえて準備していた、ボンゴのフロントブレーキのオーバーホール。
今日は久々に天気もいいので、昼からちゃっちゃと片付けることにした。


フロントをジャッキアップして、ホイールを外す。
車載ジャッキポイントにウマをかけておく。


春にスライドピンが曲がってるのを発見し、なんとか修正して使っていた、右ブレーキ。


キャリパを外して整備するので、ブレーキホースをバイスプライヤで咥えて、流れを止めておく。
直に咥えるとホースが傷むので、ゴムシートをかませている。
このホースはまだ十分な弾力があったからいいが、古くて硬化したホースだと、ひょっとしたらホースに止めを刺してしまうおそれもある。


これが問題の、下側のスライドピン。
スライドピンはキャリパにかなり強く締め付けられているので、キャリパが車体に付いてるうちに緩めたほうが簡単だ。


外したピン。
錆びて固着し、ブレーキ圧で曲がってたのをムリヤリ修正していたので、表面は荒れている。


このスライドピンは新品に交換する。


キャリパのオーバーホール。
ホースを切り離し、エア抜きプラグを外してブレーキ液を抜き、ピストンを抜く。
高圧エアを使うのが簡単だ。
このような2ポット以上のキャリパの場合、えてして個々のピストンの動きに差があり、出やすいピストンと固着気味で出にくいピストンがある。
出やすいやつを先に抜いてしまうと、出にくいピストンを抜くことが難しくなる。だから、出やすいほうを抜ける寸前まで出しておき、抜けないようにソケットコマなどを噛ませておいて、出にくいほうを抜くのだ。
なお、ピストンとキャリパの間に指が入っていると、勢いよく射ち出されたピストンで怪我をするので注意だ。
うんとひどいピストン固着のときは、ホースを切り離さないで、ブレーキ踏んで抜いたほうが抜きやすい。液体は圧縮できないからな。
その場合、抜けた瞬間にブレーキ液が溢れ出すので、あらかじめキャリパごと、洗い桶みたいな容器に入れておくのがいい。


キャリパ側のブレーキシリンダは、きれいなもんだった。
台所洗剤やパークリでよく洗って、乾かしておく。


あ゛~、ピストンにサビが。
ピストンは準備してなかった。
ま、サビの位置的にはパッドがかなり減るまでは大丈夫だろうから、サビだけ磨いてこのまま使うことにする。
サビを磨くときは、サンドペーパーは周方向にかける。軸方向にかけると漏れを助長してしまう。


お約束のパッド摩耗状況。
摩耗限度を超えて、もう限界だ。
春の時点で摩耗限度近かったからな。
でも、キレイに平らに摩耗しているから、春に直したキャリパの動きは悪くなかったのだろう。


組みあがったキャリパ。
適宜ラバーグリスやシリコングリスを使って、新品のゴム部品を傷めないように組む。
ピストンは全部、いっぱいに引っ込めておく。


キャリパを取り付けて、ブレーキホースをつなぎ、ホースを咥えていたバイスプライヤを外す。
エア抜きプラグに適当なホースをつなぎ、エア抜きする。
一人でエア抜きする方法はいくつかあるだろうが、これは簡易真空引きとでもいおうか。
理科の実験で使う洗浄ビンにエア抜きホースをつなぎ、洗浄ビンのボディを潰しておいてから、洗浄ビンの口を締め付ける。
これで、洗浄ビンには吸引力が発生する。
この状態で、エア抜きプラグをほんの少しだけ緩め、ブレーキペダルを押してやるのだ。
この写真ではビンが低いとこにあるが、実際やるときは、エアがキャリパに戻らないように、エア抜きホースがキャリパより高くなるようにセットする。
今回は、パッドも新しいので、ペダルを手で2ストロークくらいさせたとこで手応えが出てきた。


エアが出ている。
ペダルを戻しても、洗浄ビンが吸引しているので、ブレーキ液が戻らない。


もう1ストロークで、エアが出なくなった。
念のためさらに1ストロークして、エアが出ないのを確認し、エア抜きプラグを締め、ホースを外す。
プラグをパークリで洗ってから、新しいキャップを付けておく。


キャリパに入っていたブレーキ液と、エア抜きに使った分で、こんな程度。
反対側をやる前に、タンクに少し足しておけばいい。
ブレーキ液はDOT3。


パッドキャリアの点検穴から、パッドを見た。
新品パッドだから、バックプレートは見えない。


ホイール付けようとしたら、車体が下がっている。
除雪しているとはいえ雪の上なので、ウマが下がったのだ。
設定しなおして、ホイールを復旧する。


エア抜きのとき、洗浄ビンをロアアームに載せると、ちょうどホースが高くなる。
これは左側。
左キャリパも、ピストンのひとつにサビが出ていた。
ピンは良好だった。


両方のキャリパから抜いたブレーキ液は、こんなもん。
容器は4リットルの焼酎のペットボトルの底。


復旧したら、ペダルを何度か強く踏んで、踏み応えを再確認する。
よかったので、テストランに出た。
効果は劇的で、この車を買ってから味わったことがないほど、ブレーキタッチがよくなっていた。
圧雪路だったので、ちょっと踏めばABSをびっくりさせることもできたが、軽いタッチでラクにブレーキをコントロールできる。
ナンカンのスタッドレスタイヤも、皮むきが済んでいないのによく食いつく。
これなら安心してかーちゃんに運転してもらえるぞ。
それにしても、冬に足回りの整備は腰に堪えるなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする