続・古斧。

こないだ入手した古い斧


サビを落として、砥いでみた。


刃先の上側の角は欠けていたので・・・。


とりあえず尖らせておいた。
刃の砥いだ面にサビが残っているのは、表面が錆びて凹んでしまっているのだ。
斧は両刃なので、表面のサビや虫食いは、砥ぎ減っていけばそのうちなくなるから問題ない。
鋼材はいいモノのようで、ちょっと砥いだら鋭い刃がついた。


裏面。
この斧には、例の表4本裏3本の刻みがない。
鍛冶屋の地域によるのだろうか。


表には「平小庄」と読める銘が切られている。
これが鍛冶屋の銘なのかどうかは、調べが付かなかった。


薪割りなので、ハマグリ状に膨らんだ楔形になっている。


ケツも思ったより荒れてなかった。


櫃の内側は、単純な四角穴でなく、真ん中あたりがくびれている。


櫃に嵌まっていた柄を見ても、きちんとそのあたりがくびれている。


このアングルのほうがよくわかるかな。


柄頭の櫃の跡の段付きを均して、ただ差し込んでみたら、かなり深くまで入る。
とはいえこの程度なので、楔でできた割れを抑えこんでも、この古い柄を生かせそうだ。


ということで、アフター。


柄の割れが広がらないように、箍を嵌めた。


前後に痩せていた柄頭には、市販の薪割りで見た金具を作って取り付けた。


柄の割れは閉じられているのがわかる。
元の犬釘では太すぎるので、薄い楔を打っておいた。


刃も重いが柄がぶっとくて重いので、柄も込みだと3キロ近い重い斧だ。
柄も長いので、振り上げるのに力が要る。
しかしその分、破壊力は抜群だ。
硬いアカシアをパカパカ割れる。
大割にこの斧を使って、小割にするのにホムセンで買った薪割り斧とかじいちゃんの鉞を使えばいいな。
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マフラー改造。


古いロータリーモア。
エンジンがロビンのEY28のところ、EY25-2Dに載せ替えられている。
それはいいのだが、よくご覧頂けばおわかりだろうが、排気口が右のハンドル支柱にかかるようになってしまっている。
排気口直後に物があると音はやかましくなるし、排気臭いし、ハンドル支柱は焼けるし、そこには停止スイッチの配線とスロットルケーブルが通っているので、なんとかしなきゃ、と思っていた。
なんとかしなきゃと思って早十数年。


マフラーカバーの打ち抜き部分が腐って用を成さなくなったのを機に、ちょっと改良してみた。


マフラーカバーは金網をくっつけた。
排気口はありあわせのパイプで延長して、ハンドル支柱をかわして横排気にしてみた。


たぶん雪かきジョンバの柄かなんかだった鉄パイプだ。
排気口は平べったい四角なので、合うように潰して溶接しただけだ。
これで、排気臭くなくなったし、オペレータに届く排気音もマイルドになった気がする。
よしよし。まだまだいけるぞビンテージ草刈機。
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雑草通信。


今週は霧の一週間だった。


霧に濡れたツツジ。
当地では今週あたりで花が終わりそうだ。
来週は剪定かな。


植え込みの八重桜は、だいぶ散っている。
これも今週で花が終わりだな。


一方、サラサドウダンが咲いた。


新緑も鮮やかなのはミズナラ、赤っぽいのはヤマウルシの若葉、白っぽいのはイヌエンジュの若葉。


ヤマウルシ。
今年も既にかぶれている。


新緑に魅力を感じるのは、人間だけでない。
ルリハムシ。


フジハムシ。
なんかうまく撮れなかったな。


ヤマナラシの幼木が生えまくっている。


ヤマナラシは葉柄が長いので、風で葉が踊って、ザワザワと葉ずれの音を立てる。
この木が多い山では、山全体がざわめいているようになるから、ヤマナラシ。


ウワミズザクラが満開。


ウワミズザクラは小さな花が穂のようになって咲くが、これでも名前のとおり、桜の仲間だ。


ウワミズザクラの花では、ハナムグリが食事中だった。
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あたった。

勤め先の親睦会でバーベキュー大会があった。
定番の焼きそばから、肉やホルモン、殻ごとのホタテの稚貝やツブ貝などを焼いて食べたのだが、ツブにあたってしまった。

厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」によれば、ツブとして流通している貝の中には、唾液腺にテトラミン (CH3)4N+ という神経毒をもつ種類がかなりいるようで、俺はツブを焼いて殻から引っ張り出して丸ごと食ってしまったので、テトラミン中毒になってしまったようなのだ。

中毒量について、同ページから引用すると、
「テトラミンのヒトでの中毒量は橋本[16]によれば350~450 mgとされている。 ヒメエゾボラの場合、1個体の唾液腺重量は1-2gでテトラミン含量は数mg-10 mg/gであるので、中毒量は貝20-30個に相当する。 しかしながら実際にはもっと少数の貝を食べても中毒は発生しているようで、約10 mgという少量でも発症することを示唆する報告もある[6]。 テトラミンの中毒量は50 mg以上(ヒメエゾボラ数個以上)[10]というのが妥当だと思われる。」
とのことだが、おれは大きめのを2個食べたように記憶している。
多目の10mg/gの毒を持った唾液腺が、これまた大き目の2gだったと見積もっても、2個だから40mg程度のテトラミンにしかならなかったはずだが、体重85kgの俺でも、やられてしまったのだ。

なお、ツブの唾液腺は、当地では「ツブのアブラ」と呼ばれているようで、除去しないで食べると「酔っ払う」と言い倣わされているらしい。
・・・そういうことは食う前に教えてほしかったぞ。

中毒症状について、同ページから引用すると、
「食後30分から1時間で発症し、激しい頭痛、めまい、船酔い感、酩酊感、足のふらつき、眼底の痛み、眼のちらつき、嘔吐感などがみられる。 通常数時間で回復し、死亡することはない。酒に酔ったような症状があることから、原因巻貝は地方によっては酔い貝として知られている。 また、眠気を催すことからヒメエゾボラはネムリツブとも呼ばれている。」
とのことで、俺の場合もまさに、食べて数十分で頭痛→2時間くらいで船酔いのような感覚→3時間くらいに車で帰ったら悪酔いのような感覚→3時間半後くらいに帰宅する頃には嘔吐感→その後吐いたら眠気、と症状が出た。

会場を片付けて、帰路に着くまでは、そんなにひどい症状ではなかった。
車で帰らなきゃなかったから、最初から酒は一切飲んでいない。むしろ、ツブを食べてしまってから「アブラ」の事を聞いて、やがて頭痛が出てきたので、毒を速やかに排出しようと、缶のブラックコーヒーをガバガバ飲んでいた。
しかし、クルマを運転して帰るとき、特にカーブの横Gがキモチ悪かった。まさに、酔払い運転のようとも、船酔いのようとも言えるキモチ悪さ。
運転に直接支障が出ているような自覚的症状(蛇行するとか反応が遅れるとか)はなかったが(あったら運転できないし)、帰り着いたときには吐き気MAXで、家族には顔色が悪いと言われた。
そのまま横になったが、飲みすぎた後のような酩酊感と吐き気がおさまらなかった。でも自然に吐ける感じでもなかったので、トイレに行って、喉に指突っ込んで強制的に吐いた。
吐いたら急速に楽になって、今度は眠くなってきてしまった。

少し寝たのだが、コーヒーの飲みすぎが祟ったのか、ひどい尿意で目が覚めて、オシッコしたら今度は寝付けなくなった。
カフェインにもやられてたかもしれないな。
輾転反側としながら、悪酔いしたような不快感のまま、ほぼ小一時間毎に多量の小便をして、それでもやっと寝れたのは、3時をだいぶ過ぎてからだった。

朝起きたら、もうほぼ不快感はなくなっていた。少しは眠ったはずなのだが、毒と戦った体はなんだかぐったり疲れていた。
それでも仕事に行って、作業で一汗かいたら、なんとか復活した感じになった。
やーひどい目にあった。

読者諸兄も、上記リンクのページをぜひご一読の上、ツブを召し上がる際は十分ご注意されたい。
ということなので、この記事のジャンルは「ツブ焼き」ということに。チャンチャン。
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月食。


駒ケ岳と昨夜20:01の月食。時刻はいずれもカメラのタイムスタンプなので、今確認したらJSTから1分ほど遅れているようだ。
画像はコントラストと明るさを調整して、なんとか山のラインが見えている。


アップ。
電線の影がかかってる。


食が最大の20:03。
残念、ぶれてしまっていた。
夜、天体とか花火とか撮るのは難しいな。


20:08。


20:18。
きれいに写ったけど、真ん中に来てなかった。


21:10。
月食が終わり、地球の影はうっすらと右下に残るのみだ。
当地では、こないだの金環食は霧で見れなかった。今回の月食も霧でどうなるかと思ったが、まあ見れてよかった。
霧は風向きがちょっと変わればかかったり晴れたりするから、まさに風任せの幸運だったな。
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無理やり。

サンバートラック。
だいぶ前にスピーカーが壊れて、適当なスピーカーボックスを足元に押し込んで使っていた。


さすがにあんまりアレだろうと思い立ち、スピーカーボックスを分解。


取り付け穴のピッチはほぼ合っていた、と言いたいところだが、元が楕円スピーカーだから2箇所しか合わない。
しかも、本体も微妙に幅が大きくて、そのままでは嵌らないのだ。
このあとの写真が飛んでしまっていたのだが、スピーカーのフランジを削ってなんとか入るようにして、しかもツィーターも無理クリ取り付けてしまったのだ。
よい子は真似しないほうがいいような気がするけどな。


アンテナのシールドアースのハンダも切れてたから、修理。
ガスゴテは外作業には助かるな。
ここが切れると、ラジオのノイズが大きくなるのだ。
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年中行事。




毎年、躑躅とか八重桜が咲く今頃は、山の中の作業用道路をオープンさせる作業に追われる。


この写真の真ん中が道なんだけど、歩けたもんでない。


この写真も真ん中が道。
手前から刈って、道を出していくというか、もう道を拓いていく感じだ。


振り返れば、道がついている。


オオイタドリ、長過ぎ。
伸びたとこではもう背丈くらいあるから、刈っても重くて、作業が捗らない。


道をつけるには、地面近くを刈らなきゃない。
刃が軽石の多い地面でみるみる摩耗して、刃先が円周に沿って丸まってしまう。
こうなると、いわゆる逃げのない刃物になってしまうわけで、柔い草ならなんとか切れても、草の中に散在する幼木は切れずに弾いてしまう。


現場で砥ぐ時には、鋸用の目立て鑢の大きめのを使って、逃げ面を作ってやる。
目立て鑢は硬いので、熱処理された丸鋸でもザクザク削れる。


こんなもんでだいぶ切れ味が復活するのだ。
でも間に合わせみたいなもんだから、作業後にはきちんと刃を整えなおしたほうがいい。


林床にはマイヅルソウが咲いていた。
薄暗くて写真がぶれてしまったが。


いつもわりとよく見かけるアカハネムシだが、今年はとくに多いように感じる。
大発生だったりして。
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古斧。


いつのものかはわからないが、かなり古そうな薪割り斧。
オークションで入手した。
全長1メートルもあるから、頭がずいぶん小さく見える。
でも、こないだ買った薪割りよりは大きそうだったので、ほぼ衝動的に買ってしまった。
長いから送料のほうがだいぶ高かったでや。


小さく見えた刃だが、測ってみたら、刃の幅は24センチほどもある。
刃はサビだらけだ。


錆びてはいるが、刃は鋭い。現役だった頃は、きちんと砥いで使われていたのだろう。
使い手がいなくなるかなんかして、放置されて、錆びてしまったのかもしれない。


うっすらと銘らしきものが見える。
あとで刃のサビを落として確認しよう。


柄も、相当使い込まれている。
ここは刃のすぐ下になるが、玉を割るときに刃を打ち込む位置が奥過ぎると、割れ目の角に当たって傷つくのだ。最初の一撃を丸太の中心よりかなり手前に打ち込むことで、この傷はかなり回避できる。
それに気付くまで、俺も同じとこを傷つけたのだ。


そのさらに下、柄がくびれる部分のハツリ跡。
機械加工でなく、手作業で削り出したであろうことが伺える。


握り部分は、磨いたように滑らかになって黒光りしている。
かなり働いた斧だったようだ。


楔を打ってあるところから、割れが伸びている。


楔の頭。丸く見える。


握りはかなり太い。俺の手は小さいほうではないが、俺が握ってもこんなもん。


柄の尻を見ると、結構大きい材からきちんと柾目に材取りされているのがわかる。
ちゃんと木をわかってる人が作ったんだろう。


握りの磨かれたようになった部分では、木目が見える。
楢か樫か、そのあたりのオーク系の材のように思うが、俺の見立てに自信はない。


楔を抜いてみる。
あれ、楔じゃなさそうだぞ。


犬釘じゃん。


いまどきなかなか見ないよな。
そういや、じいちゃんの鉞には普通の釘が打ってあった。あれはほとんど楔の代わりになんないけど、この犬釘ならけっこう効いてたんでないかな。


錆びてはいるけど、きちんと尖っている。
余裕でまだ使える。


柄を外した。


柄の長さは、こないだ買った薪割りより10センチほど長い。
理屈では、長いほど遠心力を利用できるから、割りやすくなる。
それより太さがずいぶん違う。使ってたのは手のでかい人だったのかな。


ありきたりのネイルハンマーと並べてみた。
用途が違うとはいえ、思い切った太さだ。


刃を計量してみた。
こんな秤しかなくてアレだが、1.7キロあたりか。450匁ってとこだな。
こないだ買った薪割りが400匁だから、やや重い。
買った甲斐があったかな。


大量生産品の400匁の薪割りと比較。
刃は1寸ばかり長い、というか、刃としては幅広いというべきか。


刃渡りはむしろ短い。


厚みは同じくらい。


櫃の大きさはこんなに違う。
市販の替柄は細すぎて使えないっぽいな。


櫃に歪みはないようだ。


楔打ちにでも使ったのか、やはり刃の背にまくれがあった。


柄の、櫃に入っていた部分。
サビは移っているが、さほど痩せてはいない。


楔の入っていた先端は、さすがに荒れている。
だけど、ちょっと先を詰めて、割れをとめて、櫃に合わせて整形しなおして、うまいこと楔入れて、とかやれば、この古材の味を保ったまま再生できそうな気がする。
ちょっと楽しそうだな。むふふ。
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