森岡正博著「草食系男子の恋愛学」2008年8月、(株)メディアファクトリー発行を読んだ。
この本は“草食系男子”という言葉の流行の一翼を担っているらしいが、内容的には題名に偽りありだ。この本の題名は、「自分に自信が持てない男子の恋愛術」、もっとはっきり言えば、「モテない男の恋愛術」が適切だ。今はやりの「草食系男子」は、協調性あり、家庭的でやさしいが、恋愛に積極的でない男子のことで、自分に自信がなく、女性にアプローチできない男子とは違うと思う。
ただし、表面的なモテ術を教える本ではなく、女性の気持ちを分かった上で付き合えるようになるための入門書で、まじめな本だ。
森岡正博は、1958年高知県生まれ。哲学者、大阪府立大学人間社会学部教授、人間学、現代倫理学担当。1983年東京大学文学部卒業、1988年 同大学院博士課程単位取得退学。
主な著書「生命観を問いなおす」「意識通信」「無痛文化論」「感じない男」など。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)
結論として、
とある。
これは正解と言いたいところだが、私などは、やはりそれでも、「いい人」で終わりそうな気もする。
ただ、既につきあっている女性の気持ちをつかみ、すれ違いに終わらせないための注意点は、いくつも的確に指摘されていて、既婚者でもしっかり読んでコミュニケーションの仕方を勉強すべき人はいる。(それは私です)
・まずは「あいさつ」を。(あいさつは無駄ではありません)
・話がなくとも雑談を始める。(雑談は非効率ではありません)
・特別気にかけていることを伝えるために、ちょっとした変化に気づき、肯定的に伝える。
(常に気を張って、ちょっとした変化に常に気をつけていなければなりません)
・女性の話を聞くときは、相づちをうち、次々質問をせず、途中で分析、解決法の提示や否定的コメント、まとめをしない。
(女性が望んでいるのは、話の内容をそのまま受け止めてもらうことなのだそうです)
・女性は目標達成より、プロセスを楽しむ。
・女性は、あなたの話からあなたのものの感じ方など人間性を知りたいのだ。例えば、あなたが吉野の夜桜を見てきた話をしたら、あなたは桜の種類の違いなどの知識披露でなく、何に感動し、どんな想像をしたかを語るべき。
私にとっては、すべて勉強になります。「もはや手遅れ」というどなたかの声が聞こえますが。
しかし、正直言うと、以上のような難しいことを大部分できない男性のサガを女性には分かって欲しいですが。いや、これはあくまで泣き言に過ぎません。
この本は“草食系男子”という言葉の流行の一翼を担っているらしいが、内容的には題名に偽りありだ。この本の題名は、「自分に自信が持てない男子の恋愛術」、もっとはっきり言えば、「モテない男の恋愛術」が適切だ。今はやりの「草食系男子」は、協調性あり、家庭的でやさしいが、恋愛に積極的でない男子のことで、自分に自信がなく、女性にアプローチできない男子とは違うと思う。
ただし、表面的なモテ術を教える本ではなく、女性の気持ちを分かった上で付き合えるようになるための入門書で、まじめな本だ。
女性は幼い頃からマンガなどで「恋愛教養度」を高めているが、男性はそうした機会に恵まれず、いきなり恋愛の荒海へ放り出される。
世に「モテ本」が隆盛を極めているが、そこでの「モテ」とは「不特定多数の人に好意を持たれるためのテクニック」だ。
本書では、「モテる」とは「好きな人とつきあえること」とし、「そうした男になるためには、女の子の身になって考えたり、感じたりできるようになるのが一番大事」というメッセージを、ストレートに伝える。
「暗い青春」を過ごしながら、年月を経て、「恋愛上手とは人間理解が深いこと」と悟った著者が、会話やコミュニケーションの知識などを解説していく。
世に「モテ本」が隆盛を極めているが、そこでの「モテ」とは「不特定多数の人に好意を持たれるためのテクニック」だ。
本書では、「モテる」とは「好きな人とつきあえること」とし、「そうした男になるためには、女の子の身になって考えたり、感じたりできるようになるのが一番大事」というメッセージを、ストレートに伝える。
「暗い青春」を過ごしながら、年月を経て、「恋愛上手とは人間理解が深いこと」と悟った著者が、会話やコミュニケーションの知識などを解説していく。
森岡正博は、1958年高知県生まれ。哲学者、大阪府立大学人間社会学部教授、人間学、現代倫理学担当。1983年東京大学文学部卒業、1988年 同大学院博士課程単位取得退学。
主な著書「生命観を問いなおす」「意識通信」「無痛文化論」「感じない男」など。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)
結論として、
「つきつめていけば、結局のところ、多くの女性は、好意を寄せてきてくれる男性の人間性に、自分自身を賭けようとするからである
」とある。
これは正解と言いたいところだが、私などは、やはりそれでも、「いい人」で終わりそうな気もする。
ただ、既につきあっている女性の気持ちをつかみ、すれ違いに終わらせないための注意点は、いくつも的確に指摘されていて、既婚者でもしっかり読んでコミュニケーションの仕方を勉強すべき人はいる。(それは私です)
・まずは「あいさつ」を。(あいさつは無駄ではありません)
・話がなくとも雑談を始める。(雑談は非効率ではありません)
・特別気にかけていることを伝えるために、ちょっとした変化に気づき、肯定的に伝える。
(常に気を張って、ちょっとした変化に常に気をつけていなければなりません)
・女性の話を聞くときは、相づちをうち、次々質問をせず、途中で分析、解決法の提示や否定的コメント、まとめをしない。
(女性が望んでいるのは、話の内容をそのまま受け止めてもらうことなのだそうです)
・女性は目標達成より、プロセスを楽しむ。
・女性は、あなたの話からあなたのものの感じ方など人間性を知りたいのだ。例えば、あなたが吉野の夜桜を見てきた話をしたら、あなたは桜の種類の違いなどの知識披露でなく、何に感動し、どんな想像をしたかを語るべき。
「女性は、『自分の望みの品を見抜くくらい彼氏が自分のことを熟知しており、それを買ってくるための時間をわざわざ割くくらい自分のことを気に入ってくれている』という証拠を、贈られたプレゼントに見出そうとするのである。」デボラ・タネン
私にとっては、すべて勉強になります。「もはや手遅れ」というどなたかの声が聞こえますが。
しかし、正直言うと、以上のような難しいことを大部分できない男性のサガを女性には分かって欲しいですが。いや、これはあくまで泣き言に過ぎません。